『機動戦士ガンダムSEED』とは、2002年から2003年にかけて放映されたサンライズ制作のテレビアニメ。
略称「種」。
2011年12月からはHDリマスター版がBS11とTOKYO MX、バンダイチャンネルにて放送。
TV版の総集編「スペシャルエディション版」をベースに、一部作画の描写が改められている。
概要
監督 | 福田己津央 |
---|---|
シリーズ 構成 |
両澤千晶 |
音楽 | 佐橋俊彦 |
制作 | サンライズ |
製作 | サンライズ 毎日放送 |
全話数 | 50話 |
人類が宇宙に進出し、新たな紀年法「コズミック・イラ(C.E.)」に移行した未来の地球を舞台に、地球育ちの自然種としての人間「ナチュラル」と、遺伝子改造により優れた特性を持つ「コーディネイター」の人種対立を根底とした戦争を描く。
全てのガンダムを総括する『∀ガンダム』の次回作として、「平成時代のファーストガンダム」を目指して制作された、2000年代初のガンダムテレビシリーズ。平成テレビシリーズにおいて「機動武闘伝」「新機動戦記」「機動新世紀」「(なし)」と変遷してきたタイトルに、久々に「機動戦士」が冠されたあたり、制作陣の意気込みが伝わってくる。ストーリーも中盤あたりまでは『機動戦士ガンダム(1stガンダム)』を圧縮して再現したような展開が続き、そこから本作独自の展開へ移っていく。
1995年放送の『新世紀エヴァンゲリオン』ブームによって日陰に追いやられていたガンダムシリーズだが、あちらが色々な意味で壮絶な劇場版をもって一応の完結を迎えたことで、徐々に再起動への気運が高まっていた。日本ゲーム史に残るアーケードゲーム『連邦vsジオン』の稼働や、KADOKAWAから『Newtype.com』の増刊として発行されたガンダム専門誌『ガンダムエース』(ひいてはその看板作品の1stガンダムリメイク『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』)などはその代表例である。
そんな状況下で久々のテレビシリーズとして登場した『SEED』は、これまでのガンダムで取り入れられてきた「敵味方に分かれた複数のガンダムの闘い」「美形キャラ集中投入」「外連味の利いた演出」を存分に盛り込んだ上で、ある意味では『1stガンダム』以来となる「地域紛争や局所的な決戦ではない、超国家間の全面戦争」を背景にして「人類の進歩から生まれた新たな人種差別」や「自由と正義は永遠のものではなく、時として簡単に変わってしまう」という重いテーマを描き出した。単なる1stフォロワーに終わらないシナリオや諸々の演出は見事にハマり、本作からガンダムに入った若い世代、特にハイティーンからの絶大な支持を集めることに成功。『ガンダムW』を上回る規模の女性ファンも獲得し、後のシリーズ展開に大きな影響を与えることになった。
反面、監督による過去作への挑発ともとれる意気込み宣言や、良くも悪くも「古き良きアニメ」らしかった過去作から激変した作画・キャラクターデザイン、あからさまに使いまわされるバンク映像にやたら多い回想シーン、そしてリアル風だがその実ぶっ飛び&凄惨なシナリオ展開は、旧来のガノタから大きな反発を受けた。2ちゃんねるのガンダム板(シャア専用掲示板)では大量の新規ファンの参入に反発した一部古参が連日SEEDアンチスレを建て、一部の弁えないSEED信者もこれに応戦。遂にはSEED以降の作品の話題に限定した「新シャア専用掲示板」が新設される事態にまでなった。
更に、本作の成功を受けて十分な準備期間がないまま始まった続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(デスティニー)』において、上記の負の特徴が更に強まった挙句、最終回のシナリオが半ば破綻して終わったことがトドメとなり、ガンダムコミュニティでは放送終了から10余年の間、SEED関連の話題は腫れ物扱いをされるようになった。
とはいえ、各種売上などの数値実績は1stガンダムに勝るとも劣らない数字を叩き出しており、大量の新規ファンの獲得に成功したことは紛れもない事実である。バンダイ・サンライズからも本作は大事にされており、各種ゲームやプラモデル展開もちょくちょく継続され、これ以降のガンダムシリーズを展開する上での大きな礎となった。
現在ではHDリマスター版におけるデスティニー最終回のまともな形への修正や、シリーズ全体のファン層の入れ替わりによるSEED直撃世代の主流化もあって再評価が進み、名実ともにガンダムシリーズ中興の祖として語られている。
