水草(みずくさ、すいそう)とは、水中で育つ維管束植物である。
概要
本来地上で成長するよう進化した維管束植物のうち水中での生活にも適応した植物の総称。
基本的に淡水で生きていける植物のことを言い、海水で育つ植物は海草と呼ぶ。
川底や池などに自生したものが日本中で見られるが、アクアリウムの影の主役としてのイメージが強く、ニコニコ動画内でも水槽関連の動画が多くヒットする。
また、観賞魚ではなく水草を全面に押し出したアクアリウムを水草水槽と言う。
扱いが難しい生き物に比べ、ある程度自由に創造が可能なことから近年アクアリウム勢の中でも人気を広げている。
水草の種類
浮遊性植物
ウキクサやホテイアオイなど、水に浮かんで生きる植物。大体は増えまくって厄介者扱いされる。
浮葉性植物
根は水中に下ろしながら葉を浮かべる植物。
ハス(蓮)とスイレン(睡蓮)が代表的なのだが、実は分類学的には結構遠縁で、スイレンは被子植物の中でもかなり原始的な系統に位置している一方、ハスは真正双子葉類である。
浮遊性植物の中には、最初は根や茎を持っている物もある。
抽水植物、湿地性植物
ほぼ根だけが水中にある植物。水草と呼んでいいかどうかは微妙。典型的には葦など。
ワサビのように、本来陸上性だが抽水植物として生育可能なものもある。
沈水植物 (完全水中型)
最も水草の名に相応しい植物。定義上藻類は含まない。そもそも維管束は陸上への適応のために進化した面が強く、これらの種はゲンゴロウやクジラのように二次的に水中に適応したと推測される。そのため、完全な水中植物はあまり多くない。シダ植物や、維管束植物ではないがコケ植物にも同様に水中回帰したものが少数存在し、ミクロソリウムやウィローモスなど水槽業界では有名。
オオカナダモ(アナカリス)、マツモ、ハゴロモモ(カボンバ)が有名。金魚藻と一括りにされるが、やはり分類的には結構異なっており、アナカリスは被子植物の中でも進化が進んだ単子葉植物、カボンバは何とスイレンの仲間である。
沈水植物 (水上育成可)
水陸両用の植物。基本的に水中は光合成に不利なので、なるべく水上に葉を出したいのだが、発芽直後や河川が氾濫した場合など、水に沈むと水中専用の葉を出す事ができる種類が存在する。浮葉性植物も多くは水中葉を持ち、沈水植物として育成可能である。
水中葉の見た目は、同じ植物とは思えないほど異なっている物も多い。水中への適応度合もさまざまで、水上葉を出さないといずれは枯れてしまう植物から、むしろ水中を好み水上葉をあまり出さない植物もある。
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