機動戦士Vガンダム単語

キドウセンシヴィクトリーガンダム
  • 18
  • 0pt
掲示板へ

『機動戦士Vガンダム』とは、1993年に放映されたサンライズ制作テレビアニメである。
通称V(ブイ)ガン。宇宙世紀ガンダムシリーズの一つ。

監督 富野由悠季
キャラクタ
デザイン
逢坂浩司
音楽 千住明
制作 サンライズ
製作 サンライズ
テレビ朝日
話数 51

概要

1986年機動戦士ガンダムZZ以来となる、TVアニメとしては4作となるガンダムシリーズ。話数は51話だが、これはガンダムの連続TVシリーズとしては『SDガンダムフォース』の52話に次いで多く、SD作品を含まなければ最長である。

ガンダムZZ』以来、初の平成TVシリーズとして再び新規層・子供向きを意識して制作されており、時代的にも『F91』から再び一世代近い未来となり、作品内容も過去宇宙世紀作品の知識がなくてもあまり問題ないようになっている。作品の世界観も、従来のお約束からは意図的に離れた作品にすると放送開始前から富野監督っている通り、『F91』同様ニュータイプ概念がほとんど登場しなかったり、ガンダムシリーズでは初めて「物語の始まりが宇宙ではなく、地球舞台にして始まる」作品となっている。

視聴層については、主人公の年齢が従来より若いことや(13歳)、多数の装備とパーツを持つ役機ヴィクトリーガンダムは当時流行していたRPGの要素を意識したのものであることなど、新規層の獲得を重視した作品作りが見られた。加えて『ガンダムZZ』以降のガンダムシリーズを支えていたもののこの時期にはやや勢いを落としていた『SDガンダム』の客層である低年齢層についても、『リアルガンダム』である本作へ吸い上げることを意図していたとされる。実際、本作放送序盤の『SDガンダム』の商品展開におけるキャラモチーフには、Vガンダムをしばらく使用させないなどの処置を取っていた他、1/144ケールプラモデルには「Vフレーム」という新機軸を組み込んだり、既成玩具であるMSinポケット等の販売、なりきり玩具の販売など、放送開始当初は低年齢層に配慮した販売戦略を特に重視していた。

が、蓋を開けてみると作品の内容にはギロチンによる処刑シーンがあるなど残酷な描写も多く、さらに後半に向けては、宗教戦争民族紛争等の問題が色濃く反映されていったため、当初の対である低年齢層には受けず過去の『Zガンダム』等と同様、従来通り一定以上の年齢層が中心客層となっていた。

作品の結果自体は、放送から10年程して「Vガンダムガンダムを知った」とする当時の世代の論客が現れるなど中・高年齢層からの受けは悪くなく映像媒体の売り上げは好調(後述)で、またバンダイ論見通り『リアルガンダム』のガンプラの売り上げを倍増させ、当時のバンダイ模型部門の売り上げを伸ばした。しかし、大標であった児童層へのセールスには失敗した。この為次回作は再び児童層獲得を狙うべくガンダムシリーズは脱宇宙世紀を決意。翌年にはあの『Gガンダム』が誕生することになる。

あらすじ

地球を汚染させてしまった人類が宇宙移民をして、それに十分なじむ時代となっていた。

しかし人類は、この宇宙でも地球上と同じ様に戦争歴史を繰り返していた。

それは、自らの愚かさを直して、新しい環境に適応しようとする、人の本がさせていることなのだろう。

こんな人類でも、宇宙に暮らすことが出来ると信じなければ、人の歴史はあまりにも悲しい。

第1話 ナレーション

宇宙世紀0153年。地球連邦政府の衰退とともに地球支配を離れ、独立を歩み始めたコロニーの独立国家地球圏の支配を競い合う宇宙戦国時代地球支配を企むザンスカール帝国サイド2)は、マリア主義を掲げ地球侵攻を開始する。その戦闘に巻き込まれ、抵抗組織リガ・ミリティアで闘うことになる主人公ウッソ・エヴィン物語

