梵 そよぎ(そよぎ そよぎ)とは、梶裕貴の声優20周年を記念し発足したプロジェクト「そよぎフラクタル」で企画されたキャラクターである。
概要
梶裕貴の声優業20周年を記念した新プロジェクト「そよぎフラクタル」にて産まれた合成音声キャラクター。後述する合成音声ソフトの他、スピンオフ漫画など様々な展開を予定している。
左目付近の涙ぼくろと斬新なデザインの白スーツが特徴な、細身の男性。彼の手にある魔法の杖のようなものは実はマイク。名前の「そよぎ」には「僕の声を聴いて、風が草木に優しくそよいだ時のように穏やかな気持ちになってほしい、という想いが込められています」とのこと[1]。あだ名は「そよそよ」。
CVは勿論梶裕貴、キャラクターデザインは米山舞が担当。
誕生経緯
「プロアマ問わず、面白いものを作りたいと思った人が、しがらみなく、気の合う仲間と好きなものを作れる場所づくりをしたい」との想いで「そよぎフラクタル」を梶裕貴自身が立案。新しいエンタメ作りの好奇心、声優・アニメ業界の恩返しを目的としている。合成音声ソフト制作の意図では、「いつ失われるか分からない声を永遠に残る形として自分の声優としての形を残していけたら」と語る。
また昨今度々議論になるAIの悪用に関しても梶裕貴は技術自体は悪いことではないとしつつも、役者として歯がゆいと複雑な心境を過去に語っていた[2]。未だ規制が整っていない現在の生成AIに対し「良きパートナーとしての向き合い方、共存や協力の在り方を模索していきたい」と綴っている。
2023年に9月3日にTwitter(現X)にて新プロジェクトを告知、同時に「もう一人の梶裕貴」と名前を隠した状態で梵そよぎの声を披露した。同年12月8日にシルエットと名前を公開、12月25日に正式にビジュアルが公開された。
関連ソフト
CeVIO AI
合成音声プロジェクトに技術協力する「テクノスピーチ」[3]が関わっている合成音声ソフト。2024年11月21日に発売。
同年4月3日、CeVIO AI ソングボイスの製品化を目指すクラウドファンディングを行うことを発表。4月11日に開始され、14日には目標額の1000万円を達成。5月6日にはストレッチゴールが追加され、19日に1500万円を達成しトークボイス製品化が決定、28日に1750万円を達成し3Dモデルの作成も決定した。最終日の5月31日までに総額3419万7702円もの資金が集まった。
因みにCeVIO AI ソングボイスとしての男声音源は彼が初、更にCeVIOでソングとトーク両方で製品化するキャラクターとしても男声音源では初めてとなる。
Voisona
MacOSでも使用でき、DAWソフトと連携できるのが強みであるCeVIO AIの姉妹ソフト。CeVIO AI版と同じく11月21日発売。
その他メディア展開
合成音声ソフトの製品化以外でも、梶裕貴と縁のある作家・漫画家・アーティストとのコラボレーションを予定している。以下に企画の一部を紹介する。
- スピンオフ漫画『性悪男とAIのセオリー』
- 「進撃の巨人」作者の諫山創がネームを、熨斗上カイが作画を担当。読み切り漫画が少年マガジンにて掲載。
- そよぎフラクタル公式イメージソング『0-virtual』
- 作曲家・澤野弘之の書き下ろし。
- 種田優太とのイラストコラボ
- LINEスタンプになった
。
- チャットボットアプリ「梵そよぎAI」
- iOS/Android専用アプリ。自分好みの梵そよぎを育成できるらしい。
関連動画
関連リンク
- 【梵そよぎ】そよぎフラクタル公式【梶裕貴 音声AIプロジェクト】
- 【梵そよぎ】そよぎフラクタル公式【梶裕貴 音声AIプロジェクト】(@kaji_project)さん / X(旧Twitter)
- 【梵そよぎ】そよぎフラクタル公式【梶裕貴 音声AIプロジェクト】 - YouTube
- 【梶裕貴 声優20周年|そよぎフラクタル】歌声合成ソフト『梵そよぎ』を開発したい - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
- 『梵そよぎ』二次創作ガイドライン
関連項目
脚注
- *梵そよぎからのメッセージ #梵そよぎ
(2023年12月8日)
- *「進撃の巨人」 梶裕貴さん 生成AIとの向き合い方を語る - クローズアップ現代 取材ノート - NHK みんなでプラス
(2023年12月12日)
- *テクノスピーチ(Techno-Speech)(@techno_speech) 2023/09/03 6:05
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