機甲世紀Gブレイカーとは、サンライズインタラクティブが発売したドリームキャスト・PS2用ソフト「サンライズ英雄譚」及び「サンライズ英雄譚2」、「サンライズワールドウォー」に登場する、オリジナル作品である。
前日談である「機甲武装Gブレイカー」も、単体作品として発売されている。
ストーリー(英雄譚1のみ)
「クラウドストリーム」と呼ばれる物質を塵に変える雲に大半が覆われた惑星「サンライズ」。
その惑星にある大陸「クラウディア大陸」で、クラウドストリームの雲海を超えるクラウドシップ「アスタンテ」が建造された。
だが、とある日に様々な大陸から確認出来る巨大な光の柱が出現。
主人公、カンジ・アカツキは、光の柱からやって来た少女「ルン・フォレスト」に出会い、惑星サンライズの巡る戦乱に巻き込まれることになる。
概要
スパロボ的な参戦作品で話題を呼んだシリーズ「サンライズ英雄譚」に登場するオリジナル作品であり、
スパロボで例えるなら、あくまで作品の一つであった「魔装機神サイバスター」よりは、作品が世界観を形成し、オリジナル中心で進んでいく「超機大戦SRX」に近い。
また、1(R)、2、SWWはそれぞれ単体で楽しめる内容だが、ストーリーは繋がっている。
前日談「機甲武装Gブレイカー」は、機甲世紀Gブレイカーより昔の話であり、
こちらはクラウディア大陸で起こった大戦が中心の話となっており、カンジの父親「キョウ・アカツキ」が活躍する話である。
登場人物
- カンジ・アカツキ(CV.石田彰)
雲海調査隊に所属する、FT(フライング・トルーパー)のテストパイロットとなった若きエース。
1での階級は少尉だが、SWW時代では大尉となっている。
父であるクラウド同盟軍のエースパイロット、キョウ・アカツキの才能を受け継ぎ、パイロット候補生時代の模擬戦で、トップクラスの成績を叩きだす。
他の成績が平均的であるものの、この操縦技術が評価され、新型FT「インパルス7」のテストパイロットを務める。
性格は誠実で、相手を疑うことを知らない。ときどき天然ボケのような発言もしたり。
人を惹きつける魅力があり、周りからはリーダー扱いされているが本人にその気は全くない。というか気付いてない。
ヒロインであるルン・フォレストには一目惚れ。作中で彼が外の世界に向かっていくのは大体彼女関連。
搭乗機体は主にインパルス7、クラウドセイバー。
- ルン・フォレスト(CV.多田葵(英雄譚R、英雄譚2)、小森まなみ(SWW))
オウストラル大陸から単身逃げてきた、記憶喪失の少女。最初は「聖戦士ダンバイン」のドラムロに乗っている。
大陸がバイストンウェルのオーラバトラーに占拠されてしまい、光の柱を通ってクラウディア大陸までやってきた。
控えめでおとなしい少女であり、ヒロインの割に影が薄いと言われることも…
何かしらの神秘的な力を有しているが、物語当初はその記憶を失っている。
SWWにて声優変更。普通の少女な声が超萌え系ボイスへと変貌した。 - リエ・アカツキ(CV.小島幸子)
カンジの妹。こちらも父の才能を受け継ぎ、GTの操縦適性も持っている。
成績優秀であり博士号を持つ才女。新造されたクラウドシップ「アスタンテ」の若き艦長を務める。
兄と同様で何処か抜けた所がある。艦長可愛いよ艦長。
重度のブラコンであり、SWWではツン期に突入するも、最終的にはやはりブラコンをバーストさせた。
主な搭乗戦艦はアスタンテ、アスタンテⅡ。 - ネルフェア・ノースロック(CV.増田ゆき)
Ⅱより登場。FTやクラウドシップを開発したハクト・ロンドの姪であり、
トップクラスのGT操縦技術を持つ天才少女。伯父の依頼によりアスタンテに同行する。
自分の才能に絶対的な自信を持つ気が強い少女であり、艦長のリエとは良く衝突する仲。
幼い外見をしているが、リエやカンジとは大して歳が離れていないらしい。合法ロリ。
主な登場機体はGTB77-K ナイト、ロストナンバー。
主な登場機体
- インパルス7
新機軸MT(モビルトルーパー)開発計画、FZ計画で開発されたFT(フライング・トルーパー)の試作機。
数字が付いている通り、1~9まで製作されており、その7号機にあたる。主人公前期機体。
アスタンテ等のクラウドシップが雲海に出る際、必ず艦外での作業が可能な多目的マシンが必要となるだろうとされ、
飛行タイプのGT(グランド・トルーパー)-Z ゼファーをベースとしてハクト・ロンドによって開発された。
上記の設定のようにあくまで作業用ロボットなので、内部武装に乏しく外装武器が火器の中心となる。
クラウディア製FTは「クラウドシステム」という推進システムが搭載されており、クラウドストリームの強大なエネルギーを飛行エネルギーに変換して空を飛ぶ。そのため、クラウドストリームが存在しない場所では跳べない可能性が高い。
