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正義中毒とは、自分が正しいと思い込み、自分の考えに反する者に対して過剰なまでに攻撃的に振る舞うことである。
概要
実際に正しいかどうかは関係なく「自分が正しい」「間違っている相手を正さなくてはならない」「自分こそが正義で、相手が悪」と強く思い込み、自分の考えに反する他者の言動に異常なほど攻撃的となることを指す。主に誹謗中傷・罵詈雑言などの言葉によるものが多いが、場合によっては実力行使も辞さないという異常なまでの排斥行為に及ぶ者もいる。
人の脳は、攻撃対象に危害を加えると快感を覚える構造になっており、その行為によって脳が刺激されると、快楽物質であるドーパミンが放出される。単なる破壊行為では悪人でもない限りは多少なりとも罪悪感を覚えるだろうし、実行しようと思っても躊躇うだろう。しかし、『正しい行い』と解釈してる行為をするのなら、罪悪感を覚える必要はなく、その快楽はより強まるようにできている。
その結果、『悪（攻撃対象）』に執拗な攻撃を加えるようになる。そして排除されたらそれで終わり……ということはなく、新たな『悪』を探し求めて攻撃を繰り返す、さながら中毒患者のような無限ループに陥ってしまう。それこそが正義中毒である。
この正義中毒が重症化してしまった場合、正義の実行以外の全てが「味気のない」と感じてしまうようになる。そしてあらゆる物事に対して「粗を探して貶める」ことばかりを考えるようになり、最終的に他人を貶めることでしか喜びを得られない虚しい人へと変わってしまう。
インターネットの普及で、より他者の行動を知ることができ、より低リスクで自身の発言を世間にばら撒けるようになった現代社会において、こうした行為は爆発的に増加傾向にある。最悪の場合は無敵の人と呼ばれるものに至ってしまった例すらある。
誰かを批判しようとするときは「自分がやろうとしていることは正しいのか」「そもそもこれは『批判』なのか」と自分の胸に手を当ててかんがえてほしい。まあ、正義中毒が進行してまった人は警察のお世話にでもならない限りは直りそうにないが。何なら警察の方が間違っていると考えそう。
関連項目
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