本作は放送当時の「冷戦終結」「ビロード革命」「湾岸戦争」等世界情勢のを受けてか、宗教戦争民族紛争の面が色濃く作品に反映されている。物語開始の舞台「ウーイッグ」も、富野監督によれば1989年ビロード革命によって、当時共産主義体制が崩壊したばかりで民族紛争が勃発した旧チェコスロバキアプラハというモデルになっている。現在でも現地では劇中同様の並みを見ることができるほか、当時のチェコの人物名や地名にも「ヴァーツラフ」「マサリク」等、元になったとみられる名称が存在する。
また本作はかつてのジオン公国が姿を消して50余り経過した時代背景もあり、前述の通り地球圏の人類が共通の敵を失ったことによる地球連邦軍の形骸化が進み、スペースノイド同士の紛争も化し「宇宙戦国時代」が勃発したとされるが、これも冷戦の終結によって東西ヨーロッパでの団結が崩壊していった、当時の世界情勢と時を同じくしたものであった。

主な登場人物

代表的なメカ・戦艦

前作ガンダムF91から更に数十年進んだ頃の物語の為、ヘビーガンスペースアーク級、アレキサンドリア級がわずかに登場するのみで宇宙世紀シリーズではあるがメカニック的な繋がりも薄く、本作独自のメカが多数登場する。

が、そのデザインも(ザンスカール帝国ベスパの機体ではあるが)かなり独特であり、胸にデカデカとVの字が刻まれを出すV2ガンダム、特徴的な土偶のようなネコのようなメインカメラ(複合複眼式マルチセンサー)に始まるベスパMSビームシールドヘリのようにを飛ぶ「ビームローター」、宇宙も飛べる上にビームを弾くタイヤサポートメカアインラッド」、前期オープニングで突如登場し視聴者を仰させたクモのようなモビルワーカーサンドージュ」、のダミーを発射し宇宙を泳ぐ『まんが日本むかしばなし』ののようなモビルアーマー(MA)「ドッゴーラ」やバイク戦艦「アドラステア/リシテア」、どう見ても男性アレにしか見えない宇宙要塞「カイスギリー」、睡眠状態で格納した2万人のマリア主義者と女王を使って地球上にサイコウェーブを照射し、地球上の生物幼児退行化させる巨大サイコミュ兵器エンジェル・ハイロゥ

・・・などの奇抜さが際立っており、こういったケレン味さ嫌いで敬遠するガンダムファンも多いが、逆に新で秀逸と評価するファンも存在する。 
また劇中での戦闘描写も独特であり、ヴィクトリーの分離戦法に始まり、ウッソの奇怪な戦法やザンスカールモビルスーツの奇抜な武装(ビームローターを投げる、ショックバイトビームメイス、没になった設定には実体ブーメランまであったそうな・・・)は一定の評価を得ていて、本作の特徴の一つとして挙げられる。

リガ・ミリティア側も、序盤はVパーツトラック(カミオン)で運んでいたり、鹵獲した敵のゾロアットやシノーペ(小艇)を使用したり、リーンホースJr.はこれまた鹵獲したスクイード級のパーツを使用していたり(カタパルトや内部構造も実はスクイードのまま)、前期エンディングの最後にヴィクトリーの持っているビームスマートガンも遺棄されたものを修理したものだったり、非正規軍であることが強調されているのも特徴。

メカニックデザインカトキハジメ石垣純哉、大河原邦男が担当。
基本的にVガンダム系列をカトキが、ザンスカール系のデザイン石垣が、ゾロアット、ガンイージなどの初期のMSデザインの一部とバイク戦艦大河原が担当している。が、カイスギリーはカトキハジメデザインであるし、リーンホース(ただしリーンホースJr.はスクイードをデザインしたカトキが手掛ける)やホワイトアーク石垣デザインなど、MS以外に関しては一概に担当メカが統一されている訳ではないので注意。

