比叡カレーとは、艦隊これくしょんに登場する艦娘である比叡が作ったカレーのことである。ゲームでは彼女を秘書艦にしたときの時報にて登場する他、二次創作でもよくネタとして扱われている。
概要
艦隊これくしょんでは艦娘の手料理として海軍カレーがよく登場しているのだが、ゲーム本編で登場する比叡が作るカレーのお味は・・・感想を求められた提督が逃げ出す時点で察せられる(きちんと完食はしている)。
しばしば二次創作では誇張してポイズン・クッキングとして扱われているが、後に登場した更なるメシマズの娘と違い、比叡カレーを食べて著しく体調を崩す描写はない。
このように時報による描写や、後述の史実での戦艦比叡の経緯から実に様々な解釈が可能なのが比叡カレーの実体で、以下に列挙するように色んな設定が見られる。
- 単純に不味いポイズン・クッキング
最もダイレクトに解釈したパターン。 二次創作ではこれが一番多め。
磯風と危険なコンビを組んで、瘴気が立ち上るレベルになっていることまである。
アニメ版第6話では、姉の金剛とともにカレーを作っていたが、食材を煮込ませて溶かしてあるカレールーを、
具材が入っていないと勘違いし、追加の具材(映像ではモザイク処理)を投入、カレールーを紫色に変色させた。
その後の味見で顔色を7色に変化させて、金剛もろとも気を失って倒れてしまった。 - 張り切りすぎて空回り
公式4コマで登場した時のパターン。普段は料理上手らしいのだが、大切な人への料理と言う事で張り切りすぎて失敗をしてしまったのだそうだ。
ちなみに公式4コマでは姉の金剛も料理上手ではあるが諸事情により不評だったというキャラになっている。2020年現在、金剛の指導によりアトランタへの差し入れとして作ったカレーは評価が高く(「マジで、アリ」と最高クラス)、文字通り、張り切り過ぎず、ちゃんと誰かが見ていれば正しく料理上手である事が判明している。 - 味の好みが上級者すぎる
ドラマCDのパターン。味としては壊滅している訳ではないのだが、本人の味覚の問題なのか香辛料の入れすぎで味付けが極端だった。 - あまりに美味すぎてコメントできない
どこぞの料理対決漫画よろしく相手を大破させてしまうほどの味を誇り、逆に美味すぎてコメントが思いつかないというパターン。後述の史実にある「御召艦経験最多」と言う経歴から。 - 格が高すぎて軍人には恐れ多い
こちらも御召艦経験の経歴から。天皇陛下が食されるための料理を提督にもそのまま出してしまい、軍人であり国家に仕える提督としては「天皇陛下のための食事(と同じもの)」を口にして批評する事はあまりにも恐れ多い行為であった、と言う解釈。 - 美味いのだが珍品が多い
こちらも御召艦の経歴から。今度は格云々ではなく、天皇陛下が食されるものに限っては様々な制限から一般人の感覚からしたらとんでもない珍品に見えるものもあったとかで、比叡もそれを受け継いでしまっているのだろうというパターン。
このように様々な解釈の設定があり、単に『一癖あるカレー』の域に留まっているものもあれば毒劇物の類に突入しているものもあるなど、その程度は一定しない。
現在は公式とも言えるドラマCDまたは4コマの設定に準じる向きがやや強いが、その公式媒体でさえも「数ある設定の一つ」に過ぎないのが艦これという世界である(実際、読んでの通り公式4コマとドラマCD、TVアニメで既に少し異なっている)。
従って、二次創作等では、各々の提督がどの媒体を基準とするかは当然異なり、必然的に比叡カレーという物に対して抱くイメージは多様なものとなる。言うまでも無く、(他のネタにも当てはまることではあるが)それらの意見はいずれも尊重されて然るべきものであることを胸に刻んで楽しむことが望ましい。
史実
戦艦比叡は練習戦艦時代・二次改装後に何度も御召艦(天皇陛下の乗艦)に抜擢されており、御召艦経験3回と言うのは金剛型四姉妹の中ではもちろんトップ、全日本海軍所属の軍艦の中でもトップタイの多さであり、ホテルで調理実績があるシェフが絶品と賞賛されるほどの料理を振舞っている。
ちなみに、天皇陛下が口にされる料理には様々な制約(食中毒を防ぐため生モノ禁止、尊厳を損なうような材料も禁止、当時カツカツの皇室予算の都合などなど)があり、あまり一般的ではない珍品[1]が出ることもあったそうな。
ただそんな珍品であってもきちんとした料理に仕上げるのは並大抵の腕では不可能であり、いずれにせよ一流シェフの技術あってこその料理である。
余談
横須賀市内にある物産店『横須賀海軍カレー本舗』内の『よこすか海軍カレーレストラン』では、横須賀鎮守府に縁のある艦をモチーフにしたカレーをメニューに取り入れているのだが、期間限定メニューとして『比叡カレー』が実在した(現在はメニューから外れているが、金剛、島風、天龍、陸奥の各カレーがラインナップされている)。
こちらの比叡カレーは所謂激辛で、2014年GWのリリース時は注文時に辛さを1~3“ヒエー!”の3段階で選択するシステムとなっていた。概要の項目に列挙されたパターンに当てはめるならば、『味の好みが上級者すぎる』が近いか。
先述の通り期間限定メニューであり、GW明けには姿を消してしまったが、8月に再度期間限定メニューとして復活。この時は注文した客自らが辛さを自由に調節できるスタイルに切り替えられていたのだが、ボトルで供される辛味調味料が“比叡のアレ”と銘打たれている辺りは店側も良く訓練されている客層を把握している模様。
関連動画
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関連項目
脚注
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