機界戦隊ゼンカイジャー!
機界戦隊ゼンカイジャーとは、2021年3月7日~2022年2月27日まで放送された特撮ドラマ『スーパー戦隊シリーズ』の第45作目だチュン!
概要全カーイ!
1975年に始まった「秘密戦隊ゴレンジャー」から続く同シリーズ45作目の記念作。本作では上記にあるように、”人間1人+意思を持った機械生命体4人”という全く新しいチーム構成が話題を呼んだ。このような構成割合は過去にも現代人と未来人の「未来戦隊タイムレンジャー」、人間と異世界人の「動物戦隊ジュウオウジャー」などの前例があったが、人間と戦隊の要となるロボという組み合わせは初の試みで、顔出し女性メンバーの廃止は「太陽戦隊サンバルカン」以来40作品ぶり2度目となる。また、前年度同様に同年2月公開の「スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021」に先行登場する。
ゼンカイジャーのモチーフはそのものズバリ「スーパー戦隊」。ゼンカイジャーのデザインもそことなく過去の戦隊をイメージした姿となっている。スーパー戦隊アニバーサリー作品としては「海賊戦隊ゴーカイジャー」があるが、過去の戦隊に変身する、レジェンドと呼ばれる過去キャストの客演などで話題を呼んだゴーカイジャーとは別方向の記念作にする方針であるとのこと。
この構成に対して「五星戦隊ダイレンジャー」以来28作品ぶりに戦隊シリーズへの復帰を果たした本作のプロデューサーである白倉伸一郎は、玩具販売元のバンダイにとってのシリーズ販促要素であるロボによる戦闘が近年消化試合になっている事に違和感を感じていた。そこでゼンカイジャーではこのロボを戦隊のメンバーにすることで、等身大戦と巨大戦の両方をこなせる要員になるような工夫がなされ、販促の主力であるロボメンバーを全面に押し出せるようになる…と語っている。
初報のビジュアルに関してSNS上では、「特警ウインスペクター」「特救指令ソルブレイン」などのレスキューポリスシリーズ、「ジャッカー電撃隊」「仮面ライダー電王」などを連想した視聴者も多かったようだ。
主な製作スタッフには、東映側のプロデューサーに先述の白倉に武部直美と「仮面ライダージオウ」に関わった2人を起用。メインライターは「ヒーリングっど♥プリキュア」から連投の香村純子、パイロット監督には「海賊戦隊ゴーカイジャー」の中澤祥次郎がそれぞれ担当。音楽にはサイキックラバーの楽曲や「斉木楠雄のΨ難」を手掛けた大石憲一郎、戦隊シリーズには「大戦隊ゴーグルファイブ」以来39年ぶりの参加となるレジェンド・渡辺宙明が参加。そしてゴレンジャー、ジャッカーの産みの親である石ノ森章太郎もスペシャルサンクス枠としてクレジットされている。
技術面では「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」でモーションキャプチャーやアニメ制作に関わった東映ツークン研究所がライブ合成全般などを担当しており、本作で初めて親会社のドラマ作品に参加することになった。
「ネット流行語100 2021」において、「機界戦隊ゼンカイジャー」が第19位にランクインした。表彰式には4名のゼンカイザー東映スタッフが出席し、代表としてゼンカイザー白倉Pがコメントした。
あらすじ紹カーイ!
ゴレンジャーが戦う世界、ジュウレンジャーが戦う世界、
キラメイジャーが戦う世界…あらゆる世界が機械生命体キカイノイドの世界
「キカイトピア」の悪の王朝「トジテンド」によって、
小さなギアにとじこめられ消えてしまった。最後にねらわれたのは___
並行世界にゆいいつのこったこの世界。この世界が「キカイトピア」とまざってから一ヶ月。
人間とキカイノイドは、しだいにうちとけてきていた。ところが、トジテンドが攻めてくると、
仲よくなれると思っていたキカイノイドがあばれだす。五色田介人は、
両親がのこした秘密のアイテム「ギアトリンガー」と、
スーパー戦隊の力をぎょうしゅくした「センタイギア」をつかって
「ゼンカイザー」にチェンジ!正義の心をもった4人のキカイノイドとともに、
トジテンドに立ち向かう!