特に、ほとんどのザンスカールMSデザインを手がけた石垣純哉は思い入れが強いらしく、彼の画集「ROBOの石」は帯のコメント富野監督だったり、石垣も冒頭のコメントVガンダムの頃の富野監督との思い出ったり、最初のページが本人いわく「初めてデザインしたMS」である本作のシャッコー(の描きおろし新作Ver.)であったりと、が強いことがうかがい知れる。石垣はその後「ガンダムAGE」でも、ザンスカールMSに似たようなにスリットの入った非モノアイの敵MSデザインを多数手掛けているが、その中でもガンダムレギルスを見た視聴者の中にはザンスカールMSシャッコーを髣髴とさせると感じた視聴者も多かったのではないだろうか。

主な楽曲

劇中のBGM千住明フルオーケストラで占められており、評価が高い。
富野監督が本作を評価している数少ない要素のひとつでもある。

制作の経緯と監督の評価

富野監督は本作に関しては放送開始前からかなりのアイデアを練っており、ガンダムF91TV版が没になったため披露出来なかった内容の一部や、SF思考を捨てて自然宗教など、現代の抱える社会問題テーマにするなど作品構想を放送開始前のニュータイプ等のアニメ誌で発表するなどしていて、(ZZの頃のように毎年監督をやっていなかったからかもしれないが…)その当時のインタビューでは「企画書の量は普段の倍近くになった」とっていた。後年の著書「それがVガンダムだ」によれば、監督ギロチンマリア主義エンジェル・ハィロウなどは、企画書の段階からあったものだったという。
しかし、いざ製作が始まると様々な要因によって苦労に見舞われたとしている。

一つは、本作に今まで富野監督が携わってきたスタッフが少なく、若手のスタッフが中心となって制作が始まったことが挙げられる。その為、作品作りが思うようにいかない場面は多々あったといい、番組終了後若手のスタッフ富野監督は謝られるほどだったが、監督自身はその言葉を聞き、彼らについてはよく頑ってくれたと当時から評価している。ただし、前作F911stガンダムスタッフを呼び戻した後だった為、サンライズに対しては「何なんだろうな?この体制は?」と不思議に思っていたともされる。
また経験不足なスタッフが多かったものの当時対外的な圧(後述)に酷くストレスを感じていた監督にとって「スタジオ聖域のようだった」ようで、作品の制作意欲自体はとても高かったと「富野由悠季仕事」には記述されている。本作でデビュー、もとい若手だったスタッフの中には後々著名になった人物も多い。後のガンダムシリーズのほとんどに携わる石垣純哉、カトキハジメを始め、逢坂浩司新保卓郎(現:しんぼたくろう)、声優も新人の阪口大助をはじめ、渡辺久美子も「少年役以外のレギュラーは初めてだった」と話すなど、役者としての幅を広げた人物もいる。その事から本作品では若手スタッフや出演者の育成についてはそれなりの成果を収めているとも考えられている。

またもう一つが、スポンサーであるバンダイ役員の介入である。本作の中で最も個性的な特徴としてあげられるバイク戦艦については有名な逸話があり、放送開始直前のある時、富野監督は著名なデザイナーである某バンダイの重役村上克司に呼び出され「戦艦を出せ」と注文をつけられた。富野監督はその人物がデザイナーとして実績のある人物であると当時から認めてはいたものの、それに対し「戦艦が地上で飛ぶならば、バイクだってを飛んでもいいでしょう」と返したところ、「飛ばしてよ」、更に本当にバイク戦艦でいいのかと確認すると「かっこいいじゃないですか」と予想外の反応を示されてしまい、バイク戦艦を登場させたという経緯がある。
この例は現在本作が当時サンライズバンダイに買収される過渡期の作品であると同時に、その為の企画でもあったという説を裏付ける上で最も有名な逸話となっており、富野監督く「ZZの頃よりもバックがなかった」と言わしめるほど、これまで以上にスポンサーの権限が強かったという(「それがVガンダムだ」より)。事実、放送開始から翌年の1994年1月サンライズバンダイ下となり、富野監督サンライズ上層部もバンダイ側から送り込まれた人間に一新されたという。

