概要
茨城県のほぼ中央部に位置しており、国道50号線と常磐線が市の東から西へ走っている。都内からは、JR常磐線の上野駅からスーパーひたちで1時間強、常磐道でも1時間半弱というところ。
歴史を遡ると、平安時代の大掾氏が水戸の地に館を構え(水戸城の原型)、戦国時代は佐竹氏の本拠地となり、関ヶ原以後は、徳川家の所縁の地となった(いわゆる水戸徳川家)。以後、水戸黄門こと光圀公(2代目)や藩政改革の名君斉昭公(9代目)、徳川幕府15代目将軍慶喜公を輩出した。(慶喜公は、水戸家→一橋家→徳川宗家です)。
明治維新の廃藩置県でもって常陸国から茨城県と改称された後は県庁所在地に指定され、1889年に市制施行。太平洋戦争時は空襲にもあった。
戦後も、茨城県の中心地として発展を重ね、2001年に特例市に昇格。現在は、相模原市とか新潟市とか浜松市のように周りの市町村を合併して、政令指定都市を目指す動きもあるらしい(2020年12月現在で人口27万人、隣接する自治体が40万人超、計70万人弱)。
水戸あれこれ
観光名所
- 偕楽園…後楽園(岡山市)、兼六園(金沢市)と並んで、「日本三名園」と称される。水戸市の観光スポットと言ったら、真っ先に名前の挙がる場所。
「民と偕(とも)に楽しむ」場所にしたいと、九代藩主・徳川斉昭公が命名した。決して「快楽園」ではない。お間違えの無いように。
梅の名所として知られ、毎年2月~3月に開催される「梅まつり」の期間中は、多くの観光客で賑わう。
かつては誰でも無料で入園できたが、2019年11月以降は、茨城県民以外は入場料が必要になった。 - 水戸城跡…水戸駅から歩いて15分ほどの距離にある、かつての水戸徳川家の政庁が置かれていた場所。
昭和20年の水戸大空襲で三階櫓が焼け落ちて以来、門(水戸城薬医門)ぐらいしか見るべき建物がない状態が続いてたが、近年になって急激に整備が進んでいる。
ちなみに、紀伊・尾張と並んで「徳川御三家」と称せられる水戸藩ではあるが、水戸城は、ほかの2藩の城とは比べようもないほどショボいので、観光客の方々は、変に期待したりしないように。
これは、水戸藩主は基本的に江戸定府(=ずっと江戸に住んでいて、国元にはめったに帰らないこと)であり、藩主の立派な住居を地元に作る必要がなかったせいである。 - 徳川ミュージアム…水戸徳川家所蔵の歴史的文物を展示公開している。鎌倉時代の打刀「燭台切光忠」が所蔵されているため、ゲーム「刀剣乱舞」ファンの聖地巡礼対象になっていたりする。
- 他には、千波湖、常磐神社、弘道館、森林公園、大串貝塚(ダイダラボウ像)とか。
- NHK水戸放送からの中継映像で必ず映るクネクネしたアレ、水戸芸術館タワーといいます。(通称:納豆タワー)
食べ物
- 納豆…納豆王国・茨城県の県都だけあって、市内に納豆を製造・販売している会社が4社ある(天狗納豆が2社と、だるま納豆と水戸納豆)。いずれの会社も、駅からそんなに遠いというほどでもないので(決して近いとは言ってない)、気が向いた人は立ち寄ってみるのもいいかもしれない。水戸旅行のお土産に藁納豆を買っていくと、割と喜ばれるとか。
- 水戸スタミナラーメン…詳しくは個別記事を参照。水戸の(というか、茨城の)ご当地ラーメンと言ったらこれ。袴塚にある「松五郎」が有名なほか、スタミナラーメンを看板に掲げたラーメン店が市内にいくつも存在する。
- 水戸の梅…水戸のお土産の定番、ということになっている和菓子。あんこ入りの求肥を、梅酢に漬け込んだシソの葉でくるんだもの。「水戸の梅」という名前でも、別に梅の実が入っていたりするわけではないので要注意。
食べてみれば、それなりに美味しいし(緑茶とよく合う)、あまり他では見ないような和菓子なので、水戸の土産に向いてはいるのだが、地元の人間は、実はそんなに食べたりはしなかったりする。 - 吉原殿中…こちらも、水戸土産として定番の和菓子。炒ったもち米を、水飴で固めて、きな粉をまぶし、オブラートで包んだもの。緑茶とよく合う。というか、やたら甘いし、口の中がめちゃくちゃ乾燥するので、お茶と一緒じゃないと、とてもじゃないが飲み込めない。
上で書いた「水戸の梅」と違って、こちらは、地元の人間でも、普通にお茶請けとして口にする機会が多い。 - のし梅…水戸の定番土産用和菓子・その3。簡単に言えば、ちょっと硬めの、平べったい形をした梅ゼリーである。
- お酒…市内には、明利酒類(主な銘柄:副将軍)・吉久保酒造(主な銘柄:一品)という、2つの日本酒メーカーが存在する。市内の居酒屋に行けば、高確率で「副将軍」か「一品」の名前を目にするはず。「日本の銘酒ガイド」みたいな本ではあまり取り上げられることがないが、普通に美味しいので、ぜひ一度口にしてみてほしい。
また、あまり有名ではない(水戸市民でも、たぶんほとんどの人は知らないと思う)が、水戸市には、地元のブドウを使用してワインを醸造している地場ワイナリーもあったりする。気になった人は「ドメーヌ水戸 ワイン」で検索してみると良いよ。 - アンコウ…茨城の冬の味覚・あんこう鍋を供する店が、水戸市にも多数存在する。茨城の郷土料理と言ってまず思い浮かぶのはこれだと思うので、冬場に水戸に旅行に訪れた際は、ぜひ召し上がっていただきたい。
ちなみに、水戸の一般家庭の食卓で、冬になるとあんこう鍋を食べるようなことは、たぶんそんなにないんじゃないかと思う。あくまでも居酒屋や料理屋に出かけたときに食べるものです、あれは。まあ、スーパーの鮮魚売り場の鍋コーナーに、普通にアンコウが売ってたりするけども。
スポーツ・芸術
- 水戸ホーリーホック(サッカー Jリーグ)…詳しくは個別記事を参照。創設以来、ずっとJ2に居座り続けるという、誇っていいんだかどうなんだかよくわからない記録を更新し続けている。かつては観客動員で低迷が続き、頻繁に経営危機が伝えられたりもしたが、最近はそのあたりもどうにか上向いてきたようだ。
- 茨城ロボッツ(バスケットボール Bリーグ)…2021年シーズンから、念願のB1昇格。やったね!
- 他に、水泳(古式泳法:水府流)、音楽(水戸室内管弦楽団)とか。
水戸っぽ
水戸っぽい性格として「水戸の3ぽい」という言葉がある。→怒りっぽい・理屈っぽい・骨っぽい
日本初?
(配膳用)エレベーター、ラーメン(光圀公が最初らしい)、オセロ(考案者は水戸第一高校のOB)とか。
姉妹都市・友好都市
交通
鉄道
道路
常磐自動車道、東水戸道路、国道6号線、国道50号線、国道51号線など。
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