武闘家とは、
である。本記事では1.について解説する。
概要
初登場は「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。
戦士と相対する関係を持つ、主に格闘術を用いて戦う前衛職。
主に武器を使用していた戦士とは異なり、武器を用いらず体術の技を身に着けていく。
シリーズ全般を通してちからとすばやさが高く、作品によっては会心の一撃を連発しやすい。
登場作
DQ3
初登場作品。今作ではルイーダの酒場にて作成可能な職業の一つとしての登場。
戦士同様にちからが高いのだが、戦士は「重さ」を重視しているのに対して武闘家は「身軽さ」を意識していて、すばやさの数値が高くみのまもりが低めな点にこれが反映されている。
今作における素早さは会心率にも関与していて、素早さが十分に育った後半戦では会心の一撃を連発しやすくなる。勿論メタル狩りにも有用。
加えて、武器及び防具といった装備品に関しては数が少なく、装備を整えるのにお金が掛かりにくい。結果的にコストパフォーマンスにも優れている。
ただ、装備できる防具が少ないということは、結果的に防御力に関しても低めという事であり、終盤では性別の違いの影響もあるが耐久面に関して遅れを取られがち。また、武器に関しても重い物を持たせると攻撃力が減少してしまう。
この2点はゲーム序盤から見られていて、結果的に物語が先に進んだ後でてつのつめが購入可能になるまで素手で戦わなければならなくなる事も。
加えて、前衛職という事もあってか呪文を覚えない。
ダーマ神殿で魔法系のキャラを武闘家に転職した場合は能力の都合でMPは下がってしまう。とはいえ、その場合は前職で身に着けた魔法があれば、結果的に「魔法の使える武闘家」という尖った個性のキャラを作る事が出来たりするのだが。
総ずると、若干マニアック寄りな前衛職といったところ。
入門者は戦士や盗賊で前衛職の扱い方について慣れ、ある程度経験を得た上で武闘家を選択するべきだろう。
パロディ・オマージュについて
なろう系小説
DQ3はシリーズの中でも有名な部類に入り、なろう系小説と呼ばれる「小説家になろう」出身の小説作品群もIIIを意識した勇者一行が登場する傾向にあるのだが、武闘家自身はマニアック寄りなキャラという事もあってか採用される率は非常に低い。
シリーズ作品及び鳥山明原作作品
一方で、シリーズのキャラデザを務めていた鳥山明は少年ジャンプ誌にて格闘バトル漫画『DRAGON BALL』を連載していたためか、シリーズ作品はおろか氏が手掛けた作品全般で武闘家をオマージュしたキャラクターは登場する事がある。
シリーズ作品にて登場する名無しのモブキャラの中には、明らかに武闘家を意識している姿のモブが登場する事がある。
今作の武闘家は龍の文字が書かれた武闘着を着ている姿をしているのだが、ドラゴンボールZの劇場オリジナル作品「極限バトル!!超サイヤ人」に登場する「人造人間14号」は、髪形といい衣装の色といい、どう見ても今作の武闘家のオマージュになっている。
そもそも、今作の武闘家の衣装は、同漫画を代表するネタキャラのヤムチャの初期の衣装のオマージュ。というかほぼそのまんまだったりする。
DQ6
ドラゴンクエストVI 幻の大地ではダーマ神殿の職業として登場。
真ムドーを撃破しダーマ神殿を解放した段階で転職が可能となる、初級職としての登場。
ステータス面ではDQ3の武闘家を引き継いでいるらしく、素早さが上がり、賢さとMPが下がる。加えて会心の一撃が出やすくなる。
DQ3での武闘家は基本的に重武装にできなかったのだが、今作での職業は装備可能なアイテムについて特に問われないため、明らかに重そうな武具を装備している剣士でも問題なく武闘家になる事ができてしまう。
この作品より特技を覚えられる様になった。武闘家の場合は主に体術系の特技を覚えられる。