そして、F91の直系の企画がなくなり本作ができたこと、スポンサーからの介入が著しく企画を及ぼしたこと、そして若手のスタッフばかりをあてがわれたこと等が、総じてこの制作会社の買収案件に起因する交渉の材料であったこと、そしてそのことを長年携わったサンライズの元経営が、番組終了間際まで富野監督にひた隠しにしていたという。このことを知った当時の富野監督は、く「人身売買されたような気持になりました(「それがVガンダムだ」より)」とるほど相当ショッキングな出来事だったようで、Vガンダム放送前から兆があった鬱病を、より悪化させた原因であるとしている。
(なおこ1994年に行われたバンダイによるサンライズ買収問題は、本作のみならず他のアニメにもを与えており、例えば当初10年くらいの企画として1991年スタートしたシリーズものでタカラスポンサーの「勇者シリーズ」が、この年の5作勇者警察ジェイデッカー」で終了する可性があった。その後制作体制がやや冷遇されるも、8作の「勇者王ガオガイガー」まで続くが、版権がややこしくなるという事態に見舞われている。)

こういった苦悩もあったことから、現在富野監督は本作に関して関わったスタッフらの長所などは認めつつも、基本的に否定的な意見を述べることが多い。DVDメモリアルBOX発売の際は購入した人間しか見れないライナーノーツに「買ってはいけません」という見出しをつけ(ただし、これは「そういうと売れてしまうんですよね」という発言が後に続く)、2015年Blu-rayBOX発売に際しては「この作品は全否定したいと思っているものです」「何がダメなのか探してください」と発言している。

但しその反面、
「ぼくは一本一本の話をおもしろくする努はした」「Vガンの制作はまがりなりにもまっとうできたはずなのだが」(「癒し」より)
Vガンダム」はロボットアニメとしては失敗してしまいました。しかしそのおかげで、この物語はこれまでが手がけてきたガンダムシリーズをなぞったものではない作品になりましたし、小説普通映画ストーリーラーとしては、重な経験を積ませてもらえたと感じています」「(ラストシーンは)十分に満足のいくものであった」(「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Vガンダム VOL.2」より)
「決してほめられたものじゃないんですが、そんなわけで、決して淡にやっていたわけじゃありません(笑)。」(「戦争平和」より)
が本気を出した時にはZガンダムVガンダムのような作品になる」ニュータイプ2015年4月Gのレコンギスタインタビューより)

と、実は当時から現在に至るまでこのようにも述べており、極めつけは「それがVガンダムだ」において
「作品というのはその人の経歴で見るものではないですから。面白いくないで見るものですから(中略)作家監督によって評価が落ちる作品が、決してその人にとって決定的な汚名になるとは思えないのです。」
「作品論としての評価ではないんですよ。そういった誤解はしないで貰いたい」
「このシリーズで、自身がこういう立ち居様になった結果というのは、作品論的なものではありませんでした。もちろん、そこには自身の問題もありはしますが、経営論が優先した作品だったのです。」

とまでっており、本作に富野監督が否定的なのは当時の制作事情に対するものであって、内容についてはバイク戦艦を除けば否定的な見解は一切なく、間違いだった、失敗だった、といった類の発言さえしていないのである。(誤解を生みやすい複雑な事情があるにせよ)センセーショナルな見出しだけを見た人によって、あたかも「作品として監督に否定された」という誤った解釈によるが、一部のファンに対して過剰に伝わってしまい、現在も様々な場で「暗く出来の悪い作品になり監督になった」といったような、誤解を生む誤った作品紹介をしている所も結構あるが、そのような事実は一切ない誤った聞や偏見にとらわれず一視聴者として「見てください!」という事であろう。

