水晶の龍とは、ファミリーコンピュータディスクシステム用ゲームソフトである。
概要
株式会社スクウェアが初めて作ったAVG(※「1986年に株式会社として独立してから初めて」の意。電気工事会社の一部門だった頃にも、1984年に「ザ・デストラップ」、1985年に「ウィル」、1986年に「アルファ」と3つのAVGをリリースしている。)。
1986年の年末商戦に向けて作られた(翌年の1987年には、後に国民的人気シリーズとなるRPG「ファイナルファンタジー」の第1作がスクウェアから発売されている。)。
本作にはSF的なシナリオ、アニメ調の大きな1枚絵、今でも通じるメカニックデザインなど、売りとなる点もいくつかあった。
しかし、ご都合主義、伏線が全く回収されない、BGM無し、ロードが多すぎる、アイコン式操作、TVコマーシャルでEDを一部流してしまう、など問題点の方が多く、売り上げは芳しくなかった。
ストーリー
エリファス星からアリアス星への移動中、「水晶の龍」に襲われてしまった主人公一行。
ユージンと名乗る人物に偶然助けられるものの、友人ナイルと彼女シンシアは行方不明となってしまった。
果たして彼女達を見つけ出すことはできるのか。
シンシアとの野球拳
「ヒロインのシンシアを野球拳で脱衣させることができる」というウソテクが、まことしやかに雑誌「ファミリーコンピュータMagazine(略称:ファミマガ)」に掲載され、当時の小学生たちが色めきたったことはとても有名。プレイしたことは無くてもこのウソテクだけは知っている諸兄も多いと思われる。実際に当時は店頭の在庫が消え、書き換え数も伸びたと言われている。
これはシンシアが手を広げてこちらに駆け寄ってくるシーンの画像を改変して作られたものであり、紙面には脱衣パターン3枚を載せるなどとても手が込んでいた。画像は担当者が一晩がかりで書き上げた力作だったという。多くの人の下心に傷が残ったこのウソテクを再現しようと、FLASHで野球拳ゲームを作る人も現れた。
また、原画を担当した佐藤元もこの裏技を試そうと頑張った一人であり、ファミマガの兄弟誌「テクノポリス」編集部を通じて問い合わせたらウソだと分かってショックを受けたという。(佐藤元に問い合わせが来ることもあったとか)
その後、同じく佐藤元が原画を担当したSIMPLE1500シリーズ「THE 銭湯」に「全国野球拳選手権優勝候補」であり「ジャンケンが強い人が好き」な深志谷(しんしや)さんというキャラが登場している(※非常に残念だが脱衣してくれない)。ちなみに湯人(ユージン)というキャラも登場する。
ピコカキコ


関連動画
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関連項目
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