登場人物、キャスト公カーイ!
機界戦隊ゼンカイジャー
並行世界の一つ、キカイトピアからやって来た機械生命体である4人のキカイノイドと、人間界に住む1人の青年により結成された45番目のスーパー戦隊。それぞれが”センタイギア”と呼ばれるスーパー戦隊の力が宿った歯車型のアイテムを用いて変身する。
- 五色田介人(ごしきだ・かいと)/ゼンカイザー・スーパーゼンカイザー…駒木根葵汰(こまぎね・きいた)
「秘密のパワー!ゼンカイザー!」
「秘密のパワーアップ!スーパーゼンカイザー!」
地球で初めて”並行世界”を発見した両親を親に持つ青年。何事に関しても「世界初」を目指す、挑戦意欲旺盛な男子。10年前に行方不明になった両親が残したセンタイギアと変身銃・ギアトリンガーを持っている。さらに新たに手に入れたゼンカイジュウギアを使ってスーパーゼンカイザーにパワーアップ、他のメンバーと同じく巨大化して戦えるようになった。
ゼンカイザーのモチーフは「秘密戦隊ゴレンジャー」のアカレンジャー、配色は「ジャッカー電撃隊」のビッグワンがベース。スーパーゼンカイザーは「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のドラゴンシーザー・剛龍神がベースである。 - ジュラン/ゼンカイジュラン…(声)浅沼晋太郎(あさぬま・しんたろう)
「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」
悪の王朝・トジテンドから並行世界の侵略を阻止するために介人の仲間になった最初のキカイノイド。モチーフは「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の大獣神とティラノレンジャー/ゲキ。
チャラい口調でイケてるおじさんの振る舞いをするが、それがウザがられることもしばしば。パワー重視の戦闘を得意とする、脳筋タイプの頑固者。 - ガオーン/ゼンカイガオーン…(声)梶裕貴(かじ・ゆうき)
「百獣パワー!ゼンカイガオーン!」
ジュランと共に人間界を訪れたキカイノイド。黄色、獣、メダルを使う、髪の毛がそっくりな事から仮面ライダーOOOのカザリを思い出す人も。内気な性格だが、天然系キカイノイドでありながら地球の生き物(人間含む)が大好き。愛玩動物を見る目で人間と接しており、「人間ちゅわん」と呼ぶ。初対面の介人から電話番号を聞き出すなどフレンドリーな一方、キカイノイドや機械に対しては極めて冷淡。吹っ飛ばされたジュランを助けずに無視したり、自己紹介したセッちゃんを投げ飛ばしたりしているため、ジュランからの評価は低い。モチーフは「百獣戦隊ガオレンジャー」のガオキングとガオイエロー/鷲尾岳。料理が得意。 - マジーヌ/ゼンカイマジーヌ…(声)宮本侑芽(みやもと・ゆめ)
「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」
4人のキカイノイドで唯一の女性型。モチーフは「魔法戦隊マジレンジャー」のマジキングとマジピンク/小津芳香。ジュランとは幼少期からの付き合い。
占いやファンタジー、オカルトを好む引っ込み思案な女子。自分の好きなものをけなされる事に関しては敏感で、いきなりキレたりする事も。 - ブルーン/ゼンカイブルーン…(声)佐藤拓也(さとう・たくや)
「轟轟パワー!ゼンカイブルーン!」
キカイノイドの一人で真面目な学級委員タイプ。モチーフは「轟轟戦隊ボウケンジャー」のダイボウケンとボウケンブルー/最上蒼太。