また近年、富野監督自身は内容で言及していたバイク戦艦についてですら「今になっては一番気に入っている戦艦」だという発言もしており(【機動戦士ガンダムUC公式アカウントの広報いぬツイートより】exit放送終了直後の特集でも「もっとく登場させるべきであった」というコメントを残している。富野監督くこの事があったのは「コンテを4、5本切った1月」と『それがVガンダムだ』にて回顧しており、またこれを受けた富野監督が当時描き上げたタイヤメカイメージラフボードには1993年2月3月の日付が記してあることから、放送開始の直前とはいえ、現場では既に1クールの準備が相当進んでいる頃であり、そういったものが序盤はドゥカー・イクらの戦闘バイク部隊の登場などに留まっていたことを裏付けている。(同じくバイク兵器が作品内で登場しガンダムZZの後番組でもある「機甲戦記ドラグナー」にも、没案としてバイク戦艦が既に存在し、バイク戦艦はそのリベンジ的な意味合いがあるのではとう説もある(デザイナーは同じ大河原邦男

また本作は放送中の人気はそこそこ程度ではあったが、ビデオソフト販売はかなり好調で均1万5千毎という当時の基準以上のLD/VT売上を達成したと放送終了バンダイビジュアルインタビューで答えていることから、当時の既存のガンダムファンからのVガンダムガンダム市場の評価については依然高かったことも伺える。
富野監督は次回作のガンダム監督を引き受けず、今川泰宏Gガンダム監督推薦し、TVアニメからは暫く姿を消す。(その間の様子はエッセイ「ターンエーの癒し」に詳しい)。

スタッフ 

プロデューサー 小泉美明(テレビ朝日)、植田益朗(サンライズ村上克司
原作 矢立肇富野由悠季
監督 富野由悠季
美術監督 池田繁美
監督 奥井大神洋一
音響監督 上靖夫
キャラクターデザイン 逢坂浩司
メカニックデザイン 大河原邦男カトキハジメ石垣純哉
脚本 顕、富田園田英樹神戸
代表的な作画監督 村瀬修功、瀬尾康博、新保卓郎、西村
代表的な原画 逢坂浩司重田西村芳、榎本勝紀
代表的な作画スタジオ スタジオダブ中村プロアニメアールガイナックス
音楽 千住明
演奏 キングレコードフィルハーモニックオーケストラ篠崎正嗣ストリングス
制作 創通エージェンシー電通
製作 テレビ朝日サンライズ

スタッフにはこれまでの富野監督作品に携った人物は非常に少なく、特に「重戦機エルガイム」以前のスタッフは、「1st」でのみ関わりのある植田益朗プロデューサー作画スタッフ富田くらいしかおらず、中堅スタッフも「Z」「ZZ」に僅かに携わった人物が数名(重田瀬尾康博、池田繁美など)であったり、業界経歴はあるがガンダムシリーズ自体には関わっていなかった人物が名を連ねた。そしてそれ以外の制作の中心となった多くは、まだ経歴が浅くガンダムにもほぼ携わった事のない当時のサンライズやその下請けの若手スタッフ達であった。

富野監督自身はこの布について後年、書籍「それがVガンダムだ」の中で「意気込みの感じられる体制ではない」「薄い現場」など不満を述べているものの、スタッフの頑りに関しては「打ち上げで謝られたが、よく頑ってくれた」「逢坂君の柔らかいタッチに救われた」など認める発言もしている。また千住明の楽曲については、当時からサウンドトラック同封のインタビュー内で絶賛するなどしていた。

またこの若手の中には、後のガンダムシリーズを歴任するスタッフも数多く含まれている。カトキハジメ石垣純哉、村瀬修功、新保卓郎、榎本勝紀、大神洋一など、多数のガンダムシリーズスタッフが本作から輩出されており、村瀬修功(W)や西村芳(X)のように数年後にキャラクターデザインに抜された人物も名を連ねている。
またガンダムシリーズには関わらずとも、後にアニメポケットモンスターシリーズを歴任してブレイクする脚本の園田英樹や、後に「TIGER&BUNNY監督や「THE・ビッグオー」のキャラデザインで著名となるさいとうけいいち等が、若手として参加していた。

ちなみに本作はを用いない作画が序盤多用されたものの(富野の意向であり、品質の良い原画制作に時間を割くため)、後半になるにつれ作画が増加したのは、瀬尾康博の率先した試みによるものであるという(書籍「ニュータイプ100%コレクション」スタッフインタビューより)。

