死柄木弔(しがらき とむら)とは、漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物である。
アニメでのCVは内山昂輝。
概要
『オールマイト…平和の象徴…いないなんて…子どもを殺せば来るのかな?』
敵連合のリーダー的存在。グレーのボサボサな髪に細めの体躯をしている。
顔面と後頭部に一つずつ・首に二つ・両肩に一ずつ・両腕に四つずつと、合計14個もの「手」を上半身のいたるところに付けているのが最大の特徴。おかげでついたあだ名が手マン。ちなみにこの「手」は着脱可能であるが、その用途は今の所不明。イラつくと首をガリガリかく癖がある。
死柄木弔という名前、触れたものを崩すという個性は戸籍、個性登録届ともに登録されていないため、彼は無戸籍で偽名という所謂「裏の人間」である。
顔の大部分が「手」によって隠れているためほとんど表情が見えないが、時折垣間見える赤い目は狂気じみており、謎の多い行動と相まって非常に不気味な存在。USJ急襲時の1ページ丸々ドアップはトラウマレベル。
その素顔は上唇が無く、歯がむき出しで、下唇はガサガサに萎れており、両方の口が裂けた恐ろしい風貌だった。
悪党として素顔は隠すことは重要だが、それに加えてこの恐ろしい口元を隠す為に手のマスクをしていると思われる。
彼の吹き出しは基本震え声のように線が震えたものになっており、フォントもホラー漫画で使われるような特殊なものが使われている。
ヒーローとその卵の巣窟と言える雄英高校に急襲をしかけるという無謀さ、「個性不明」というアドバンテージを自ら放棄するように脳無の個性を嬉々として語る、苛立つと露骨に態度が悪くなる等、節々に精神的幼稚さが見て取れる。 一方で急襲は用意周到に計画されたものであること、自身の個性の詳細は一切明かさず、脳無の個性解説も相手の行動を誘導する意図を含めたものであること、イレイザー・ヘッドの個性を完璧に分析したこと等、非常に優れた頭脳を持っているという一面も見受けられる。 これらを踏まえて、オールマイトは死柄木の人物像を「幼児的万能感の抜け切らない“子ども大人”」とプロファイリングした。
「ゲームオーバー」「コンテニュー」「チート」のようにゲーム用語を多用しており、前述の精神的幼稚さと合わせて犯罪をゲーム感覚で楽しんでいるような節がある。また平和の象徴の威厳を崩すためと称して女の子の顔面を嬉々として狙う、本心では欠片も思っていないような嘘を平気でつく、同志である黒霧ですら失敗したら殺すと発言していたりすることからサイコパス的な要素ももっており、まさに「無邪気な悪」と呼ぶにふさわしい存在である。
ヒーロー飽和社会となった現在においてそれは多大なカリスマ性を秘めており、実際に多くのチンピラが彼に従ったほか、その素質に目を付けたものもいる。
個性
個性は手に触れたものが「崩れる」という強力なもの。正式名称は未だ不明。
イレイザーヘッドの肘を崩したほか、強固なことで有名な雄英高校のセキュリティーを粉々に崩していることから、生物・機械等相手を選ばず発動する個性の様子。ただ、砂や粉など、元から不定形なもの、粒子状に崩れているものには対処できないという弱点もある。
敵(ヴィラン)連合
死柄木弔・黒霧・脳無を中心とした「平和の象徴」オールマイト抹殺を目的とした集団。総数75名。
上記の3名以外は基本街中でくすぶっているようなチンピラであるため、「敵連合」という名前は意図的にチープな感じにしたようだ。
死柄木を中心に構成されているが、その背後には最低でも「先生」と呼ばれる人物と、老人のような喋り方の人物がついている。彼らは脳無を作り出す力を持っていたり、オールマイトの弱体化のことを知っていたりと只者ではない様子がうかがえるが、何らかの原因で自由には動けないらしい。(その原因については、作中にて後天的な半盲などが明かされていくが、いまだに判明されていない部分も多い。)
そのため、強いカリスマ性をもつ死柄木を「シンボル」とし、彼という恐怖を世に知らしめることを目的としている。
一方で、短絡的な行為が抜けきらず大将格としてはまだ未熟な死柄木を成長させるべく、腕利きだが連合の目的と少々かみ合わない思想を持つステインなどを招き入れることもある。おかげで補佐役の黒霧は苦労が絶えない。
ただ、死柄木なりに恩を感じていた人物の捕縛される様子や、連合メンバーに躊躇なく暴虐を働いた後にふてぶてしく交渉を再開したヤクザの頭目には思うところがあったようで、上記の3名以外の一部所属者にも、妙な仲間意識や向上心が見え隠れするようになる。
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関連項目
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