元々トジテンドの清掃員として働いていたが、トジルギアなどの王朝に関する機密事項を知ってしまったが故に、イジルデやバラシタラ達上層部に追われることになる。
好奇心旺盛でキレイ好き。整理整頓が得意。
五色田家、取り巻く人々/その他
- 五色田ヤツデ(ごしきだ・やつで)…榊原郁恵(さかきばら・いくえ)
介人の祖母で、駄菓子カフェ「カラフル」を営む元気なおばあちゃん。名前の由来は、「バトルフィーバーJ」以降用いられる東映映像本部テレビプロデューサーの共同ペンネームである八手三郎から。
地球にやって来たキカイノイド達にも隔てなく接し、五色田家に住まわせることになる。
公式曰く本作のヒロイン枠でもある。勿論歴代最年長であり、かのメタルヒーローシリーズを連想させるゼンカイジャーの中でも最も個性を発揮している部分と言えるだろう。 - セッちゃん…(声)福圓美里
介人の両親が作った鳥型ロボ。彼が幼い頃から可愛がっていたが、ゼンカイジャーとして戦う事を決意した時、サポートロボとしての使命に目覚めた。ちなみに誕生までに何度も爆発していたようだが、両親が不屈の精神で完成させた。
歴代戦隊の知識に詳しく、センタイギアの用途にも絡んで来るらしい…? - 五色田功(ごしきだ・いさお)…川岡大次郎(かわおか・だいじろう)
”世界工学”と称される並行世界の研究をしていた介人の父。名前の由来は、ゴレンジャーの主題歌を担当したささきいさお。幼い介人の友達としてセッちゃんを製作したが、現在は行方不明。 - 五色田美都子(ごしきだ・みつこ)…甲斐まり恵(かい・まりえ)
夫の功と共に世界工学の研究者として活動していた介人の母。こちらの名前の由来は、同じくゴレンジャーのオープニング主題歌を担当していた堀江美都子から。息子に受け継がれる底抜けの明るさと優しさを持ち合わせる良き母親。 - ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー・スーパーツーカイザー…増子敦貴(ましこ・あつき)
「海賊のパワー!(ヨホホ~イ!)ツーカイザー!」
「海賊のパワーアップ!スーパーツーカイザー!」
第8カイ!にて介人らの前に突如現れた青年。並行世界の一つである海賊トピアの住人。
一家で界賊業を営んでおり、妹のフリント、双子の弟であるカッタナー、リッキーと共にお宝を求めて世界中を駆け巡る。
ゴーカイジャーのセンタイギアを持っており、舵輪と剣を組み合わせた変身アイテム・ギアダリンガーを用いてツーカイザーにチェンジする。さらに新たに手に入れたゼンカイジュウギアを使ってスーパーツーカイザーにパワーアップ、超高速移動の能力を手に入れた。決してゴーカイゴールドではない。
マスク部分などにゴーカイオーのモチーフが散りばめられているのが特徴。 - フリント・ゴールドツイカー…森日菜美(もり・ひなみ)
ゾックスの妹。ゾックスと共に介人達の世界でお宝を求めて奮闘する。
一家のメカニック担当でもあり、ギアダリンガーや追加戦士の力を持つセンタイギアを僅かな時間で作ってしまう凄腕。その大半は他の戦隊を”パクった”モノとなっている。 - カッタナー・ゴールドツイカー…(声)鈴木崚汰
- リッキー・ゴールドツイカー…(声)松田颯水
ゾックスの弟達。カッコイイ兄貴に憧れ、可愛らしい風貌を持つが元々は人間であり、SDトピアの呪いに掛けられ現在の姿になった。その後トジテンドがこの世界を閉じ込め、一家はトジルギアを探し出して開放するために行動することになる。ケンカも多い二人だが戦いの際には抜群のコンビネーションを見せる。
