水かけご飯とは、冷えたご飯に水をかけて漬物や塩鮭と共に食す、山形県の郷土料理。
「水飯」「洗い飯」「冷やし茶漬け」などとも呼ばれる。
概要
ご飯に水(またはお湯)をかけて食べる文化は米食文化の伝来と同時に始まったと考えられており、古くを紐解くと『日本書紀』にて乙巳の変(蘇我入鹿暗殺)において、刺客に選ばれた佐伯連子麻呂達が急ぎ水飯を食べた(が恐怖のあまり戻してしまった)事が記述されている(子麻呂等、以水送飯、恐而反吐)。
『源氏物語』では夏の盛りの暑い日に、氷水を取り寄せて作った水飯を光源氏達が食べたとあり(第26帖「常夏」)、「今昔物語」では、肥満に悩む三条中納言(藤原朝成)に対して医者が「冬は湯漬、夏は水飯を食べるように」と助言。しかし大飯食らいだった為全く効果はなかった(巻28第23話「三条中納言食水飯語」)。少なくとも貴族層ではよくある食べ方だったと思われる。
昔は炊きあがったご飯を保温しておく技術がなく、炊きあがったご飯は時間と共に冷めてしまう一方だった。また冷えたご飯は乾燥により固まってしまい、炊きたての食感が失われてしまう。そこで冷えたご飯を美味しく頂くために、熱湯をかけてご飯を温めて食べたことが始まりと言われている。
多少いたんだ飯であっても表面を洗い流せば安全に食べることができたことから、経済面でも有効だったらしい(良い子は真似しないように)。
鎌倉時代から戦国時代末期にかけて、冬における武士の常用食でもあった。
「ご飯に水をかける」というあまりにもシンプルな調理?方法故に、貧民や身分が低い者の食べ物と誤解されがちだが、かの足利義政や織田信長も食べたとされる由緒正しき料理である。
シンプルであるがために手早く作ることができるため、出勤前の忙しい時にササッと作ってみてはいかがだろうか?
水かけご飯の作り方・食べ方
山形県の例を参考に作り方と食べ方を以下に記す。
手順①:冷や飯をざるに開け、水で洗い表面のぬめりを取る。
炊きたてのご飯でもできないことはないが、その場合は固めに炊き、ざるではなく大きめの器に入れて冷やしながら洗うと良い。米粒が柔らかいと水を吸ってベチャベチャになりやすい。
手順③:箸休めのおかずと共に食べる。
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