毒キノコ(どく - )とは、キノコの中でも毒性を持った種類のこと。
概要
シイタケやマツタケなどの食用となっているキノコが身近に存在し、キノコの中で毒性を持つものの方がとりわけて「毒キノコ」と呼ばれていることから勘違いされやすいが、キノコは全体の9割以上が何かしらの毒を持っているため、毒をもたないキノコの方が遥かに少ない。
広く食用として知られるシイタケでさえ、生の状態では微量の毒を持ち食べると中毒してしまう恐れがある。生の状態で食用にされる事があるマッシュルーム(ツクリタケ、セイヨウマツタケ)は例外中の例外。流石に少量で治療の余地なく致命傷になるほどの劇的な毒を持ったキノコこそそう多くは無いものの、見知らぬキノコを見かけたらまず毒キノコと思って警戒して間違いはないくらいである。山で見かけたキノコを食べてみる、なんて持っての外である。
毒の強さは様々で、物によっては少量を口に入れるだけで死に至る場合もある。毒性が強いものとしては「死の天使」の異名を持つドクツルタケ、それに良く似た姿のシロタマゴテングタケ、手に取るだけでも危険なカエンタケ、チビ状態で接触すると即死する毒キノコ(マリオ)などが存在する。
毒きのことしてはベニテングタケが有名であるが、これにはそこまでの毒性があるわけではなく死ぬようなことはほとんど無い。症状もそれぞれ異なり、嘔吐や腹痛、下痢などの症状が起こる。なお俗説として「毒キノコは派手な色」「軸から笠まで一直線に裂けるキノコは食べられる」と言われているが、それらは全く根拠が無い。毒キノコを口にしないためには専門家の見立てが一番であろう。
毒キノコの細分化として幻覚症状を引き起こす「幻覚キノコ」、食べると笑いが止まらなくなる「笑いキノコ」という呼び方もある。ただ幻覚を起こすキノコはあるが、食べることによって必ず笑いを誘発するというものは無い。
アニメや漫画などの世界ではこうした笑いキノコや幻覚キノコを食べて一悶着あるというのはお約束の展開であり、特にお笑い作品でキノコ狩りの場面が描かれればそれは毒キノコが出る確率が高い。
英語では、食用になるキノコを「マッシュルーム(mushroom)」と呼ぶのに対し、毒キノコなどの食べられないキノコは「トードストゥール(toadstool)」と呼び、区別される。その昔、日本国外で「Princess Toadstool」と呼ばれていたゲームキャラクターが居てだな…
大百科に記事のある毒キノコ
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関連項目
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