それぞれが「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンオー、「超力戦隊オーレンジャー」のオーレンジャーロボをモチーフにしており、ツーカイザーのフォームチェンジとツーカイオーの合体に関わる。 - ギアトリンガー音声…レニー・ハート
- ギアダリンガー音声…関智一
トジテンド王朝
ジュラン達キカイノイドが住む並行世界「キカイトピア」に君臨する悪徳王朝。語源は「閉じる」+「END」で、記章も「閉」の漢字を図案化したもの。本拠地はトジテンドパレス。
全ての平行世界を手中に収めるべく活動しており、トジルギアで並行世界(他のスーパー戦隊の世界)を制圧してメダルに変換。物語開始の時点で、ゼンカイジャー以外の世界を全て掌握するという歴代の敵組織の中でも指折りの偉業を成し遂げていた。最後に残ったゼンカイジャーの世界にも魔手を伸ばしたが、トジルギアによるメダル化に何故か失敗。余波でキカイトピアの一部が地球と融合してしまう。ゲゲの発案で直接侵略する事にし、地球を支配するために武力行使を開始した。
キカイトピアは庶民層と支配層(トジテンド王朝)に分かれており、隔絶した上下関係が存在する。侵略に熱心なのは支配層だけで、地球に現れた庶民層のキカイノイドは僅か1ヶ月で人類と共存出来るほど善良。侵略者の世界全てと敵対している訳ではない珍しい形式である。キカイトピアでのトジテンドは圧制を敷いており、ボッコワウス大王に逆らった者は投獄されたりスクラップ(=処刑)の目に遭う。生活は凄惨極まり無いようで、強制的に懐古させて「昔は良かった」と思わせるレトロワルドの能力がキカイノイドには効いていない様子だった。つまりキカイトピアの生活(昔)より地球での生活(今)の方が楽しいようだ。
ゴールドツイカー一家にとっても因縁の敵である。SDトピアで海賊行為を働いた際にリッキーとカッタナーが呪いに掛かってしまい、おもちゃみたいな姿に変えられてしまった。呪いを解くためにもう一度SDトピアに行こうとしたが、トジルギアに閉じ込められた影響で行けなくなってしまった。トジテンドが持つSDトピアのメダルを奪取し、SDトピアに行く事がゴールドツイカー一家の目的である。
スーパー戦隊の世界や数々の並行世界を制圧してきたが、武力ではなく全てトジルギア頼りだったため、幹部も含めて実戦慣れしていない様子が見受けられる。ワルドの生成や侵略作戦は行き当たりばったりで、参謀格のイジルデですら「作戦の前にワルドの力を試す」という発想に至らず、ダイワルドに至っては侵略開始後に偶発的に誕生したもの。一応、行動隊長であるバラシタラは具体的な作戦を立てる傾向にあるが、侵略成功させたバカンスワルドを「下っ端の分際で先にバカンスを楽しむのは許さない」と私憤を優先して処刑してしまい、せっかく成功させた侵略が逆転失敗するなど後先考えてない部分がある。チート能力を持つが、扱いきれていないのがトジテンドのコンセプトと思われる。
- ボッコワウス…(声)中田譲治
トジテンド王朝の大王。トジテンドパレスを居城とし、いつもは壁面に上半身のみが露出している。謁見の際に失敗を犯した幹部に叱責するが、ゲゲには孫の様に甘い。怒りを露わにすると地面を叩き、謁見中の幹部をポンポン宙に浮かせる。 - バラシタラ…(声)乃村健次
トジテンドの行動隊長の一人。侵略を好む武闘派。胸には誇らしげに勲章が輝く。ゼンカンジャーのドタバタに付き合う程ノリが良い、らしい・・・?作戦の立案と指揮を行い、時には自ら地球に赴く事も。これまでに数えきれないほどの女性に自身の遺伝子を残しており、その息子たちの戦いを見る事を楽しみとしている。ステイシーは893番目の妻の息子。語尾に「~である」と付ける癖があるが、ボッコワウス大王の前では「~であります」に変化する。基本的にワルドはバラシタラの管轄のようである。 - イジルデ…(声)竹田雅則
