梟皇論戦とは、台湾で人気の人形劇「霹靂布袋戲シリーズ」第56作、「霹靂經武紀之梟皇論戰」(へきれききょうぶき きょうおうろんせん)のことである。略称は「梟皇」、「霹靂梟皇」。
概要
慈光之塔展驚歎,殺僇碎島開救贖,
(慈光之塔より驚嘆ひろがり、殺戮碎島に救贖はだかり)
詩意天城立神威,火宅彿獄現異數。
(詩意天城より神威立ち、火宅彿獄に異数現る)
梵天魔影,苦境再渡殺劫。
(梵天一頁書に魔影伸び、苦境に再び殺戮の火蓋が切られ)
白蓮再臨,中原開啟生機。
(白蓮素還真が再臨し、中原に活力が戻り)
刀狂劍癡,再造頂峰傳說。
(刀狂劍癡葉小釵は、再び頂峰伝説を造る)
梟皇論戰,共掌天地八荒。
(梟雄達の論戦が、今、天地を揺るがす)
http://www.j-pili.jp/story_04.html
本作から撮影カメラにSONY HDCAMを採用、更に高画質になった。
また、2010年9月に発生した霹靂社倉庫火災の影響か、お馴染みの黄文字字幕ではなく、白文字の字幕に変更されている。
主な梟皇論戦の登場人物
- 以下の内容は、一部ネタバレを含む。
燁世兵權/燁世兵権(ヨウセイヘイケン)
二つ名は「虓眼軍督」、通称「軍督」。集境にある「破軍府」の総督で極端な軍国主義者。戦いの中に生き甲斐を見出す生粋の戦争ジャンキー。千葉傳奇を軍師として雇い、富国強兵を理由に苦境へ血の雨を降らせようとしている。
咒世主/呪世主(ジュセイシュ:日本公式表記ではジュセシュ)
火宅仏獄の王。顔は怖いが国益を最優先に考え、自分に厳しい善き王である。火宅仏獄は「四鬿界」の最下層にあり、資源に乏しく、作物が充分に育たないどころか植物すら人を襲う。だが王は民のことを見捨てられず、異界に攻め込んででも資源を手に入れる決断をした。が、これが苦境に大きな損失を招く火種となる。
火宅仏獄の人間には、共通の特徴がある。それは「副体」と呼ばれる同時存在を持つことである。副体は本体と共に生まれ、存在を本体に依存するものの 別の意識を有する、ある意味では別人であり自分の一部でもある存在。火宅仏獄に生まれた者なら殆ど例外なく副体がある。呪世主はその例外で、副体を持たな い。
擎海潮(ケイハイチョウ)
二つ名は「北冽鯨濤(ホクレツゲイトウ)」。雪が好きなかっこいいオヤジ。融通が利かずよく怒る。面倒事が嫌いだが実は一頁書に匹敵するほど強い。身内に手を出したら後が怖いタイプ。
劍之初/剣之初(ケンノショ)
二つ名は「慈光之塔の驚嘆」。「四鬿界」の二階層目、慈光之塔出身。穏やかな性格ながら剣術の天才で、過去には武道会の優勝候補であったが、決勝戦の前夜に謎の失踪を遂げた。戢武王の異母兄。
戢武王(カンブオウ)
二つ名は「殺戮碎島の救贖」。「四鬿界」の三階層目、殺戮碎島の現在の王。先王・雅狄王(ガテキオウ)は「四鬿界最強の男」と呼ばれた。その子である戢武王も父に負けない実力の持ち主だが、戦争を嫌い平和を愛する。
戢は「隠し、出さない」の意味がある。(以下ネタバレにつき反転)
魔王子(マオウジ)
「人は過去を悔やんでばかりだね。僕は今だけを見ているのに。」
二つ名は「火宅仏獄の異数」。名は凝淵(ギョウエン)。火宅仏獄の王子で呪世主の息子だが、国益など意に介さず、自分の快楽のために散々人を殺すとんでもない中二キャラのため、父である呪世主により長らく封印されていた。彼の存在は禁忌となり、人々は名を呼ぶことを避けるようになった。天邪鬼で気まぐれな掴み所のない性格。
実の妹、寒烟翠を狙っている(性的な意味で)。
呪世主が罠に陥り、深手を負ったとき、国の行く末を案じた呪世主は長い年月が息子を反省させたことを期待し、やむを得ず彼の眠る「蛹眠の間」の封印を破った。
封印から解放された彼は子供をあやすように瀕死の父王を掻き抱き、問う。
「僕の最愛の父上、一つだけ願いを叶えてあげる。どちらか選んで。あなたを救うか、あなたの民を救うか」
後者を願った呪世主は、即座に片腕と武器を息子に奪われた挙句ゴミのように打ち捨てられ、玉座で孤独に死んで行った。
「さよなら、父上…」魔王子はほんの一瞬だけ、悲しみを表した。その心は誰にも計り知れない。
副体はドラゴン、名は赤睛。人の姿に変化し、魔王子の隣でツッコミを担当している。
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関連項目
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