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森友哉(もり ともや、1995年8月8日-)とは、大阪府堺市南区出身のプロ野球選手(捕手)である。現在はオリックス・バファローズに所属。
概要
オリックス・バファローズ #4 | |
---|---|
森友哉 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府堺市南区 |
生年月日 | 1995年8月8日 |
身長 体重 |
170cm 80kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投左打 |
守備位置 | 捕手、外野手 |
プロ入り | 2013年ドラフト1位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
5歳から野球を始め、大阪桐蔭高等学校に進学。1年秋から正捕手に定着し、2年生の時に藤浪晋太郎とバッテリーを組み、甲子園春夏連覇。また、第25回AAA世界野球選手権大会で1番打者と活躍しベストナインを獲得した。3年生からは主将としてチームを牽引し、甲子園4季連続出場を果たした。甲子園通算打率.473、5本塁打。日本代表の主将として出場した第26回AAA世界野球選手権大会では、2年連続のベストナインと打点王を獲得し、チームの準優勝に貢献した。
身長体重は170cm80kg。その小柄さ故にプロ入り前は「プロでは通用しない」「鍛えていても体格の差は余りに大きい」と活躍を不安視されたが、母校・大阪桐蔭の監督には「(大阪桐蔭)歴代最高の打者」と評されており、身長の低さに関しては森の場合問題にならないとコメントしていた。
2013年ドラフト会議で埼玉西武ライオンズが単独1位指名。背番号は10。
西武時代
2014年1月4日に藤浪晋太郎と共に、母校・大阪桐蔭高校のグラウンドで自主トレを行った。伊原春樹監督の方針から一年間は二軍で鍛えられる方針だったが、伊原が解任となったことで方針が変わり、7月27日に一軍昇格。7月30日のオリックス・バファローズ戦では守備から出場し、初打席でライトフェンス直撃の二塁打を記録。8月14日のオリックス戦ではプロ初ホームランを放った。その試合から46年ぶりとなる高卒新人3試合連続ホームランを達成した。
2015年は開幕から6番指名打者として出場。セ・パ交流戦では右翼手を守った。オールスターではファン投票で指名打者部門で選出、最多票数を集めた。7月18日の第2戦では代打で出場し、清原和博以来2人目となる10代での球宴ホームランを達成した。その後は打撃不振に陥ったが、9月1日の福岡ソフトバンクホークス戦で自身初の満塁ホームランを放った。最終的に138試合の出場で打率.287、17本塁打、68打点だった。
2016年はオープン戦から打撃不振に陥り、4月23日に二軍に降格。赤田将吾コーチと共に打撃フォームを見直し、結果打撃フォームを元に戻し打撃が復調。株主総会での批判もあったのか、後半戦では捕手で先発出場する機会も増えた。
2017年はキューバとのWBC強化試合で死球を受けて左肘を骨折。長期間戦線を離脱した。8月15日に一軍登録されると、その日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で2安打3打点を記録。翌日8月16日にシーズン初ホームランを記録した。
2018年は炭谷銀仁朗や岡田雅利との併用で本格的に捕手として起用されるようになり、先発投手に応じてスタメンマスクをかぶるようになった。炭谷や岡田が捕手として出場する時は指名打者として出場する。オールスターではファン投票で捕手部門で選出。第1戦で先発すると、1回に松坂大輔から3ランホームランを放つなど3打数2安打3打点の成績を残し、MVPに選出された。136試合に出場し、打率.275、16打点、80打点を記録し、オフに多和田真三郎と共に最優秀バッテリー賞を受賞した。
2019年は炭谷銀仁朗の移籍により正捕手に定着。オールスターでは第1戦で先制2ランホームランを記録し、2年連続でMVPを受賞した。7月までは主に5番、8月以降は3番を任され、最終的に135試合に出場(うち126試合でスタメンマスク)、打率.329、23本塁打、105打点をマークし、パ・リーグでは1965年の野村克也以来2人目、NPB全体でも2012年の阿部慎之助以来史上4人目となる捕手での首位打者を獲得してリーグ2連覇に大きく貢献。増田達至とともに最優秀バッテリー賞を受賞し、パ・リーグMVPに輝いた。
2020年は選手会長となる。打撃不振で新人の柘植世那にスタメンを譲る試合もあった。104試合の出場で打率.251、9本塁打、38打点に留まった。
