水からの伝言とは、江本勝の著作。またそこで扱われている現象。一種の宗教。
概要
水に様々な言葉を見せたり音楽を聞かせ、その水を凍らせた結晶を収めた写真集である。
江本氏曰く、「ありがとう」とか「楽しいね」のようなポジティブな言葉を見せると結晶も美しくなり、「キチゲエ」「バーカ」のような乱暴な言葉を見せると結晶も粉々でバラバラなものができるのだという。
また、クラシックなどの美しい音楽を聞かせると結晶も美しくなり、下品な音楽を聞かせると結晶もバラバラになるのだという。また、善玉菌と悪玉菌も言葉で別れるのか炊いた米も美しい言葉を見せると発酵し、悪い言葉を見せると腐敗するのだという。
この結果を踏まえて、美しい言葉を使いましょうねということで一時期国語や道徳の教科書にも掲載されたが、似非科学、宗教だという批判も起きた。「と学会」によるトンデモ本を紹介する『トンデモ本の世界T』でも取り上げられた。
反論としては、例えば「Shine!!」と水に見せたら水はそれを「死ね!!」と解釈するのか、それとも「輝け!!」と解釈するのかどちらなのか、またそんなことを判別する力が水にはあるのだろうか・・・?また、女性が色っぽい声で「バカぁ♡」と言うのも、罵り表現として「バカぁ!」というのも字面は同じであるがこれで実験したらどうなんだ、などである。要するにただの思い込みなのでは?ということである。もし乱暴な言葉で寿命が縮まるならアホボケなんて挨拶みたいなもんや!ってノリの関西の田舎の人だけ寿命が短いのだろうか・・・!?
米の実験も同様で、善玉菌悪玉菌という区別も、害獣とか益獣というのと同じで人間の都合で勝手に決めたことであり、本来菌に善も悪もない。別に菌には人間に害をなそうという悪意はなく、ただ生きて子孫を増やすために動いているだけである。だから、良い言葉には善玉菌が集まるなんてのも偶然そうなっただけでは?という反論がある。
また、江本氏は生前「波動」に関する活動を行っていた他、「神は我々を創造したのだろう」とか「あらかじめ設計されたのだろう」など創造論的で非科学的な発言もしばしばしていたことなども指摘されている。
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関連項目
- 水
- 道徳/倫理
- 宗教/カルト
- オカルト
- えせ科学
- タルタリア帝国 - Qアノンがかつての実在を確信しているタルタリア帝国はエーテルエネルギーを水を使って運んでいたとされ、その際にきれいな音楽を水に聞かせることで結晶構造を変えていたとする。
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