武蔵坊弁慶とは、源義経に仕えていたとされる豪傑である。
義経伝説の英傑として名高く、数々の逸話が残っている。
もしかして
- 『新ゲッターロボ』に登場する架空の人物→武蔵坊弁慶(新ゲッターロボ)
- 『Fate/Apocrypha』に登場する架空の人物→武蔵坊弁慶(Fate/Apocrypha)
- 『遥かなる時空の中で3』に登場する架空の人物。
- 『真剣で私に恋しなさい!S』に登場する架空の人物。
概要
平安時代末期に生きた武将、源義経の郎党にして義経四天王の一人。
五条大橋での戦いをきっかけに義経に仕え、以後衣川の決戦で討ち死ぬまで忠義を通した。
荒法師としての卓越した武術だけでなく知略にも優れ、かの「勧進帳」の話は歌舞伎の題材としても有名である。
名高い僧兵だけに、彼に関する伝説やそれが元にある慣用句がいくつも残っている。
現在でも使われる事の多い言葉を挙げてみよう。
- 『立ち往生』
衣川の合戦にて、全身に無数の矢を受けてもその場に立ち尽くし、主を守ろうとした弁慶を表す言葉。
転じて、進退窮まった状態のことを指すようになった。 - 『弁慶の泣き所』
向う脛のこと。弁慶ほどの豪傑でも、ここを打たれれば涙を流して痛がる急所のこと。痛いのは筋肉や脂肪が薄く衝撃を吸収分散できないためである。
人体の急所としては「アキレス腱」も有名であり、どちらも英傑すら弱点となる場所を指している。
転じて、強い者のもっとも弱いところ、数少ない弱点を指す言葉となった。 - 『七つ道具』
弁慶が所有していたとされる七つの武器から転じた言葉。7つで一式揃いなものを指す。 - 『内弁慶、外地蔵』
家の中では弁慶みたいに強そうにしているが、家の外ではお地蔵さんみたいに大人しくなることを意味することわざ。
現在ではネットの中だけ強気な人間を揶揄する意味で「ネット弁慶」なる言葉が生まれている。 - 『ぎなた読み』
弁慶が由来の言葉。一種の言葉遊びとして使用されている。
派生言葉などで近年有名になったが、言葉自体はかなり昔からある模様。
「弁慶が、なぎなたを持って」という文章を、「弁慶がな、ぎなたを持って」と区切る部分を間違えて読んだことが由来。
1956年(昭和31年)に発行された『隠語辞典』にぎなた読みの項目が存在し、さらに遡ること1927年(昭和2年)の『日本名著全集 第26巻 川柳・雑俳集』にも以下の文章が確認できる。
"餘計な濁點などを附した爲に三年か、つて一めて全く辨慶がな、ぎなた式に成つてゐる"
(掲示板で情報提供してくださった方、ありがとうございました。)
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関連項目
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