樋渡啓祐(ひわたし けいすけ)とは、日本の政治家。佐賀県武雄市の市長…だったが2014年12月3日に辞職、佐賀県知事選(2015年1月11日投開票)に立候補したが落選した。[1]
やった事
地域振興のために恐れ知らずの施策を次々打ち出すところから、市内外の支持者(他の地方自治体首長・議員含む)から圧倒的な称賛を集める。一方で、数々の問題ある行動から、公人としての資質を疑問視する声も少なくなく、色んな意味で注目を集めている人物である。
これまでの活動は概ね以下のサイトにまとめられている。
佐賀県武雄市の問題について:takeoproblem
https://sites.google.com/site/takeoproblem/
武雄市図書館リニューアル
図書館運営費削減のためという名目で、武雄市図書館の管理運営を、それまで図書館運営のノウハウが一切ない(どころか会社の定款にも図書館運営の記載がない)カルチュア・コンビニエンス・クラブ(TSUTAYA)に、公募なしの随意契約で委託。同時に1F中央の主要エリアをCCCに貸し出し、TSUTAYAおよびスターバックスコーヒー(CCCのフランチャイズ店舗)を誘致した。武雄市内のTSUTAYAは武雄店に次ぐ2店舗目。
委託に伴い、武雄市およびCCCは約7.5億円(武雄市4.5億円*+CCC3億円)の費用をかけて図書館改装工事を行った。
*武雄市負担分には、合併特例債による国費2億円が含まれている
運営費削減分は武雄市公称値で年1,000万円程度であるにもかかわらず、その数十年分にあたる巨額の改装費用をかけたことについては謎が多い。
改装により、館内はカフェ&書店&CD/DVDレンタル店の周囲に図書館が併設される形となった。改装前にあった、蘭学資料の常設展示は廃止された。
ブックカフェ(もしくは単にカフェ)としての評価は高く、来館者(TSUTAYA・スタバ含む)は前年比5倍に増えた。一方で、図書館としての利便性については、スペック上は座席数増加、開架蔵書数増加などのメリットもあったが、騒音、書架整理業務の軽視
、大型書架(高さ4m)の導入による安全面の懸念
(狭いキャットウォークではしごに登る必要がある)など、むしろ悪化したという指摘もある。
また、図書館利用カードにTポイント導入したことで、図書館利用者の履歴がマーケティングデータとしてTポイント加盟各社で共有・利用される危険性が示唆されている。図書館の利用履歴は、個人の思想・信条等に関わる重要なプライバシー情報であり、図書館の自由に関する宣言にも記載されている。ここに職業倫理上ありえないTポイント(によるユーザートラッキング)をあえて導入する必然性、およびその目的を疑問視する声も上がっている。
FB良品
株式会社SIIISの運営する通販サイト「FB良品」に武雄市として立ち上げ時から参画。「FB良品TAKEO」にて、武雄市の特産品(や、特産ではないが地元商店が販売している一般商品など)を販売している。
同サイトは、当初はFacebookアプリ内で通販をしていたが、2012年12月に独立サイトへ移行した(ショッピングカートにはASPレンタルカート「MakeShop」を使用している)ため、Facebook上の通販ではなくなっている。(参加自治体のFacebookページが個別にある程度)
参加にあたっては、自治体および出品者(メーカー)が運営費用をSIIISに支払う必要があるが、通販サイトのシステム費としては極めて高額(大型サイトと同等)の部類に入る。このため採算性については絶望的である。売上も各自治体月刊数万円~数十万円程度と伸び悩んでいることから、FB良品は初めから参加自治体を相手に高額な初期・月額費用を徴収する事業だったのではないかという声も上がっている。
また、FB良品の法的な営業主体がSIIISであるにもかかわらず、武雄市のFB良品担当が各自治体への営業を継続しており、武雄市からSIIISに対する利益供与ではないかという指摘もある。
参考価格
参考:平成24年6月13日・20日 大刀洗町議会定例会会議録 http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20130311/
価格は全て税抜き。なお、自治体によって見積金額を変えている可能性あり
スタート時から月商億単位の売上をあげられるだけの通販運営実績が過去にない限り、FB良品から利益を上げるのは至難の業である。(Yahoo!や楽天市場
なら、現在のFB良品参加自治体と同程度の小規模ネット通販が初期2万円+月額2~3万円+販売手数料3~4%程度で始められる)
名称の商標登録について
「FB良品」の名称については、日本国内においては樋渡氏が個人として商標登録を行っている。このため、樋渡氏と武雄市およびSIIISとの関係が断絶した場合、サイト名がそのまま継続するかは不明である。
また、「FB良品」という名称はFacebookの規約に違反しており、FB良品の各自治体別Facebookページは常にページ強制停止のリスクを孕んでいる。とはいえ、今のところ各ページが停止措置を受けたという例はない。
※Facebookは利用規約で「Facebook商標(FBも含まれる)と独自の名称を結合させて使用すること」「Facebookの商標を模倣した商標、あるいはFacebookの商標と混同される商標の利用」を禁止している。また、Facebookユーザーである限り、FBという商標を利用するにはFacebookから書面による許可を事前に得る必要がある
。
ソーシャルメディアにおける評判形成
TwitterやFacebookで自分に都合の悪い意見(その多くが誹謗中傷でないまっとうな批判・提案)が出ると、ユーザーを即ブロックし、Facebookであればコメントを削除することがまれによくある。加えて、Twitter上では自分に賛同する意見を頻繁にリツイートする。これにより、TwitterやFacebookには樋渡氏を称賛するコメントだけが投稿されているように見える。
自分に都合の悪い言説(マスメディア含む)に対しては、徹底してTwitter・Facebookや市長ブログ(「公私一体」を主張する樋渡市政においては市の公式ブログでもある)において罵倒もしくは極めて攻撃的な批判を行うことがしばしばある。
なお、樋渡氏はたびたび「批判は大歓迎。批判に耐えられないものは残らない」と発言している。
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武雄市は徳島大学を通じてブログ主に圧力をかけ警察権力を使う? - Togetter
旅に出たい。どこか、遠くへ・・・ - 自分への批判は許さない!!公権力を濫用し「揉み消し」を図る武雄市長・・・一体、何をそんなに恐れているのか。
政策に苦言を呈した一般人に対して職場へ持っていく、国会へ働きかけると脅迫
武雄市長、産総研に圧力をかけて高木浩光氏を呼び出そうと画策 | スラッシュドット・ジャパン IT
関連項目・外部リンク
脚注
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