2021年は120試合の出場で打率.309、11本塁打、41打点と打撃が復調したが、チームは所沢移転後初の最下位に低迷した。
2022年は開幕を一軍で迎えたが、4月2日にロッカーでマスクを投げた動作で右人差し指の基節骨骨折を骨折し、4月3日に一軍登録を抹消。5月26日に一軍に復帰した。8月30日の北海道日本ハムファイターズ戦で通算100本塁打を達成した。先述の負傷のため、102試合の出場に留まった。オフの11月1日に取得したFA権を行使した。
オリックス時代
2022年11月16日にオリックス・バファローズと契約したことが発表された。背番号は4。
2023年は開幕の西武戦で同点ホームランを記録した。7月1日の日本ハム戦で右太ももを負傷して離脱。二軍落ちとなるが、首脳陣からは外野手の練習もしておくようにと言われ、8月8日に7年ぶりに外野手として出場した。負傷もあり110試合に留まったが、打率.294、18本塁打、64打点、リーグ1位の7犠飛を記録し、リーグ3連覇に貢献した。
プレースタイル
高いミート力とパワーに定評があり、170cmと小柄ながら豪快な打撃でアーチをかける強打者。吉田正尚(173cm)と共に、小柄な打者でもホームランバッターになれるという、MLBでも見られる近年の風潮を象徴する選手のひとりと言える。
高校生時代は藤浪の正妻として50m6.2秒、遠投100m、二塁送球速度は1.86秒などの記録を残す強肩強打の捕手として名を馳せていたが、打撃は1年目から非凡なセンスを見せつけたが、守備ではなかなかプロレベルの守備には至らず、3年目の2016年までは多くの試合で指名打者として起用され、また外野コンバートも試みられた。打力はどの選手も文句なく認めるところだが、捕手での出場は少なく、またたまに右翼で出場しても「狙い撃ち」されるほどだった。
しかし2017年から辻発彦が監督に就任すると、辻は森の捕手起用を明言。外野起用をすっぱりと止め、捕手に専念させた。監督が辛抱強く森の捕手起用にこだわった結果、守備面でも成長を見せ、2019年には正捕手に定着して首位打者を獲得。森の捕手起用は西武のリーグ2連覇の原動力となった「山賊打線」の形成に大きな位置を占めることになった。強打で守備難の捕手はコンバートされがちな中で、「捕手・森友哉」を諦めなかったことは、ファンからは辻監督の大きな功績として讃えられている。
エピソード
- 中学時代は筒香嘉智や大西宏明を輩出した堺ビックボーイズに所属し、ジャイアンツカップに出場。NOMOジャパンに選出され、アメリカ遠征に参加したこともある。
- 先輩・藤浪晋太郎が所属する阪神タイガースが若手捕手不足のために森を指名することが有力視されていたが、大瀬良大地を指名したため、埼玉西武ライオンズの単独1位指名となった。ちなみに阪神は抽選に外れ、外れ1位として岩貞祐太を指名した。
- 2013年11月16日にJR大阪環状線・新今宮駅で線路に転倒した目の不自由な老人をチームメイトと共に、担ぎあげて救出し、JRより感謝状を受けた。
- 2023年にチームメイトの頓宮裕真が首位打者を獲得。高級ブランドロレックスの腕時計をプレゼントした。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
大阪桐蔭 | 応援歌のピコカキコ一覧#1430 | 14573 | |
西武 | 応援歌のピコカキコ一覧#1248 | 13351 | |
オリックス (exultation RED) |
応援歌のピコカキコ一覧#1585 | 21635 | |
オリックス (exultation DEEP RED) |
パシフィック・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#247 | 21636 | |
オリックス (exultation WHITE) |
パシフィック・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#248 | 21637 |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 西武 | 41 | 92 | 80 | 14 | 22 | 6 | 0 | 6 | 15 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0 | 22 | 1 | .275 | .370 |
2015年 | 138 | 531 | 474 | 51 | 136 | 33 | 1 | 17 | 68 | 0 | 0 | 3 | 44 | 9 | 143 | 5 | .287 | .357 | |
2016年 | 107 | 392 | 349 | 43 | 102 | 20 | 0 | 10 | 46 | 1 | 0 | 1 | 42 | 0 | 96 | 3 | .292 | .367 | |
