他作品への出張コメント等は控えましょう。また、他作品への荒らしネタの持ち込みなどはどんな理由があっても厳禁です。 「止まるんじゃねぇぞ、とは言ったがよ、そこは止まれよ…」 |
「この項目はネタバレ項目だからよ…。 気にするやつは見るんじゃねえぞ…。」 |
止まるんじゃねぇぞ...とは鉄血のオルフェンズの主人公の一人、オルガ・イツカの言葉である。
なんて概要してやがる...ライド
物語終盤、オルガ率いる鉄華団は火星をギャラルホルンから解放し新たな「火星の王(=ギャラルホルン火星支部の権限委譲)」になるべく、ギャラルホルンの改革を目論むマクギリス・ファリドと手を組み革命派に加担。アリアンロッド艦隊に戦いを挑むものの、圧倒的物量差とラスタル・エリオンのダインスレイヴの前に大敗。
結果、革命派は壊滅し、鉄華団は危険な犯罪組織、テロリストの烙印を押され指名手配されてしまう。
火星の鉄華団本部はアリアンロッド艦隊を中心としたギャラルホルンの大部隊に包囲されるという絶体絶命の状況下で、なんとか団員たちを地球に逃がす算段をつけたオルガだったが、交渉のため訪れたアドモス商会から帰ろうとした矢先に不意に現れたヒットマンに銃撃され、部下のライド・マッスを庇ったオルガは致命傷を負ってしまう。
時代と運命に翻弄され、大切な人を多く失い、それでもオルガは希望を信じて歩き続けた。不器用な彼が薄れていく意識の中で発した最期の言葉は決して後悔などではなく、三日月や仲間たちを激励するかのようなものであった。
『俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!
だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。』
シノの戦死から始まる鉄華団壊滅の流れ、その中でも中心人物たるオルガの、あまりにあっけない死は登場人物や視聴者に大きな衝撃を与えた。特に、このときオルガが身を挺して守ったライドは後に...。
ネットの反応は止まんねえからよ…
絶望的状況下にわずかな光が差した瞬間、あっけなく主人公格が死亡するという衝撃的な場面であり、同時に最期まで仲間を想う鉄華団の絆を描いた本来ならば多くの視聴者の心に残る感動シーンなのだが、残念ながらネット上では鉄血のオルフェンズでも屈指のネタシーンと捉えられているのが現状である。
以下の事情から荒らし・煽りといった不適切な行為としての用法と純粋なネタとしての両方が存在しており、ネタが広まるにつれて作品未視聴者による煽り的用法も多く見られるようになった。それと同様に、好意的な受け止め方が僅かながらも芽生えているのは確かである。ただし好意的評価でも作品ファンとして本編で感動して、というより基本的には「笑うためのネタ素材としての好意」であるのが現状。
実際に視聴者からの突っ込み所と化してしまったのは、主に以下のポイントが重なった結果とされる。
- 終盤のこの場面の時点で、鉄血のオルフェンズという作品自体が控え目に言っても賛否両論という評価だった。
- 不安定なメンタル、微妙な活躍、行き当たりばったりな活動方針。同じく二期後半の異様な無謀さが取りざたされるマクギリスにGH火星支部の権限委譲を提示され、作戦内容もロクに把握できずに彼の計画に加わったこと。少し前の回でマクギリスに情報を伏せられ、仲間を捨て駒扱いされた際に「鉄華団は手を組んだ相手を裏切ることはねえ」と語ったにも関わらず、47話において仲間の助命嘆願のためにマクギリスを密かにラスタル・エリオンに売り渡そうとして拒否される。など、ここに至るまでのオルガ(を含むほとんどのメインキャラ)の評価がイマイチだった(ラスタルはギャラルホルンの権威向上のために鉄華団の殲滅を利用するつもりであったため、オルガがマクギリスと自分の命を差し出そうとしても取引材料にならなかった)。マクギリスはこの後にギャラルホルンの大部隊に単機で突撃し、結果として鉄華団が逃げるまでの時間を稼げているため、直前のオルガの行動が不誠実にも見えるのである。
- アドモス商会に向かった理由が、長らくまともな出番のなかったクーデリアが突如提案した「団員たちを逃がすため、蒔苗に個人情報(ID)を不正に改竄するための正式な手続きを頼みに行く」というよくわからないもので、この場面に至るまでに既に首をかしげる視聴者が多かった。