SEED独自シリーズの展開
歴代ガンダムと同様、主人公たちに焦点を当てたコミックボンボン版、アニメの流れを汲んだ上で熱血風なオリジナル要素を取り入れたマガジンZ版のコミカライズが行われた。同時にハイティーン向けの外伝企画として、本編の同時期に起こった出来事を描く『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY(アストレイ)』シリーズがメディアミックス展開され、本編とは独立したシリーズとして現在も続いている。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の終了後、「“X”plosion GUNDAM SEED」と銘打った劇場版の製作が2006年5月に発表されたが、それから長らく情報が途絶え、脚本家が鬼籍に入ったこともあって、事実上頓挫したと見られていた。
2019年9月7日の『GUNDAM 40th FES. “LIVE-BEYOND”』にて西川貴教(T.M.Revolution)が、サンライズのゼネラルマネージャーから劇場版が動いているという言質を得たことをMC内で発表し、翌8日に福田監督も本件についてツイート。2021年5月28日には新プロジェクト「GUNDAM SEED PROJECT ignited」が発表され、新外伝『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE(エクリプス)』が開始。
2024年1月26日に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(フリーダム)』が満を持して公開された。
あらすじ
受精卵の状態で遺伝子操作を施され、常人(ナチュラル)より優れた容姿・肉体・頭脳を与えられた「コーディネイター」が誕生した時代。コーディネイターの増加に伴って、人口の大多数を占めるナチュラルによる迫害は激化し、コーディネイターの多くは宇宙コロニー「プラント」へ移住していった。
C.E.(コズミック・イラ)70年2月。プラント連合と地球連合間の緊張はピークに達し、地球軍のプラント核攻撃をもって戦端が開かれる。寡兵であるプラント側は、新兵器モビルスーツと、核分裂を阻害するニュートロンジャマーシステムを用いて地球軍を圧倒。地球に橋頭保を築くまでになった。
C.E.71年1月。地球軍は中立国オーブの軍需企業と協力し、オーブのスペースコロニーにおいてモビルスーツ「G」を開発していた。その情報を掴んだプラント軍「ザフト」は部隊を派遣し、「G」の奪取を試みる。戦闘に巻き込まれ地球軍基地に逃げ込んだキラ・ヤマト少年は、自分にナイフを向けたザフト兵の顔を見て驚愕する。それはかつて月の幼年学校で共に学んだ親友、アスラン・ザラだった。
唯一強奪を逃れた「G」に乗り込んだキラは、避難民を乗せた地球軍艦アークエンジェルと共に逃亡する。圧倒的に足りない戦力。ナチュラル揃いのアークエンジェルにおける唯一のコーディネイターとしての孤独。そして親友と殺し合うことになってしまった最悪の状況。幾多の苦悩を抱え込みながら、キラは己と友人達が生き残るため、戦うことを余儀なくされるのだった。
用語
用語 | 解説 |
---|---|
ナチュラル | 遺伝子操作を受けず自然のままに出生した人間。総人口の大半を占める。 |
コーディネイター | 「人類の未来の調整役」を目指し、受精卵に遺伝子操作を施され出生した人間。ナチュラルより強靭な肉体・優れた頭脳を持ち、子孫(いわゆる第二世代)にも能力が引き継がれることから迫害されている。 無論万能の存在ではなく、立派な人格や感情を持てるかは、あくまでも本人の生育次第。更に第三世代の出生率が著しく低く、種全体としてはかなり厳しい状態に置かれている。 |
地球連合 | 地球上の連邦国家によって構成される、国連のような組織。作中では大西洋連邦の影響力が強いことが描かれている。基本的にコーディネイター蔑視で、彼らと戦う前線の兵士の軍規もかなり緩んでいる。 中立宣言をしているオーブ連合首長国やスカンジナビア王国など、地球の全ての国家が参加しているわけではない。 |
プラント (P.L.A.N.T.) |
L5宙域のスペースコロニー国家。天秤型(砂時計型)のコロニーで構成される。元は外宇宙研究施設が置かれていたが、地球から脱出したコーディネイターの移住先となり、出資するプラント理事国(大西洋連邦・ユーラシア連邦・東アジア共和国)の圧制に耐えかね、事実上独立した。 |