最高技官の肩書きを持つ、トジテンドの参謀の一人。王朝の未来に熱心であり、改造兵いじりが得意。クダックをクダイターに、クダイターをクダイテストに改造しているのも彼。ある科学者から並行世界を”イジる”技術を手に入れており、トジテンドの侵略の原動力になっている。バラシタラとは仲が悪く、互いに罵倒し合う事も多い。このためバラシタラに一泡吹かせたいステイシーと協力関係を結び、トジテンド陣営の中で最も人間に近い彼に試作兵器を与えて実験台にしている。凄まじい技術力を持っており、ゼンカイジャーが使うアイテムを参考にしてギアトジンガー、暗黒ギア、バトルシーザーロボを開発。これらをステイシーに与え、ゼンカイジャーを苦しめる難敵に仕上げている。キカイノイドなのにスパへ行った事も。 - ゲゲ…(声)鈴木達央(1〜22・劇場版)→福西勝也(25〜)
ボッコワウスが溺愛する紫色の鳥型メカ。いつもは彼の左肩ですまし顔をしている。トジテンド一のキレ者で、他のキカイノイドを見下している。時には大王もかどかわすトリックスター。よく見るとセッちゃんと全く同じデザインをしているが…。兵隊を管轄するバラシタラに黙ってレトロワルドを出撃させるなど問題行動も結構あるが、ボッコワウスがバックにいるためお咎めなしである。またゼンカイジャーの世界を直接武力で侵略するよう提案したのも彼。 - ステイシー/ステイシーザー…世古口凌(せこぐち・りょう)
「暗黒のパワー、ステイシーザー!」
第6カイ!にてバラシタラの息子を名乗った青年で、トジテンドの幹部。バラシタラと人間との間に産まれた子であり、人間とキカイノイドの血が流れている。自分と母親を捨てたバラシタラを憎んでおり、イジルデと協力して見返してやろうと画策する。ワルドが敬語を使っている所を見るに、純粋なキカイノイドではないにも関わらず地位は高い様子。イジルデが開発した暗黒ギア、ギアトリンガーに似た変身銃・ギアトジンガーを持ち、暗黒の戦士・ステイシーザーにチェンジして介人らゼンカイジャーに立ちはだかる。一方で母親の愛に飢えており、偶然出会ったヤツデを自身の母親に重ねてカラフルに出入りするように。彼女の前では「サトシ」という偽名を使っており、物腰も柔らかくなる。ギャグ全開のゼンカイジャーで「人間とキカイノイドの子という微妙な立場」「バラシタラに捨てられ、復讐を窺う」「母親の面影を感じてヤツデを慕う」など重い設定が多い事から、一人でシリアスしていると言われる。ゼンカイジャーのシリアス要素は彼に集約しているようにも見える。ステイシーザーのデザインには所々で八手三郎原作としての戦隊第1作目である「バトルフィーバーJ」のバトルジャパンを思わせる部分があり、視聴者の間では石ノ森vs八手という”戦隊の始祖対元祖”が裏モチーフになっているのでは…?という声も。 - ハカイザー…川岡大次郎(かわおか・だいじろう)
「機械のパワー、ハカイザー!」
第30カイ!から登場した、イジルデによって作られた機械戦士。ワルドによる作戦を支援するためにゼンカイジャーの前に立ちはだかる。「全力でハカ~イ!」が口癖で口調はフレンドリーだが強さは段違い。充電式のため活動時間に制限があるのが欠点。演者、「父」という文字が入っているように見えるデザインなどあまりにも分かりやすすぎるヒントが散りばめられていたが、第34カイ!及び第35カイ!にて正体が介人の父である功博士であることが判明した。ハカイザーはゼンカイザーのデザイン案の一つとして作られていたものであるらしい。 - クダック/クダイター/クダイテスト