- 登場人物が名も無きヒットマンに突然撃ち殺されるという展開自体、一期のフミタン・アドモス、二期ではラフタ・フランクランドですでに2回もやっていたせいでヒットマンの再登場を予想し、大して衝撃を受けなかった視聴者が少なからずいた。ここまでにメイン級のキャラクターが過去回想の直後に死亡という流れが続いたことから、視聴者がこの手の展開に少なからず慣れてしまっていたのも大きい。
- ギャラルホルンから犯罪組織と大きく取り上げられ、指名手配されているにも関わらずオルガも団員も顔を隠すどころか服すら着替えていない。後にヒットマンの正体は偶然その辺にいた、ラスタルに媚を売りたかった武器商人ノブリス・ゴルドンの手下だったことが判明(その上ノブリスは命令すらしておらず現場の判断だったとも明かされたが、事前に街は人払い済みであったにも関わらず翌週では部下の独断とされることにも矛盾がある)。脚本の都合とはいえ結果論で語るなら、顔を隠したり服装を変えたり、最低限の変装ぐらいしておけばこの暗殺は未然に防げた可能性が高い。ちなみに本作参加のアニメーターがこのシーンについて服を着替えるべきと指摘し、学の無さを理由として語っていた。だがその場には飛び級で大卒した才女設定のクーデリアもいるため、むしろ作画・新デザイン案・展開作りの省力化などの理由があると思われる。
- 歩くオルガのそばにいる四人が一様に滂沱の涙を流して見守るばかりで、脳・心臓・肺などの急所が無事であるにも関わらず、誰も応急処置をしようとしない。なお鉄血世界は医療技術が非常に進歩しており、設定が共通しているとされる外伝では非常に便利で手軽な止血キットも登場している。
- ノブリスから部下がオルガを射殺したとの報告を受けたラスタルの反応は一言。「そうか。まあいい。」
- オルガ「俺たちに辿り着く場所はいらねえ、進み続けるだけでいい!」フリージア(ED曲)「戻る場所なんてない辿り着くべき場所へと」三日月「俺たちはもう辿り着いていた…」
実はオルガと三日月の辿りついた答えは同じ可能性があるが、それを確認できる場面もなく、分かりづらい構成になってしまった。 - 『後にスタッフが明かしたボツシナリオは「アドモス商会の帰りにライドのために自販機で飲み物を買ってあげようとしたところを撃ち殺される」というあまりにもひどすぎるもので、オルガの担当声優である細谷氏が難色を示していたことも明かされた。』というガセネタが広く流布したこと。実際には最終話上映イベント・ラストフラッグにて長井監督が語った、収録後の飲み会の席でキャストに披露したといういくつかボツシナリオのうちのひとつであり、後述するラスト五話前の変更に際して作られた、いわば突貫の死亡案の一つである。自販機まで移動する尺が無かったことと、自販機がこれまで一度も登場しておらず、世界観と一致しないという理由でボツになった。
- 最終話で敵であったラスタルが火星の自由と秩序を回復、生き残った団員たちは(オルガが庇ったライド以外)全員それなりの立場に収まり、あんまり「進み続け」ているようには見えないこと。
(ライドに至っては逆にこのオルガの死に囚われ、一部の鉄華団残党とテロまがいの行為をしている) - 極めつけは、前を指差して倒れたオルガの遺体が某所の実況スレにて「サタデーナイトフィーバー」に見えると騒がれ、💃(ダンサーの絵文字 環境によってサタデーナイトフィーバー風に表示される)が大量に貼り付けられる事態に発展
以上のような多くの要因が絡み合った結果、このシーンはオルガ・イツカというキャラクター、ひいては鉄血のオルフェンズを象徴するシーンのように語られることが多くなり、ニコニコ動画など各所でオルガどころか鉄血のオルフェンズの話題が出てくるだけで「止まるんじゃねぇぞ…💃」などと書き込まれることが多発しているのが現状である。
要するにこのネタは発祥が「死亡シーンへの失望や突っ込み」である影響から、キャラの死体を用いた罵倒・笑いなど、「死体蹴り」そのものを大いに含む。
作品・キャラアンチの使用や鉄血未視聴者までもが罵倒や笑いのために便乗するケースも多いため、作品ファンがネタ扱いに不満を語ることも珍しくない。