ザフト(ZAFT)![]() |
Zodiac Alliance of Freedom Treaty(自由条約黄道同盟)。元々はプラント建設従事者が結成した、諸権利獲得を目指す政党だった。現在は高度に武装化し、事実上のプラント軍になっているが、あくまでも建前は「政党の義勇軍」で、軍内には階級制度も存在しない。性質上ナチュラル蔑視が蔓延しており、彼らと戦う前線の兵士の軍規もかなり緩んでいる。 |
ブルーコスモス![]() |
反コーディネイター政治団体。結成当初は遺伝子操作に反対する環境保護団体だったが過激化し、諸々の利権構築を目論む輩も流入した結果、連合各国にも影響力を及ぼす一大ロビー組織に膨れ上がった。 「コーディネイター嫌いの人物=みんなブルーコスモス」という図式は誤りなので注意。 |
血のバレンタイン![]() |
C.E.70 2月14日の事件。地球軍・ザフトの小競り合いの最中、ブルーコスモスの息がかかった一部地球軍部隊が農業コロニー・ユニウスセブンを核攻撃し、24万3,721名の犠牲者を出した。この事件によって両軍の軍事衝突は本格化する。 |
ニュートロンジャマー(Nジャマー)![]() |
核分裂を抑止する=原子力発電や水爆等の原子力テックを無力化する装置。副作用として強力な電波妨害を引き起こし、長距離レーダーの運用が著しく制限される。つまりはミノフスキー粒子みたいな物。機動兵器の戦闘を前提に宇宙船にも搭載されているが、C.E.70 4月1日にザフトが地球上に大量散布し、およそ10億人の餓死・凍死者を発生させた。 |
モビルスーツ(MS)![]() |
外骨格補助動力装備の宇宙服を原型とする、全高18m程度の機動兵器。Nジャマー散布下での戦闘を前提にザフトが実用化した。ガンダムシリーズ中でも特に兵器ヒエラルキーが高く、宇宙戦闘では無類の強さを誇る。 核分裂炉が使えないため、エネルギー源はバッテリー(出撃シーンで毎度切り離されているのが充電ケーブル)。このため稼働時間が短いのが難点。 |
G.U.N.D.A.M. | 連合の試作MS「GAT-Xシリーズ」に搭載されたOS名(General Unilateral Neuro-link Dispersive Autonomic Maneuver)のアナグラム。本作には「ガンダム」と名付けられた機体は存在せず、実質的にキラ個人が勝手にそう呼んでいるだけである。物語後半では全単語が変わった新型OSも登場するが、こちらもキラが勝手にガンダムと呼んでいる。 |
モビルアーマー(MA)![]() |
宇宙用の汎用重戦闘機。地球軍の主力だが、ごく少数の試作機を除けば「ただの戦闘機」に過ぎず、高い防御力と無重力機動力を持つMSには圧倒的に不利。 |
主な登場人物
- キラ・ヤマト - 声:保志総一朗
- 主人公。心優しい一介の工業学生だったはずが、戦乱に巻き込まれ地球軍のパイロットに。本作は彼の成長物語……というより、受難の記録と言った方がよいかもしれない。
- アスラン・ザラ - 声:石田彰
- もう一人の主人公。キラの幼馴染で親友だが、ザフトの軍人として殺し合うことになってしまう。各種戦闘術や機械いじりに精通する天才だが、一人の人間としては寡黙で不器用な少年。
- ラクス・クライン- 声:田中理恵
- プラント最高評議会議長の娘で、プラント市民のアイドル。おっとりした態度を装うが、非常に見識深く、内に秘めた平和への決意は強い。アスランの許嫁。
- カガリ・ユラ・アスハ- 声:進藤尚美
- キラの学校を訪ねてきた、男勝りな金髪の少女。オーブ国民らしい。第1話でキラと共に避難するが生き別れ、暫くして予想外の形で再登場する。
地球連合軍
- マリュー・ラミアス - 声:三石琴乃
- 大西洋連邦の技術士官。生き残り最高位の軍人としてアークエンジェル艦長に就任する。軍人としては甘さの残る、優しい女。乳揺れバンクが「やりすぎ(笑)」と話題になった。
- ナタル・バジルール - 声:桑島法子
- 大西洋連邦の軍人。アークエンジェル副長としてCICを統括する。いかにもな堅物軍人で、優柔不断気味なマリューとよく衝突するが、あくまで仕事重視なだけで根は優しい。「撃てーっ!」の人。
桑島氏の役としては珍しい、低い音程のキャラ。兼役のフレイと一人二役会話するシーンでは氏の高い演技力を堪能出来る。 - ムウ・ラ・フラガ - 声:子安武人