トジテンドのキカイノイド兵達。ワルドや幹部の護衛として、ともに地球へ派遣されてくる。時にはバラシタラやワルドの小間使いを担当する事も。イジルデによりクダックから上位種へ強化されるほか、トジルギアをクダックに埋め込む事でワルド、クダイテストが踏みつけたりする事でダイワルドへ変化する。キカイトピアではクダックも支配層の一員であり、庶民層のジュランに暴行を加えたり、ブルーンの掃除用具をひっくり返して嘲笑したりと風紀が悪い。クダイテストは侵略作戦につき1体配備され、ワルドが倒されると出撃する巨大戦力。後述のダイワルドに変身する事が多いため、クダイテストのまま運用されるケースは少ない。例外としてダイボクシングワルド戦ではセコンドの役割を帯びてクダイテストが投入され、途中からはセコンドなのに戦闘に参加している。 - ワルド/ダイワルド
所謂週替わり怪人。トジルギアの力を得たクダックの総称で、トジルギアに閉じ込めた世界そのものを能力として持っている。どのトジルギアが与えられるかは幹部のイジルデとバラシタラの気分次第で、直前まで能力も判然しないという場当たり的な方法で生み出される。このためワルド本人や幹部ですら能力を把握していない時がある。生み出されたワルドは自分が何のトジルギアを使っているのか忘れないようにするため、ワルドはそのトジルギアの名前を語尾に使っている。世界そのものを能力にしているため、常識改変・洗脳・環境破壊(操作)・時間操作・文明破壊・幻覚など危険な能力が世界規模もしくは射程無限で繰り出され、過去作ではラスボスや幹部格の敵が持っているような能力を一般怪人が持っている。侵略作戦に投入された時点で能力が発動されるため、ゼンカイジャーが異変に気付いた時には既に術中にはまっている事が多い。ゼンカイジャーがカオスと評される原因である。具体的には「太陽を増やして終日昼の状態にする」「本人の意志に関係なくボクシングや鬼ごっこをさせる」「氷河期に近づける」「過去へ飛んでゼンカイジャーのパワーアップイベントを妨害する」など。1体の怪人が引き起こしているとは思えないハチャメチャなチート能力で世界や住人を混乱の渦に叩き落とす。テニスワルドやガッコウワルドのように普段は攻撃一切無効、特定の条件を満たなければ倒せない化け物も含まれている。まさにワルドとの戦いは並行世界との戦いとも言える。ただし扱うワルドは総じて頭が悪かったり、能力に振り回されたりして適切な運用法が思い浮かばない。ワルドが賢いとゼンカイジャーに勝ち目が無くなってしまうからと思われる。それでもゼンカイジャーを後一歩まで追い詰めた事は多々ある。また元クダックだったせいかワルド自身の戦闘能力は低く、自慢の能力を封じられるとあっと言う間に倒されてしまう。ただ、カブトムシワルドのように戦闘能力に優れた個体もいる。第35カイ!にて、「投入する前にトジルギアの能力を試す」という発想はバラシタラにしか無かった事が判明した(もっとも能力が危険すぎて、キカイトピアがメチャクチャになる危険性も孕んでいるが)。更に第39カイ!では2体のワルドが同時にトジルギアを使用しようとしたが相殺されて失敗。「一度に2つのトジルギアを使用する事は出来ない」事が判明した。侵略中はボッコワウスに中間報告をする義務がある。ワルドが倒されるとトジルギアが体外に排出される。そのトジルギアをクダイテストが踏む事でダイワルドに変貌し、世界の力を拡充して使う事が出来る。
巨大戦力
概要でもふれたとおり、今回はゼンカイザー以外の戦隊メンバー自身が巨大ロボとして戦うことが出来る。
- ジュランティラノ
