概要
1943年7月3日大阪府守口市生まれ。本名中井昭彦(なかいあきひこ)。
身長149cm。通称「ちっさいおっさん」。特技腕立て伏せ40回。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。
中学を卒業後数年間三洋電機で働き、そこで出会った同僚のツテでコミックバンドの一員となり芸能界の門を叩く。そこからお笑いコンビを経て1966年に吉本新喜劇へ入団。入社ではなく入団と呼ぶのである。
小柄な体を武器に、数々のギャグを繰り出し観客を笑わせる。
定番のギャグが支持されるのがベテランで、もちろん池乃めだかもそのひとりである。
穏やかな笑顔とキャラクターで座員からも観客からも愛されているのは舞台から伝わってくるが、
2016年に吉本新喜劇の先輩、”竜じい”こと井上竜夫が亡くなった時には会見で悲痛な表情を見せ、
長年の戦友を失った男の悲哀をにじませた。
芸暦50年を越えるナニワのちっさいおっさんには、いつも笑顔でいてほしいものである。
主なギャグ
新喜劇の演者には必ずと言っていいほど持ちネタがあるが、池乃めだかの場合は1回の公演では全て披露しきれない程多数存在する。
いずれも何度と使われ続けてきたギャグだが、飽きられるどころか「そろそろあのギャグが出るな」と思わせておいて「やっぱり出た!」と笑わせる鉄板のネタであり、観客の中にはこれ目当てで見に来ている方も多い。
予定調和だからこそ面白いのが新喜劇のお笑いである(もちろんたまにアドリブやベテランとは思えないミスをやらかすことがあるが、それを他の演者が即座に対応して笑いに変えてしまうのも新喜劇のすごいところである)。
自己紹介
堂々と舞台に登場し、低い声で「保安官のロバートです」、「NASAから来た池乃です」など役とは無関係のすごい肩書きで自己紹介。が、「いやおっさん違うやろ!」と即座にツッコまれたりNASAは「中村(NA)さつまいも(SA)店」の略だったりと、実際は結構しょぼかったというオチが付く。
ケンカ系
彼は身長が低いこともあって、ヤクザの親分や警察の役でも周り、ときにはケンカ相手すらも「勝てるんですか!?」と心配される有様だが、当の本人は何故か自信満々で「ワシはこう見えてもなあ…学生のときに卓球やっとったんや」と語り、即座に「関係ないですやん!」と突っ込まれる。
また、ネクタイ等を付ている場合は本気を出すかのように「これを外すとどうなるか知ってるか?」とネクタイを外しながら相手を威嚇するが、何をするかと思えば外したネクタイを並べて「長さが一緒や!」と背比べするだけ、というオチ。
いざケンカになるとやはりというか大抵自分より体格のいい相手に簡単に倒されてしまうが、すぐに起き上がってまるで圧勝していたかのように「今日はこれぐらいにしといたらぁ」と捨て台詞を残して去っていく。
汎用性が高いこともあってか本人以外もギャグとして使うことがあり、新喜劇を知らなくてもこのネタは知っているという人も多い。
身長ネタ
舞台上の演者全員を巻き込むものもあり、代表的なものは座員が大勢いるところへ登場しても「声はするけど姿は見えない」と無視され、自分の声の集まる所に全員集合させたあと「見下〜げてごら〜ん」と歌い、やっと当人の存在に気付いて驚くというギャグ。ちなみに女性演者であれば池乃と身長が同じくらいの人もいる為、ギャグの後に「あんた何回か目合ってたよ」と指摘することもある。
また、自分の身長が小さくて不便だという事を思い知らされた時は子供のように泣きべそをかく。
お説教
劇中で収拾がつかないような言い争いが繰り広げられると、急に池乃が「もういい!」と叫んで制止し、
急に人が変わったように真剣な表情で「いつからだ、いつからだ言ってみろ! 昔のお前はそうじゃなかったはずだ」と説教を始める。
言い争う者たちもさすがにこれには黙らざるを得ず、一旦落ち着きを取り戻す。
池之が説教を終えると最後に納得させるように「わかったな、ビッコリーノ」などと人を全く関係のない単語で呼ぶのがオチ。
説教の際中は常に観客の笑いが絶えない新喜劇がしばらく静かになるという異様な空気となるが、説教される者の中にはスキャンダルや謹慎等リアルでいろいろあった事を暗に示されている場合があり、それが笑いを誘う時もある。
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