- 「エンデュミオンの鷹」の異名を持ち、「不可能を可能にする男」と自称する大西洋連邦のMA乗り。御大将ではない。コーディネイターに匹敵する腕前を持ち、アークエンジェルの兄貴分として戦い抜く。
- サイ・アーガイル - 声:白鳥哲
- キラの同級生。顔も心もイケメンな、オレンジ眼鏡のナイスガイ。しかし、フレイを巡ってキラとのっぴきならない関係に……。アークエンジェルCIC索敵官を担当。
- トール・ケーニヒ - 声:井上隆之
- キラの同級生で、特に仲の良い少年。快活で仲間想いの良いヤツで、何かと回想される。アークエンジェル副総舵手を担当。
- ミリアリア・ハウ - 声:豊口めぐみ
- キラの同級生。トールと付き合っている元気っ娘。アークエンジェルCIC通信士を担当。
- カズイ・バスカーク - 声:高戸靖広
- キラの同級生。気弱で卑屈な、仲間想いだけどちょっと頼りない少年。キラやサイに対するアンチテーゼの役割を担う。アークエンジェル通信士を担当。
- フレイ・アルスター - 声:桑島法子
- サイの婚約者で、キラの憧れの女の子。わがままなお嬢様で何かとトラブルの種になるが、戦争の悲劇を目の当たりにした結果、性格がどんどん変貌していく。
兼役のナタルに対し、こちらは桑島氏のメジャーな役に近い、高い女の子の声。ちなみに桑島氏はチョイ役のキラの母も兼役している。 - ジェラード・ガルシア - 声:宝亀克寿
- アルテミス要塞の司令官を務めるユーラシア連邦の軍人。ゴリゴリの反コーディネイター派でキラへの差別感情を隠さず、たった一話の登場ながらキラの心の傷として頻繁に回想される。
- デュエイン・ハルバートン - 声:龍田直樹
- 第8艦隊司令官を務める大西洋連邦の軍人。いち早くMSの重要性に気付き「G」を開発させた良識派の軍人。
- ムルタ・アズラエル - 声:檜山修之
- 連合軍に深く関与する産業理事にしてブルーコスモスの盟主。権力と実力、正論と詭弁を駆使して狼藉の限りを尽くす、僕らの盟主王。
- オルガ・サブナック / クロト・ブエル / シャニ・アンドラス - 声:涼平(現・小田井涼平) / 結城比呂(現:優希比呂) / 宮本駿一(現:Shunn)
- アズラエルの手駒の「悪の三兵器」。非人道的な薬物投与によって強化された「ブーステッドマン」であり、その戦闘力はコーディネイターに匹敵、あるいは凌ぐ。
ZAFT・プラントの人々
- ラウ・ル・クルーゼ - 声:関俊彦
- ザフト指揮官の一人。有望な若手兵士たちを率いる「仮面の男」。何故かムウとは互いの存在を感知することが出来、深い因縁で結ばれている。妙に芝居がかった台詞と無法な強さで強烈なインパクトを残したSEED名物キャラ。
- イザーク・ジュール - 声:関智一
- クルーゼ隊パイロット。士官学校の次席で、主席のアスランに強いライバル心を抱いている。最初期は皮肉屋だったが、ドモンを演じた演者の熱演に引っ張られ、次第にがむしゃらな戦士になっていった。
- ディアッカ・エルスマン - 声:笹沼晃(現:笹沼尭羅)
- クルーゼ隊パイロット。イザークとよくつるんでいる。設定では「狡猾で残忍」な筈だったが「迂闊で残念」な面が目立ち、次第にチームのムードメーカー的立場になっていった。
イマイチ活躍が少なく、グゥレイトォ!!とか炒飯とか変なネタを擦られ続けていた。HDリマスター版での人気投票では多分組織票で上位に入り、新たな活躍シーンを描いてもらえた。 - ニコル・アマルフィ - 声:摩味
- クルーゼ隊パイロット。隊の弟分で、何かと不器用な兄貴共を諫めることが多い。アスランとは仲が良く、頻繁に回想される。活躍で言えばディアッカとどっこいだが、強烈な印象を残すキャラ。
- ミゲル・アイマン - 声:西川貴教
- クルーゼ隊パイロット。キラの初陣の相手となるが、声優のスケジュールの都合で第3話であえなく戦死してしまう。後に、実は専用カラー持ちだったり「黄昏の魔弾」と呼ばれていたりと、後付け設定が盛り盛りになる。
担当声優は主題歌を歌う西川貴教(T.M.Revolution)。本職でない割に中々上手く、ミゲルの人気アップに大いに貢献した。西川氏は後に総集編のナレーションも担当している。 - アンドリュー・バルトフェルド - 声:置鮎龍太郎
- アフリカ戦線で「砂漠の虎」と恐れられるザフト指揮官の一人。キラと幾度となくぶつかり合う、ランバ・ラル的立場の人。声はエレガント閣下だけど。コーヒージャンキー。
