極限状態とは、ゲーム『モンスターハンター4G(MH4G)』に登場するモンスター超絶強化システムである。
ゲーム内設定
ゴア・マガラの振りまく狂竜ウイルス。それに感染したモンスターは通常死亡してしまう。
しかし狂竜ウイルスを克服し、己の力とするモンスターが存在するとしたら……?
ギルドはこれを限りなく真実であると認定し、極限状態と名づけた。
極限状態によるモンスターの強化
極限状態のモンスターは、まず攻撃力が大幅に上昇し、亜種の攻撃パターンが追加されたり、新しい追加攻撃を行ったりするようになる。また、一部の攻撃でゴア・マガラが出すような黒い狂竜ウイルスサークルを地面に発生させる。
- 武器の属性値・状態異常値を完全無効化。
- 気絶はおろかスタミナが減りすらしない。
- 落とし穴・シビレ罠・閃光玉を完全無効化。
- モンスター毎に設定された特定部位以外への攻撃を確実に弾き、切れ味を通常より大きく低下させる(心眼・弾かれ無効攻撃なども関係なしに弾く)。
- 特定部位以外への爆弾や砲撃などのダメージは大幅カット、ガンナーの弾に至ってはこちらに弾き返す。
……とまあ、もはや生物を超越した究極生命体となる。シャガルマガラとはなんだったのか
ハンターに用意された対策
「よくもこんなキチガイシステムを!」と言いたくなるかのような超性能だが、ハンター側にも一応対策が用意されている。
それが新システム「抗竜石」である。狩りに出発するとアイテムポーチに自動的に入っており、使用すると一定時間様々な効果が得られる。再使用するには一定時間の経過が必要となる。
- 狂竜化モンスターへのダメージを上昇させる剛撃
- 狂竜化モンスターからのダメージを抑える耐衝
- 狂竜化モンスターへの属性・状態異常値を有効化する属撃
- 極限状態の特定部位以外に存在する「攻撃弾き」を無効化する心撃
抗竜石使用中に一定以上攻撃を与えることで、狂竜状態・極限状態を解除し、元の状態に戻すことができる。
ハンターは事前に2種類まで設定し、狩りに持っていくことができる。
抗竜石があれば安心?
「抗竜石があるなら安心。」といいたいところだが、残念ながらそうはいかない。現状の抗竜石の仕様では、とても極限状態モンスターに追いついていないのだ。
まず、1度の抗竜石の持続時間内で狂竜状態・極限状態を解除するのは非常にシビア。特に有用な「心撃」は持続時間が短い。4人パーティなら解除しやすいが、ソロでは至難の業。
そして、解除しても一定時間経つと狂竜状態・極限状態が復活し、復活する度に再解除に必要な攻撃数が増える。
さらにさらに、極限状態になってから1分間は絶対に解除できない。「開幕吠えてる間に……」などという安易な考えは当然対策済み。
そのため、どうしても抗竜石なしに闘うことが要求されてしまう。当然弾かれるわその隙を殴られて体力が半分以上溶けるわで並のハンターではとても太刀打ちできない。
今日もどこかでハンターたちの怨嗟の声が響いていることだろう。
余談だが、極限状態モンスターは闘技場でも登場し、一部の武器は抗竜石無しで戦わされる。「開発はクリアできんのか!」と評判である。
評価
正直に言ってしまうと、プレイヤーからの極限状態の評価はあまりよろしいものではない。極限化したモンスターが総じてプレイヤーに有利な隙をつぶす調整がなされている一方、プレイヤー側に有効な手立てが少なく、ストレスの塊になってしまっている。
ソロで狩猟するのはとても困難な極限状態だが、パーティでやるならば頭数が増える関係でそこまで狩猟は難しくない。しかし、基本めんどくさいことに変わりはないので、パーティプレイではハメを使った狩猟が全面的に広まってしまい、「ハメに不必要な武器はパーティにいらない」とキックアウトが勃発。結果、オンラインでの効率思考を加速させる原因となってしまった。
ネット上の各地にあるモンハンコミュニティでも、極限状態の話題はかなり荒れやすいとされており、MH2の古龍種以上に批判されることも少なくない。
次作『モンスターハンタークロス』では極限状態が廃止されると発表され、多くのプレイヤーが胸をなでおろしたことからも、その評価は一目瞭然といえるだろう。
極限化モンスターの一覧
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関連項目
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