ガイナックス制作に携わった数少ないガンダムシリーズとしても有名である。サンライズは以前『逆襲のシャア』のメカデザインガイナックスに依頼した経緯があるものの、作画に直接携わった作品は後にも先にも本作のみである。このことが有名ゆえ、ニコニコ動画では本作の良作画シーンの場面で「ガイナ担当した作画は…」と偽もなしにコメントされることも多いが、具体的には
・第7話、第15話の動画
・第35話、第39話、第44話、第51話の原画
が担当回である。これらの回はいずれも作画の品質が高いものの、それ以外の回でも逢坂浩司瀬尾康博の担当回など、作画品質の高い回自体はガイナックス担当以外にもたくさん存在するので誤解なきよう。
後半のガイナックスの原画については、後に「新世紀エヴァンゲリオン」の監督を務める庵野秀明も参加していたといい、野は放送前後のアニメ誌で度々本作をテーマにした発言を行うなど造詣が深かった。
また本作以降のガンダムシリーズ企画していた際、一時ガイナックスにも制作オファーが来ていたという。(どの程度のレベルでの話なのかはわからないし、なんやかんやで話は立ち消えになったものと思われるが。)[1]

ボンボン版は電子レンジに入れられたダイナマイトだ!!

アニメの放映に併せて、当時コロコロコミック人気を競ったコミックボンボンにおいて漫画が掲載された。

かしこコミックボンボン版、コミカライズを担当した岩村俊哉によって富野監督ビックリの凄まじいアレンジが施されている。

…と、例を挙げればキリがないほど、すがすがしいまでの原作視っぷりである。

作者の名誉のために補足しておくが、コミカライズを担当した岩村俊哉は他にもゲームガンダムF91の良質なコミカライズ等を担当しており、決して作者量が足りなかった訳ではない。

本編の陰さを吹っ飛ばす勢いで爽快な活躍を見せるウッソや、TV版とは対照的にまともな活躍をみせるウッソ父親カテジナがいないおかげで最後までライバルであり続けるクロノクルなど、ある意味TV版に対して挑戦的なまでのアレンジが施されている。

ガンダム神話ゼータガンダム新世代の鼓動に載っている当時の編集長のインタビューによると、「TV作品のストーリーそのままでは、読者に対して難解だと思ったので、コミック版はオリジナルのものを変更した」との事。

ただのネタ漫画と思われがちではあるが意外と見所は多く、手でわかりやすい必殺技を駆使しつつも戦争の悲惨さもきっちり描いており、展開の支離滅裂さにをつぶれば、そこそこ見れる作品にはなっている。

ゲームでの扱い

かつては放映終了後にSFCにて作品単独でゲームが発売されたり、Gジェネを含むSDガンダムシリーズザ・グレイトバトルシリーズそしてスパロボシリーズにも参戦していたりと(後のG、W程ではないにしろ)割と良い扱いを受けていた。その後もPSSSの時代にも、当時のスパロボGジェネシリーズ各作品に参戦している。
特にPSソフトGジェネFにおけるシナリオは9ステージと、同作最大の10ステージに次ぐボリュームを誇り、ザンスカール帝国MSも全て収録されるのみならず、ザンスパインのようなif設定に基づくオリジナル機体が登場するなど、かなり良い扱いを受けていた。

2000年代以降、GジェネシリーズではPS2における初のGジェネであるNEOでは大幅に機体が削除され、シュラク隊全員削除されるなどしたものの、ルート分岐によってはVメインシナリオがありV2ガンダム(特にアサルトアサルトバスター)が破格の強さを誇る機体に化け、更には専用のMAP兵器デモフロスト兄弟と死闘を演じるムービーが用意されてるなど、かなりの優遇を受けていたことをはじめ、NEOの直系作品であるSEEDではシナリオは一つしかないが、V2弱体化の調整を怠ったのか相変わらずの強さを誇り、更には換装システムのおかげで簡単にアサルトバスターになれるというサービスまで受けていた。
その後はポータブルでシナリオ数5、スピリッツではTVシリーズにもかかわらずクロスボーンガンダム以下のシナリオ数4と、やや冷遇が進んだが、一方でザンスカール系の機体やキャラクター復活は徐々に進み、オーバーワールドにおいてはMAドッゴーラがF以来の復活を遂げている。