- アイシャ - 声:ビビアン・リー / 平野文
- バルトフェルドの彼女。ぶっちゃけクラウレ・ハモン。
テレビ版担当声優は主題歌を歌うVivian(元ブラックビスケッツ)。その味のある演技は今なお語り継がれている。ビビアン氏の都合もあり、スペシャルエディション版以降は平野氏が役を引き継いだ。 - パトリック・ザラ - 声:有本欽隆
- プラント最高評議会の重鎮。アスランの父。妻を地球軍の核攻撃で失い、ナチュラルへの復讐心に憑りつかれている。
- シーゲル・クライン - 声:秋元羊介
- 物語開始時点でのプラント最高評議会議長。ラクスの父。かつてパトリックと共にザフトを結成した人物だが、現在は穏健派に転じ、和平の道を探っている。核報復を提唱するタカ派を抑えてNジャマー無差別投下に切り替えたのもこの人。
主なメカ(ネタバレ注意)
作中登場時点における所属に基づいて記載する。割としょっちゅう異動(=強奪・寝返り・横流し・放棄品の回収)が起こるので、その辺の展開予想も視聴する上での楽しみの一つ。
商業展開の都合上「○○ガンダム」と記載されている機体が多いが、先述の通り作中世界では「ガンダム」という名前の機体は存在しない。「ストライクガンダム」も作中ではただの「ストライク」である。
地球連合軍
オーブ軍 |
ザフト |
テレビ放送版では第一オープニングの一カット(「待ち焦がれる~」でミリアリアが顔を上げた後の(デッデッデッデッデッデ)で静止画がフラッシュカットする所」)に『ASTRAY』の主役機「ガンダムアストレイ レッドフレーム」が映りこんでいるが、本編での登場はない。
リマスター版では当該カットは差し替えられ、ぎっちぎちに文字が詰め込まれたセンスがあるんだかないんだかわからない一枚絵に変更された。
主な楽曲
本作では過去の4クールアニメでは見られなかった、1クールごとにオープニング主題歌(と映像)を変更していく方式を採用。更に各話のラストにはエンディング曲のイントロを流し、シームレスにエンディング映像に移行する演出が行われている。
この方式はタイアップ音楽の大ヒットを呼び込み、その後のTBS系アニメにおけるスタンダード展開となった。
- INVOKE -インヴォーク- - 第1OPテーマ
- 歌:T.M.Revolution / 作詞:井上秋緒 / 作曲・編曲:浅倉大介
- あんなに一緒だったのに- 第1EDテーマ
- 歌:See-Saw / 作詞:石川知亜紀 / 作曲・編曲:梶浦由記
- moment - 第2OPテーマ
- 歌・作詞:Vivian or Kazuma / 作曲・編曲:土橋安騎夫
- Believe - 第3OPテーマ
- 歌:玉置成実 / 作詞:西尾佐栄子 / 作曲:あおい吉勇 / 編曲:斉藤真也
- RIVER - 第2EDテーマ
- 歌・作詞・作曲:石井竜也 / 編曲:渡辺善太郎
- Realize - 最終OPテーマ
- 歌:玉置成実 / 作曲:大谷靖夫 / 作詞:BOUNCEBACK / 編曲:荒井洋明、大谷靖夫
- FIND THE WAY - 最終EDテーマ
- 歌・作詞:中島美嘉 / 作曲:Lori Fine (COLDFEET) / 編曲:島健
- 静かな夜に - 挿入歌
- 歌:ラクス・クライン(田中理恵) / 作詞:梶浦由記 / 作曲・編曲:佐橋俊彦
- 水の証 - 挿入歌
- 歌:ラクス・クライン(田中理恵) / 作詞・作曲・編曲:梶浦由記
- Meteor -ミーティア- - 挿入歌
- 歌:T.M.Revolution / 作詞:井上秋緒 / 作曲・編曲:浅倉大介
- 暁の車 - 挿入歌
- 歌:FictionJunction featuring YUUKA / 作詞・作曲・編曲:梶浦由記
どうでもいいがこの歌が流れる場面は全体的に銃が描写されている傾向にある。
HDリマスター版ではミュージシャン契約や演出の都合に合わせて一部の曲が変更された。「〜ReTracks」版は歌詞はそのまま、曲部分のアレンジ版である。
- あんなに一緒だったのに 〜ReTracks - 新・第1EDテーマ
- 歌:See-Saw / 作詞:石川知亜紀 / 作曲・編曲:梶浦由記
- Distance - 新・第3EDテーマ
- 歌:FictionJunction / 作詞・作曲・編曲:梶浦由記
- 暁の車 〜ReTracks - 第38話EDテーマ
- 歌:FictionJunction featuring YUUKA / 作詞・作曲・編曲:梶浦由記