また、このシステムを利用し周囲にバリアを展開することも出来る。
内部武装はリストバルカンのみ。実戦投入が速かったため、GT用のアサルトライフルを装備して本編で活躍する。
本来ならビーム兵器であるCSライフルを装備する予定だったらしく、スパロボではそちらを装備してる。
ゲームではそこそこの火力・低コスト・低サイズが売りの機体であり、敵の合間を潜って戦艦に攻撃するのが主な使い方。
その代わり紙装甲であり、敵と交戦しようならば速攻で落ちる。 - クラウドセイバー
インパルスシリーズの後継機に当たる新型FT。主人公後期機体。
上記の通り、インパルスシリーズが作業用のロボットとして作られたのに対し、こちらは戦闘用のFTとして製作された。
そのため、インパルスシリーズとは一線を隔す戦闘力を持つ。
CSH(クラウドストリームホール)航法という、クラウドストリームに穴をあけ航空する特殊な航行システムを持ち、CS内での航空能力や機動性は格段に上昇した。
また、飛行に特化した変形機構を持ち、そのスピードは作中トップクラス。敵の壁をやすやす潜り抜け、敵戦艦を一撃で仕留める一撃離脱型が考案されている。
その超火力・高機動の犠牲として、装甲はインパルスシリーズよりさらに薄くなっている。
武装はリストバルカン、CSライフルを搭載、さらに背部ウイングユニットを変形させ、巨大な二挺のライフルで高出力ビームを放つCSメガランチャー、
さらに変形形態の特攻から、4つのライフル、メガランチャーを同時に射出する「アルティメットストーム」を必殺技として持ち、クラウドシステムをブラストリミットさせ周囲にバリアを展開、そのまま自身の突進力で敵を攻撃する「クラウドストリームアタック」も所持している。
ゲーム内での性能は、インパルス7をさらに特化させたような機体に仕上がっている。
変形後の形態がガンダム種運命のセイバーガンダムにそっくり。パイロットは石田彰、セイバー…きっと偶然である。
- ガンブレイズシリーズ
クラウド同盟軍が開発した、A~Zの26のバリエーションを持つ有人機。
ATをイメージさせる近接型のGTB77-A アサルト、中距離型のGTB77-B バックアップ、剣撃戦闘型のGTB77-K ナイト等が主な登場機体。 - XFTシリーズ
パチモン臭い各サンライズ作品の主人公機体に似た機体群。FTなのでカンジ達が乗れる上、参考元の参戦作品キャラも乗る事が出来る。クラウドセイバーも同時期に開発された同じ型番である。
・ガルストーム……ダンバインに似たFT。正統派な青カラーとトカマク緑カラーが存在する。
・カーディアル……RX-78-2ガンダムに似たFT。トリコロールカラーとシャア専用赤主体のカラーが存在する。
・ウィンテッド……ウイングガンダムに似たFT。この機体のみ3種類のカラーが存在する。
・エアキャバリア……ガリアンに似たFT。
・デスグィード……スコープドッグに似たFT。
・ヴァールハイト……エルガイムに似たFT。
・レイフォール……レイズナーに似たFT。
・グランディール……ガオガイガーに似たFT。
スパロボとの関連性
SWWで色々やらかしたため会社が潰れてその後が作られなくなったGブレイカーだが、
DCソフトが元祖と言う事だからなのか、DCに移植された「スーパーロボット大戦α for Dreamcast」にゲスト参戦。ゲームからの参戦はこの作品が初で、次は第三次αの「バーチャロン」まで待つことになる。
スパロボに参加した機体はインパルス7、クラウドセイバー、カーディアル、ガルストームの4機であり、キャラはカンジ、リエ、ルンのみであったが、当時は唯一の新規参戦、さらにゲームからの参戦とかなり話題を呼んだ。
また、次の3D作品である「スーパーロボット大戦GC/XO」に、オリジナルBGMとしてこの作品から「CHARGE THE SOUL OF FIGHTERS」「KEEP UP SPIRIT!」の二曲がアレンジ収録され、さらにクラウドセイバーに似た機体である「ソウルランサー」と「クラウドハーケン」が登場、
そしてカーディアルのリデザイン機体「カーディアル・ブラッド」と、ヴァールハイトのリデザイン機体「クロイツ・ヴァールハイト」が登場している。
主人公の苗字が「赤月(アカツキ)」であることも何か関連を持たせているようにも見える。
さらに、「スーパーロボット大戦NEO」では、システム音がほとんどSWWと同じという事もあり、この作品の血統は、今も3Dスパロボの方に引き継がれているようである。
関連動画
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関連項目
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