ところが、その覚えられる特技達が「超」が付くほどの問題児だらけで、みかわしきゃくやかまいたちはともかく、敵グループに大きなダメージを与えられるまわしげり、敵単体への主力攻撃となるせいけんづき、武器依存になるが敵に連続してダメージを与えられるばくれつけんといった様に、バランスブレイカー級の特技ばかり。しかもまわしげりに至っては熟練度を★2にすると覚えられるという。
流石に魔法使いの「メラミ」ほどの速効性は無いのだが、転職が解禁されてからすぐになれる点も相まって、今作の武闘家は特技ゲーと揶揄されるDQ6を象徴する様な存在と言えなくもない。
武闘家をマスターするとなれる上級職は、同時に戦士をマスターすることでバトルマスター、武闘家と僧侶をマスターすることでパラディンの二つ。
この二つも武闘家を経て転職が出来るだけに、中々強力な存在と化している。
余談だが、後半で仲間になるテリーは、SFC原作ではデフォルトでバトルマスターに就いているものの、武闘家をマスターしておらず「経歴詐欺」と言われていた。だが、ニンテンドー3DSで発売されたリメイク版では武闘家をマスターした状態で仲間になるので、一応は職歴詐欺を返上した形となる。それでも加入時のステータスは低く、経歴詐欺ぶりは相変わらずだが…
DQ7
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たちでは熟練度2から特技を覚えていく。プレイステーション版のみに職歴技があり、魔法使いはひのいき、盗賊はきゅうしょづき、吟遊詩人はおたけび、船乗りはすいめんげり、羊飼いはマトンアタック、笑わせ師はしっぺ返しを覚えられる。ただしおたけびは武闘家を極める場合は6で覚えられる。
DQ9
ドラゴンクエストIX 星空の守り人ではルイーダの酒場で登録できる仲間として登場。ツメ、棍、扇を装備できる。スキルはツメ、棍、扇、素手、きあい。必殺技は全体の敵を1ターン休ませ、自身のテンションを上げることができる一喝。きあいスキルはためる、ふとうふくつ、しんとういっきゃくといった自身を強化させたり回復させる特技を覚え、極めるとすばやさが100も上がる。
DQ10
ドラゴンクエストXでは職業として登場。ツメ、棍、扇、ヤリを装備できる。最初は戦士と同様あまり強い職業ではなかったが、複数回に渡る強化によって強い武闘家を作れるようになった。
ジュレットの町に住むウェディの男性「ヤーン」からは職業クエストを受けることができる。ヤーンの代わりに修行を受けていくという内容になっており、一つ一つクリアすると報酬として武闘家の装備をもらえる。
習得技リスト
DQ6・DQ7
DQ6 | DQ7 | ||
---|---|---|---|
★ | 特技 | ★ | 特技 |
1 | あしばらい | 1 | |
2 | まわしげり | 2 | 足ばらい |
3 | かまいたち | 3 | とびひざげり |
4 | みかわしきゃく | 4 | まわしげり |
5 | せいけんづき | 5 | ともえ投げ |
6 | きゅうしょづき | 6 | おたけび |
7 | ともえなげ | 7 | せいけん突き |
8 | ばくれつけん | 8 | かまいたち |
DQ9
きあい | |
---|---|
習得スキルポイント | 特技 |
4 | おたけび |
16 | ためる |
32 | ふとうふくつ |
55 | しんとうめっきゃく |
82 | めいそう |
秘伝書 | テンションキープ |
DQ10
習得レベル | 呪文 |
---|---|
Lv.2 | ためる |
Lv.11 | 心頭滅却 |
Lv.24 | 不撓不屈 |
Lv.30 | めいそう |
Lv.35 | おたけび |
Lv.65 | 無念無想 |
クエスト | 一喝 |
関連動画
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関連項目
ドラゴンクエストの職業一覧 |
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