更に鉄血二期の終盤に対して批判的な視聴者の間にも、ネタ化の原因を制作側の問題として深刻に捉え、キャラへの罵倒・笑いのみで終始する姿勢に対して不快を示す意見もある。
以上のように、このようなネタ扱いは一般的なファンは不快に思う人が少なくないので、場の空気を守って使用しましょう。
ヘイトや煽り目的、他作品を巻き込むアンチ的な使用は厳禁です。
なお、ネットの反応としてその影響が鉄血という作品自体から離れた場所や未視聴層にまで広がった例の一端を挙げよう。
- 2018年3月、千葉県立国府台高校でとある珍事が起きた。なんと卒業式で生徒会長が件の台詞やフリージアを使用して答辞を行ったのである(後輩の推薦演説の際もジョジョのパロディをしていたほど漫画・アニメ好きの会長だったという)。この事件は友人によるツイッターでの動画投稿を皮切りに、瞬く間にネット上で拡散された。動画自体はガチにも聞こえるものだったため、動画内でもネタを知る生徒による笑い声が起こり、ネット上では賛同の笑いから将来の黒歴史だとするものまで様々な反応が生まれるかたわら、何も知らない卒業式の列席者や国府台高校のOGは感動を語るなど、知らぬが仏という有様を呈してしまった。
- 2018年4月現在実施中のNHKの企画「全ガンダム大投票」中間発表において、キャラクター部門におけるオルガの順位が2位となる。1位がシャア・アズナブル、3位がアムロ・レイと宿命の先輩方が並ぶ中に割って入る形である。これに当たっては「鉄血やガンダムを見たことがないが投票した」というツイート報告なども多かったことや、年始にNHKで放送された「ニッポンアニメ100 あけおめ!声優大集合」の全アニメキャラランキングにて同じ経緯をたどって2位となった前例もあってか、「また組織票か」という他のガンダムファンによる不満の声もよく見られるようになった。ただ「どのような票でも知名度が上がればよし」とする一部鉄血ファンの意見もあり、しかし前述のアニメキャラ2位の際にも鉄血公式のお礼ツイートに(ネタの影響にすぎないという)多くの批判が届いた過去もあり、混迷の様相である。最終結果は未だ不明だが、逆転1位となる可能性も十分考えられ動向に注目が集まっている。→2018年5月5日に結果発表がされ、キャラクター部門の作品別ランキングで見事1位となり、総合ランキングでもシャア、アムロに次ぐ3位と名だたる強豪を相手に大健闘した。この結果、シャア、アムロとともにオルガが肩を並べて描かれている絵が公式によって描かれもした。また、『鉄血のオルフェンズ』がアニメ作品部門で6位に、止まるんじゃねぇぞ…シーンで流れている『鉄血のオルフェンズ』の2期後期エンディングテーマである『フリージア』がガンダムソングス部門で6位になるなど、こちらも健闘した。
- 2018年12月開催のイベント「ネット流行語100」にて単語記事「止まるんじゃねぇぞ…」が第4位に入賞。第5位の電脳少女シロからネタバレ(?)を食らうなど、会場・視聴者が大いに盛り上がった(タイムシフト)。
余談 は続く…
- 48話における上記の問題点が生まれた理由としては、監督の長井龍雪が一話前から予定していたという主人公死亡&鉄華団の滅亡路線と、それに加わる形で脚本の岡田麿里によって主張され三話前の45話頃に決められたという「救い」エンドが挙げられる。二期後半時点での最終回の構想は長井によれば元々「ライドたち以外は基本的に全滅予定&バルバトスの晒し首からライドのノブリス射殺シーンでエンド」だった。弱者救済を唱えるクーデリア含めての全滅案もあったという。
だが最終話から五話前の段階で話し合いが持たれた際、長井は三日月&オルガ死亡や鉄華団滅亡を譲らなかったものの、一期のガエリオなどキャラの生存を望む傾向にあった岡田が更に視聴者感情を考慮して救いを主張。更にプロデューサーの小川正和が岡田の意見に賛同した結果、岡田の案である副団長ユージン以下の団員多数生存エンドが通ることになった。