ゼンカイジュランが「機界変形」した恐竜型メカ。モチーフは守護獣ティラノサウルス。 - ガオーンライオン
ゼンカイガオーンが「機界変形」したライオン型メカ。モチーフはガオライオン。 - マジンドラゴン
ゼンカイマジーヌが「機界変形」した龍型メカ。モチーフはマジドラゴン。 - ブルーンダンプ
ゼンカイブルーンが「機界変形」したダンプカー型メカ。モチーフはゴーゴーダンプ。 - ゼンカイオー
2体のメンバーが「機界合体」した巨大ロボ。各メンバーが左右どちらかの半身に変形するという某勇者ロボのシンメトリカルドッキングを彷彿とさせる合体形式となる。右半身をガオーンとマジーヌ、左半身をジュランとブルーンが担当する。組み合わせは以下の4通り。 - クロコダイオー
ゴールドツイカー一家の居住、移動手段となるワニ型の巨大戦艦。並行世界ゲートシステムを搭載し様々な世界に移動できるほか、下記の2体に分離させることも出来る。 - クロスカイオー/クローリングオー
それぞれ巨大ジェット、巨大バイクに分離したクロコダイオー。巨大化したツーカイカッタナー、ツーカイリッキーが搭乗して操縦する。 - ツーカイオー
クロコダイオー、ツーカイカッタナー、ツーカイリッキーが界賊合体した巨大ロボ。頭部部分がカッタナーなら侍の剣術を得意とするツーカイオーカッタナー、リッキーなら超力の銃格闘を得意とするツーカイオーリッキーとなる。 - 巨大スーパーゼンカイザー・スーパーツーカイザーSD
スーパーゼンカイザー・スーパーツーカイザーがそれぞれ「機界変形」した姿。スーパーゼンカイザーはそのまま巨大化した姿だが、スーパーツーカイザーはリッキー・カッタナーと同じくSDの姿に変身する。 - ゼンカイジュウオー
巨大スーパーゼンカイザー、スーパーツーカイザーSDが超全界合体した巨大ロボ。その姿は「未来戦隊タイムレンジャー」のブイレックスのような怪獣型となる。さらにそれぞれゼンカイオーとツーカイオーと合体することが可能。 - ゼンリョクイーグル
歴代戦隊の力を撃ち出す武器「ゼンリョクゼンカイキャノン」が巨大化・変形したジェット機型メカ。ゼンカイザーが乗り込み操縦する専用マシンである。 - ゼンリョクゼンカイオー
ジュランティラノ、ガオーンライオン、マジンドラゴン、ブルーンダンプ、ゼンリョクイーグルの5体が全力全開合体した巨大ロボ。ジュラガオーンが両腕、ブルマジーンが両脚を構成し、胴体のゼンリョクイーグルにそれぞれ合体する。いわゆる全合体ロボであるが、なんと放送当初は登場する予定がなかったらしい。 - バトルシーザーロボ
ステイシーザーが操縦する非可変式の巨大暗黒ロボ。イジルデが開発した。暗黒剣とステイシールドによる近接戦闘を得意とする。肩や腕、脚にはソードシーザーを装備し、クロスフィーバーよろしく投擲武器としても使用可能。ツーカイオーとの戦いで一度大破するも、後にバトルシーザーロボ2世にパワーアップして再登場した。
主題歌爽カーイ!
本作はED曲が無いため、オープニングから恒例のダンスを用いた楽曲となる。振り付けは彩木エリが担当。
秘カーイに飛び込め関連リンク!
世カーイが広がる関連項目!
- 特撮
- 東映
- 戦隊ロボ
- スーパーヒーロータイム
- スーパー戦隊シリーズ
- 特撮作品一覧
- 未来戦隊タイムレンジャー / 動物戦隊ジュウオウジャー - 1人の人間とそれ以外の種族4人で構成されている戦隊の先輩
- セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記
- ゼンカイ脳
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