棋王戦(きおうせん)とは、将棋のタイトル戦のひとつである。タイトル保持者は“棋王”と呼称される。
概要
共同通信社が主催しており、毎年2月から3月にかけて棋王と挑戦者の5番勝負を行う。持ち時間は各4時間の1日制。
1974年に優勝棋戦として始まり、1975年からタイトル戦となった。挑戦者決定トーナメントの本戦ベスト4以上はダブルエリミネーション(2敗したところで脱落する)式の敗者復活戦が採用されているのが特徴。
棋王を連続5期獲得すると“永世棋王”の資格が与えられる。他のタイトル戦と違い、通算期数では獲得できないため獲得が難しい。現在、永世棋王の資格をもつ棋士は羽生善治と渡辺明の2名のみである。
第48期はコナミホールディングスが特別協賛、大塚製薬(カロリーメイト)が協賛となり、棋戦名が「棋王戦コナミグループ杯」となる。(日本将棋連盟の発表)
敗者復活戦
本戦準決勝 ○ ○ ○ ○ 勝ち 負け ↓ ↓ 本戦決勝 敗者復活戦:1 ○ ○ ○ ○ 勝ち 負け 勝ち 負け ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 敗者復活戦:2 脱落 ↓ ○ ○ ↓ 勝ち 負け ↓ ↓ ↓ 挑戦者決定戦 脱落
- 本戦準決勝:4人が2組に分かれて対局し、勝者は本戦決勝、敗者は敗者復活戦(1)に回る。
- 敗者復活戦(1):本戦準決勝の敗者2人が対局。勝者は敗者復活戦(2)へ。敗者は脱落。
- 本戦決勝:本戦準決勝の勝者2人が対局。勝者は決定戦、敗者は敗者復活戦(2)へ。
- 敗者復活戦(2):敗者復活戦(1)の勝者と本戦決勝の敗者の2人が対局。勝者は決定戦へ。敗者は脱落。
- 決定戦:2戦行い、本戦決勝から勝ち上がった棋士は1回でも勝利すれば挑戦者となる。敗者復活戦(2)から勝ち上がった棋士は2回とも勝利すれば挑戦者となる。
決定戦が変則的な条件に見えるが、「ベスト4に進出した以降で2回負けると脱落」という条件にするためにこのような方式となっている。(ただし当初は、決定戦については一番勝負であった)
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外部リンク
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