個人情報(ID)変更&トンネル脱出という上記の展開は、この救いエンドに合わせた急な予定変更によって生み出されたものだとインタビューで明かされている。(こうした変更は鉄血においてはままあることであり、例えばガエリオ・ボードウィンは元々一期で死亡予定だったが岡田主導で生存。二期新キャラとして当初特に推されていたハッシュ・ミディは三日月や鉄華団への反抗設定を放送中に変更され、介護役が必要にならなければ死んでいたと制作側に語られた通りに出番も減少していった。二期前の告知では「幼女が鍵」と語られ、恐らくクッキー&クラッカやアルミリアを指しているものと思われたが、特に本筋に関わらないままエピローグでは三人とも登場すらしなかった。など数多い)
そして仮にライドたち以外は全滅エンドだった場合、以下の変更点が生まれると考えられる。
- 脱出生存をしない鉄華団はマクギリスと決別する理由が生まれないため、オルガから対マクギリスの姿勢における唐突にも思える変遷の展開もなくなる。「鉄華団全滅という展開のために、仲間を捨て駒扱いされた後もマクギリスと組み続ける」→「団員多数生存という展開のためにマクギリスと手を切る」のうち、後半が無くなる形になる。ただし岡田のインタビューからするとガエリオ対マクギリスでガエリオ勝利もまた既定路線であったため、どの時点まで鉄華団とマクギリスが同じ戦場に居続けるかは不明である。
- 多くの視聴者を困惑させたID変更&トンネル脱出展開そのものが確実に存在しなくなる。二期最終盤の雑誌における小川の予告コメントにて、ラストバトルでは鉄華団が(それまで友好関係を持っていた)ギャラルホルン火星支部と協力してアリアンロッドと戦うという示唆があったが本編でそうはならず、台詞や伏線などで多少の名残があるばかりだった件は、この変更と関わるものだと思われる。
- 上の変更によってオルガ死亡の経緯や台詞も変わる。(ちなみによく自販機の件が死亡の原案であると誤解されやすいが、これは救済ルートに沿った48話のボツ案であり、これよりももうちょっと前の回に死亡する別の案があったと長井が語っている)
- 団員の大多数が生存しない&エピローグもライドパートのみなため、ラスタルの統治下において『生き残った団員たちは(略)「進み続け」ているようには見えない』という上記の問題点の大半が消える。そしてクーデリアも死亡していた場合、彼女がGHに殺されれば戦乱が加速するだろうという旨が一期から描かれていたため、「敵であるラスタルがエピローグで火星の自由と秩序を回復して救済に」という展開や平和ムードに繋げるのが難しくなる。そして、全滅だった場合は生き残りのライドが復讐をする理由付けとして十分なので、ライドに復讐を選ばせる理由付けとして本編のように「オルガがライドを庇って死ぬ」展開すら不要になる。
つまり長井の望む滅びのために長らく動かされ、そこから最終盤で岡田の望む救いのために方向を変えられた結果、オルガの死は視聴者の間で上記のような反応を生むことになったと言える。
簡潔に言えば、監督とシリーズ構成の方針の不一致、スタッフ間の連携の不十分さ。
これにより物語の着地点が不自然になってしまったことであろう。
(しかし演出についてはまた別問題であるため、仮にここまでの流れに不自然さが何も無く、悲劇的に描けていたとしても、ポーズだけでネタ化していた可能性はある)
Gジェネでも止まらねぇからよ…
2019年11月28日発売のゲーム「SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS」において、ゲーム中の原作再現イベントの一環かつ多少状況のアレンジがあるが、一連のやり取りが新緑ボイスでほぼ完全再現された。
さらにもう片方のオルガとの共演や撃墜台詞に採用され事実上の新素材提供となるなど、公式が最大手のような状態となっている。
関連動画を守るのは団長の仕事だ…
関連静画が止まんねぇ限り、その先にオレはいるぞ!
そんな...関連商品なんかのために...
希望のはな 繋いだ絵文字が 今僕らの胸のなかにあるから
🚗💨💨💨💨
🚶~⇒💃<止まるんじゃねぇぞ…
😭😭😭😭<団長ー!
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第48話『約束』
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いいからいくぞ。関連項目が待ってんだ。
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