なお「SDガンダムフォース決戦! 次元海賊デ・スカール!!」に登場する敵キャラクターデザインVガンダムザンスカール帝国MSが採用されている。

またVSシリーズ無双シリーズにおいては、レギュラーで参戦している。VSシリーズではザンスカール帝国ゲドラフといったタイヤメカプレイアブル化するなど、そこそこの存在感を発揮している。

関連動画

関連静画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

ガンダムシリーズ映像作品)
1st - Z - ZZ - V - G - W - X - - - 種運命 - 00 - AGE - BF - Gレコ - BFT - 鉄血 - BD - BDR
CCA - F91 - 0080 - 0083 - 08 - G-SAVIOUR - EVOLVE - IGLOO - STARGAZER -
UC - GPB - ORIGIN - サンダーボルト - Twilight AXIS - NT

外部リンク

脚注

  1. *岡田斗司夫の発言より。exit

【スポンサーリンク】

  • 18
  • 0pt
スマホ版URL:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%ABv%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

機動戦士Vガンダム

744 ななしのよっしん
2020/10/26(月) 18:24:54 ID: 8RdN9dl53o
ことぶきつかさごめんなさいして
745 ななしのよっしん
2020/10/26(月) 18:30:12 ID: P7QnRnqKNn
リファー特攻は正直V2コアファイターよりもオリファー本人失ったことのがダメージでかかったと思うわあれ
746 ななしのよっしん
2020/10/28(水) 20:49:37 ID: v0jCgK4LAI
>>736
いやまさにそのカギカッコつきの部分を否定してんのよV
747 ななしのよっしん
2020/10/31(土) 12:49:00 ID: oucCqnRQta
>>746富野でも小説を文章だけ書いて
絵を美本さんにさせて設定変更してるから
アニメだけで見たら宗教論争みたいなものだから

カギカッコつきの部分は生きてる人に死者は導かれるだから
ちゃんと見たら否定されてないよVは
死者を人間だけとは言ってないからな
748 ななしのよっしん
2020/10/31(土) 23:12:31 ID: v0jCgK4LAI
>>747
いや諸々否定されてるよ

その「宗教戦争」に対してウッソカテジナも否定的だった
人類の革新だの人はわかりあえるはずだの言ってたこれまでのニュータイプとは根本的に違う
Z以降オカルト色が強くなっていた「ガンダム」を、本来の「居場所をめてさすらう」ジュブナイルに引き戻したのよ
749 ななしのよっしん
2020/11/03(火) 00:17:13 ID: bWcqX00L1a
自分の好きなMSがこの時代には既にロートルでゾロにすら太刀打ちできないという事実に震える
750 ななしのよっしん
2020/11/08(日) 20:41:10 ID: BPIWUgDhzS
Vガンガンダムを知ったけど、血の描写が生々しかった
ことが強く印に残ってるな。ウッソが重傷を負った敵兵を
助けるのと、母さんシーンとか。
751 ななしのよっしん
2020/11/17(火) 02:38:47 ID: KfyJBxELs3
いまだに「Vガンダム」なのか「νガンダム」なのか一では見分けられないし
ビキニバズーカ・おねぇさん特攻作戦」なのか「ブラジル水着バズーカ・おねぇさん特攻作戦」なのかも判断つかない·····まだまだオイラはニワカだ。
752 ななしのよっしん
2020/11/17(火) 19:32:52 ID: OS0k7qKAK+
機体に関してはV1V2で表記することが多いし
ヴィクトリーと書けば間違いなくすぐわかる
ニューとカナカナで書くことは少ないんだし
753 ななしのよっしん
2020/11/17(火) 21:14:42 ID: 8RdN9dl53o
でもネットやってると最近のフォントなのか一でVとνの区別がつきづらくなったのがあるとは感じるな

おすすめトレンド