2017年 | 38 | 145 | 124 | 16 | 42 | 8 | 3 | 2 | 18 | 3 | 0 | 0 | 21 | 0 | 24 | 4 | .339 | .434 | |
2018年 | 136 | 552 | 473 | 67 | 130 | 34 | 2 | 16 | 80 | 7 | 0 | 7 | 70 | 2 | 105 | 3 | .275 | .366 | |
2019年 | 135 | 573 | 492 | 96 | 162 | 34 | 2 | 23 | 105 | 3 | 1 | 6 | 72 | 2 | 89 | 9 | .329 | .413 | |
2020年 | 104 | 405 | 358 | 46 | 90 | 15 | 2 | 9 | 38 | 4 | 2 | 4 | 38 | 3 | 67 | 7 | .251 | .325 | |
2021年 | 125 | 520 | 431 | 70 | 133 | 32 | 2 | 11 | 41 | 5 | 1 | 3 | 79 | 6 | 65 | 4 | .309 | .420 | |
2022年 | 102 | 412 | 366 | 45 | 92 | 21 | 3 | 8 | 38 | 2 | 3 | 1 | 41 | 1 | 66 | 11 | .251 | .328 | |
2023年 | オリックス | 110 | 453 | 384 | 49 | 113 | 24 | 2 | 18 | 64 | 4 | 1 | 7 | 54 | 7 | 61 | 9 | .294 | .385 |
NPB:10年 | 1036 | 4075 | 3531 | 497 | 1022 | 227 | 17 | 120 | 513 | 29 | 8 | 32 | 473 | 30 | 738 | 56 | .289 | .375 |
年度別守備成績
年度 | 球団 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 捕逸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 西武 | 捕手 | 24 | 101 | 17 | 1 | 2 | .992 | 3 |
2015年 | 外野手 | 23 | 28 | 2 | 1 | 0 | .968 | - | |
2016年 | 捕手 | 26 | 150 | 23 | 3 | 5 | .983 | 1 | |
外野手 | 49 | 69 | 0 | 3 | 0 | .958 | - | ||
2017年 | 捕手 | 12 | 51 | 5 | 1 | 0 | .982 | 1 | |
2018年 | 81 | 492 | 72 | 5 | 4 | .991 | 5 | ||
2019年 | 128 | 782 | 89 | 9 | 7 | .990 | 12 | ||
2020年 | 98 | 578 | 79 | 7 | 11 | .989 | 7 | ||
2021年 | 120 | 788 | 79 | 6 | 9 | .993 | 3 | ||
2022年 | 88 | 580 | 82 | 6 | 12 | .991 | 2 | ||
2023年 | オリックス | 捕手 | 57 | 444 | 59 | 0 | 7 | 1.000 | 0 |
外野手 | 6 | 7 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | - | ||
通算 | 捕手 | 629 | 3940 | 514 | 38 | 57 | .992 | 34 | |
外野手 | 78 | 104 | 2 | 4 | 0 | .964 | - |
タイトル・表彰・その他
タイトル | ||
---|---|---|
首位打者 | 1回 | 2019年 |
表彰 | ||
オールスターゲームMVP | 2回 | 2018年第1戦、2019年第1戦 |
オールスターゲーム敢闘選手賞 | 1回 | 2018年第2戦 |
ベストナイン(捕手) | 3回 | 2018年、2019年、2021年 |
最優秀バッテリー賞 | 2回 | 2018年(多和田真三郎)、2019年(増田達至) |
MVP | 1回 | 2019年 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 5回 | 2015年、2018年、2019年 |
全球団から本塁打 | - | 2023年6月17日 |
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