正代 直也(しょうだい なおや)は、時津風部屋所属の現役大相撲力士である。
概要
1991年11月5日生まれ、熊本県宇土市出身。身長183cm、体重160kg、血液型はA型。「正代 直也」は本名である。祖母の名前は「正代 正代(しょうだい まさよ)」であり以前から一部のファンの間では知られていたが、2016年11月場所中に放送された関取訪問の際に、一人だけ登場するたび常に読み仮名付きのフルネームで紹介されたことで一気に有名になった。また、NHK所属で、午後5時のニュースによく登場する松村正代アナウンサーは、自身と同じ名前ということで正代を応援しているという。奇しくも正代と同じ熊本県出身である佐田の海(本名:松村 要)と対戦する場合は、「松村正代対決」ということになる。ちなみに遠縁の親戚に演歌歌手の石川さゆりがいる。
2015年の新十両昇進決定の記者会見でやたらと悲観的な発言を繰り返したことで、「正代=ネガティブ」という図式が出来上がったが、上位へ上がっていくにつれて少しではあるが前向きな発言も増えている。
第71代横綱鶴竜が同じ時津風一門の所属であるため、土俵入りで太刀持ち・露払いを務めることがある。
来歴
小学生だった頃に公園で遊びで相撲を取っていたところ、地元の相撲道場にスカウトされて本格的に相撲を始めた。小学生時代から全国大会への出場経験があり、高校3年生で国体優勝の実績を持っている。東京農業大学在学中は、2年生で学生横綱に輝いた。この頃は教師になることを志していたが、教育実習で苦労したため教員になることを諦めて、プロの道へ進むことになった。東京農業大学相撲部の伝統に倣い、時津風部屋(幕内・時津海)へ入門したが、幕下付出の資格はタイトル獲得から1年で失効するため、前相撲スタートになった(※入門後の2015年に創設された三段目付出の基準も満たしていない)。
初土俵は2014年3月場所になった。同期には大翔丸、高立らがいる。入門後は負け越し知らずで番付を上げていたが、幕下上位ではあまり番付運に恵まれないことが続いた。2015年9月場所で新十両、2016年1月場所で新入幕となり、先に十両に上がった高立、幕下付出だった大翔丸を追い抜いて、同期の出世頭になった。新入幕でも10勝を挙げて敢闘賞を獲得し、同年5月場所で幕内上位に上がり、自身初めての負け越しを経験する。同年9月場所では上位で7連敗スタートだったが、後半持ち直して7勝まで持ち直し、続く11月場所で11勝を挙げて2回目の敢闘賞を獲得。2017年1月場所で新関脇に昇進した。
その後2017年から2019年にかけては、勝ち越しと負け越しを繰り返すパッとしない成績が続いた。だが、2020年が開けると覚醒。1月場所において13勝を挙げた。だが、優勝は幕尻力士の徳勝龍にさらわれてしまった。3月場所は、久方ぶりの関脇に返り咲き、8勝7敗で三役の地位を守り抜いた。同年7月場所は11勝と二桁を挙げるも、またも優勝には一歩届かなかった。
熊本県出身力士の初優勝、そして東京農業大学出身力士としても初優勝という記録尽くめの優勝である。そして、大関昇進を審議する臨時理事会の招集が決まり、大関昇進が確実となった。
超会議場所の成績
大相撲超会議場所2017
ニコニコ超会議2017で開催された。当時の番付は西小結(2017年3月場所)。
取組 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
DAY1 幕内取組 | ● | 蹴返し | 東前頭3枚目 松鳳山 |
DAY2 幕内取組 | 超大相撲トーナメント出場(下表参照) |
回 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
1回戦 | ● | 押し出し | 西横綱 鶴竜 |
2回戦 | |||
準決勝 | |||
決勝 |
「メイドインアビス」との関係
正代の趣味の一つとして漫画やアニメの鑑賞がある。漫画に関しては2020年1月場所中に電子書籍で100冊買って読んでいるとの報道があった。アニメも「ONE PIECE」を始め色々見ており、他にも普段からYouTubeやNetflixなどでアニメや映画、ネット動画を見ることが多いインドア派だったりする。
2020年9月場所中、サンケイスポーツのあるニュースが話題に。正代が場所前にアニメ「メイドインアビス」を見ていたという(好きになったのはコロナ禍での自粛期間中とか)。本人はとても感動し号泣、部屋の若衆にも布教して見せて回ったとのこと。曰く「部屋の力士にも強制的に見せたら、みんな僕が泣いてたところで泣いてました」とか。
ネット上では「あれを強制的に見せるってかわいがりだろ!」とネタにされつつも、場所中の快進撃も相まって「メイドインアビス効果では」「角界のボンドルド」「正代卿」と言われるように。
このことが原作者のつくしあきひと氏やナナチ役の声優井澤詩織の耳にも入り、さらに相撲を全く知らなかったつくし氏が相撲をリアタイ視聴するに至ることになる。そしてメイドインアビスファンも相撲に、相撲ファンもメイドインアビスに関心を寄せるようになった。
そして、優勝が決まった時にはつくし氏の感激のツイートやアニメ公式アカウントの祝福のツイートが見られた。正代も翌日の記者会見で話題に挙がったときにはこれらのツイートを把握していたようで、作品に対し「自分も好きなアニメの一つですし、自粛期間中の時間をメイドインアビスで埋めることができたので、とても感謝してます」と話している。
ツイートを読み込み中です
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関連項目
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