極楽鳥とは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』 に登場するカードである。
概要
Birds of Paradise / 極楽鳥 (緑)
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
(T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナ1点を加える。
0/1
マジック:ザ・ギャザリングにおけるマナクリーチャーの象徴と言えるカード。
通称はバッパラ、バーパラ等。かつてはクリーチャータイプの表記が『マナ・バードの召喚』であったため、マナバードと呼ばれることもある。
緑1マナで唱えられ、任意の色マナ1点を生み出せるため、緑メインの多色デッキを中心に幅広く使われている。
飛行を持っているもののパワーが0なのでそのままでは攻撃に不向きだが、デッキによってはエンチャント等で強化して相手を殴りに行くこともある。
パワー/タフネスが0/1と貧弱で見た目が弱そうなため、カードパワーを理解していない初心者相手のシャークトレードネタとして、甲鱗のワームとセットでネタにされることもある。
アルファ版から第6版まで使われていたイラストは、もともと『Tropical Island』用の絵であったが、中央の鳥が目立ちすぎる為にボツとなった。極楽鳥はこのイラストに合わせて作られたカードである。
スクウェア・エニックスのアーケードゲーム『ロードオブヴァーミリオン2』に、M:TGとのコラボ枠で参戦した。 ※イラストは『ラヴニカ:ギルドの都』版。
特殊技名は虹色の護法印(プリスマティック・ウォード)。
収録背景と、スタンダード落ち
様々なデッキのマナ基盤を固める基礎的なカードであるため、収録回数も非常に多い。
アルファ版から登場し、以後現在に至るまでほとんどの基本セットに収録され続けている。
第9版では収録されなかったが、この時は第9版のすぐ後に発売された拡張セット『ラヴニカ:ギルドの都』に収録されたため問題なく使用することができた。
このため、極楽鳥がスタンダード落ちすることは基本的に無かった(厳密には、3ヶ月だけスタン落ちしている。昔は基本セット発売直後にローテしていたため)。
というより、むしろ極楽鳥がスタン環境にいるのが当たり前の状態だったと言えるだろう。
時は流れて2012年。
マナを捻出し、デルバーをチャンプしたり、時には結魂し、焼かれ、腹パンされたりと、相変わらずスタンでの活躍ぶりを見せていた極楽鳥であったが、7月に発売された『基本セット2013』には収録されなかった。
不穏な空気が漂う中、「どうせ前のラヴニカみたいに10月に帰ってくるさ」と多くのプレイヤーは多寡をくくった。
だがしかし、2012年10月に発売された『ラヴニカの回帰』にもついに未収録。
これにより、極楽鳥のスタンダード落ちが決定してしまった。極楽鳥の回帰なんてなかった
もちろん、デザイン側も考えなしに未収録にした訳ではなく、それなりの理由があったようだ。
以下、公式サイトより引用。
Q.なぜ《極楽鳥》がないんですか? 多色ブロックなのに。
A.古き良き物を見いだし、それを再録するのは魅力的だ。
《極楽鳥》は旧ラヴニカ・ブロックに存在していた。
再録しなかった理由は、まず第一にラヴニカ・ブロックにはすでに《極楽鳥》がいたからであり、そして、マジックには新鮮さが必要だからである。
前回やったことをするのではなく、何か違うことをしたい。
そう、《極楽鳥》があればそれもぴったりはまるだろうが、その空隙を埋める何かを探して世界を旅してもらいたいのだ。
そうすることで、以前とは違うラヴニカの姿が見えてくることだろう。━Mark Rosewater「都からの手紙」
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