水銀とは、元素記号Hgで表わされる金属元素である。天然には辰砂(硫化物)と単体として産出する。
概要
原子番号80。金属において唯一常温・常圧下で液体の物質である。比重が13.5と重いため、鉄も浮いてしまう。鉄や白金など一部を除いた他の金属と、アマルガムという合金を形成する。
多くの生物にとって有毒な物質で、特に有機水銀のメチル水銀は神経系にダメージを与えるもので、水俣病(熊本県水俣市)や第二水俣病(新潟県新潟市)の原因ともなった。
自然界にも水銀は存在し、魚介類の摂取に起因する生物濃縮などが考えられ、それが胎児に影響を及ぼすとして、魚介類の摂取などについて注意するように呼びかけている[1]。
水銀は、身近なものだと体温計や圧力計、蛍光灯、水銀灯などに用いられている。乾電池にも使用されていたが、国産メーカー製のものには現在は使用されていない。有機水銀化合物を用いたマーキュロクロム液(通称:赤チン)は、現在も殺菌消毒薬として販売されているが、現在は日本国内において原料のメルブロミンが製造されておらず、海外から輸入することで製造されている。
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関連項目
脚注
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