各話リスト
テレビ本放送版・全50話を掲載。
HDリマスター版では一部総集編がカット・再編集され、全48話になっている。話のテンポは良くなったが、総集編とは言いつつ設定解説回も兼ねていたため、世界観理解は少しだけ難しくなっている。
総集編『スペシャルエディション』は、PHASE-01~21までの『虚空の戦場』、22~40までの『遥かなる暁』、41~最終回までの『鳴動の宇宙(そら)』の3編が制作されている。手っ取り早く見返すにはありがたいが、内容は大幅にカット・再構築されているため、本放送版とは別演出の作品として楽しむとよい。
こちらもHDリマスター版放送後はそちらに合わせた形式で再制作されている。
PHASE-01 | 偽りの平和 | PHASE-26(総) | モーメント | |||
PHASE-02 | その名はガンダム | PHASE-27 | 果てなき輪舞(ロンド) | |||
PHASE-03 | 崩壊の大地 | PHASE-28 | キラ | |||
PHASE-04 | サイレントラン | PHASE-29 | さだめの楔(くさび) | |||
PHASE-05 | フェイズシフトダウン | PHASE-30 | 閃光の刻(とき) | |||
PHASE-06 | 消えるガンダム | PHASE-31 | 慟哭の空 | |||
PHASE-07 | 宇宙(そら)の傷跡 | PHASE-32 | 約束の地に | |||
PHASE-08 | 敵軍の歌姫 | PHASE-33 | 闇の胎動 | |||
PHASE-09 | 消えていく光 | PHASE-34 | まなざしの先 | |||
PHASE-10 | 分かたれた道 | PHASE-35 | 舞い降りる剣(つるぎ) | |||
PHASE-11 | 目覚める刃 | PHASE-36 | 正義の名のもとに | |||
PHASE-12 | フレイの選択 | PHASE-37 | 神のいかずち | |||
PHASE-13 | 宇宙(そら)に降る星 | PHASE-38 | 決意の砲火 | |||
PHASE-14(総) | 果てしなき時の中で | PHASE-39 | アスラン | |||
PHASE-15 | それぞれの孤独 | PHASE-40 | 暁の宇宙(そら)へ | |||
PHASE-16 | 燃える砂塵 | PHASE-41 | ゆれる世界 | |||
PHASE-17 | カガリ再び | PHASE-42 | ラクス出撃 | |||
PHASE-18 | ペイバック | PHASE-43 | 立ちはだかるもの | |||
PHASE-19 | 宿敵の牙 | PHASE-44 | 螺旋の邂逅 | |||
PHASE-20 | おだやかな日に | PHASE-45 | 開く扉 | |||
PHASE-21 | 砂塵の果て | PHASE-46 | たましいの場所 | |||
PHASE-22 | 紅に染まる海 | PHASE-47 | 悪夢は再び | |||
PHASE-23 | 運命の出会い | PHASE-48 | 怒りの日 | |||
PHASE-24 | 二人だけの戦争 | PHASE-49 | 終末の光 | |||
PHASE-25 | 平和の国 | FINAL-PHASE | 終わらない明日(あす)へ |
関連動画
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外部リンク
関連項目
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- ○○が××
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- ナチュラルの捕虜なんか要るかよ!
- 目の色が違うわ!
- 間もなく最後の扉が開く(扉が!最後の扉が!)
- 核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない
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- 毎日放送制作土曜夕方6時枠(土6)
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ガンダムシリーズ(映像作品) |
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