\決算/
「各社の 社長のみなさん! おまたせ しました!」
「それでは 今年度の 収益額を 発表します!」
決算とは、一定期間の収入・支出を計算し、損益を計算することである。
概要
決算は、一企業・団体・自治体等の財務状態や経営成績を正しく把握するために存在する処理・手続きである。
会計期間ごとに勘定を整理し、帳簿を締め切り、「貸借対照表」と「損益計算書」を作成し、次期の業績計画や今後の経営方針の参考とされるため、決算の手続きをする日、つまるところの決算日までに業績を上げるために決算日を迎える2月~3月(もしくは12月)には小売業界で決算セールが多く開かれている。
上場企業では、決算に関するIR情報は今後の投資判断の材料として投資家に扱われるため、45日以内に決算申告をするよう、東京証券取引所から指導されている。
なお、決算の際には、決算特有の様々な作業が必要となる。よく言われるのは以下の作業である。
- 現金過不足の処理
- 期中に発生した現金過不足は、現金過不足勘定に立てるが、期末になっても原因不明だったものは雑損もしくは雑益へ振替を行う
- 売掛金・買掛金の処理
- 前払金・前受金・未払金・未収金の処理
- 費用や収益の繰り延べ、見越しの処理を行う
- 長期契約の費用を先に支払っているが、来期分以降にも品物や役務を受け取るような場合は、その分を前払金として当期分の費用から取り除き、資産とする
- 長期契約の収益を先に受け取っているが、来期分以降にも品物や役務を提供するような場合は、その分を前受金として当期分の収益から取り除き、負債とする
- 長期契約の費用を来期以降に支払うが、当期にすでに一部の品物や役務を受け取っているような場合は、その分を未払金として負債に計上し、費用を発生させる
- 長期契約の品物や役務の一部を提供しているが、収益の受け取りが来期以降になる場合は、その分を未収金として資産に計上し、収益を発生させる
- 売上原価の確定
- 固定資産の減価償却
- 固定資産の価値を、経年に伴い減少させ、その分を費用とする
- 有価証券の評価替え
- 貸倒引当金の計上
- 損益の計算
- 収益と費用から、その期の税引前純損益を計算する
- 法人税関係の処理
- 剰余金処分案などの作成
- 配当などの手続きを行う
桃太郎電鉄における決算
当記事の冒頭にある富士山と新幹線の画像とセリフは、桃太郎電鉄シリーズの決算のネタである。
桃太郎電鉄シリーズでは1年の最後である3月終了後(「V」までは「3月=決算」の扱いなので2月終了後)に所持していた物件や鉄道の収益が入る決算があるのだが、その時のイントロシーンが「富士山がバックにあり、そこへ「決算」の文字(初期は赤色、後期は金色)が現れる」というものになっている。(「USA」では最初に銀色で英訳が出た後、上からそれを潰す形で「決算」の文字が現れる。)
「X」「12」の地方編や「USA」だとイントロシーンの場所が異なり、「X」九州編は桜島、「12」西日本編は京都の町並み、「USA」は荒野となっている。モバイル版ではイントロシーンの代わりにその地方に因んだイラストが登場する。
最初期はこの演出はなく、初登場したのは「DX」からで、この時からBGMが「スプリング・ステップ」になっている。
また、決算の文字が現れるまでの演出は作品によって色々なパターンがあり(「G」のように1つしかないものもある)、画像のように「富士山の下を新幹線が通る」というのが基本形だが、「上空をペペペマンやオナラマンなどが飛ぶ」「ボンビーが通っていく」といったものもある。特に「16」では横切っていくものではないパターンもあり、「号泣馬と金太郎が野球対決をし、金太郎が見事なホームランを打つ」「桃太郎と金太郎がPK対決をするが、ボールが大きかったので金太郎がゴールごと吹っ飛ばされる」というコント的なものもある。
「X」では少し演出が違う。富士山の背景であることには変わりないが下にレールの部分が見えず、花火が5つ打ちあがった後、代わりに「汽車を初めとする車両がズラリと並ぶ」「4つの車両が横切っていき、その時点でとりついていた人の車両を貧乏神が追いかけている(変身していた場合はそれも反映される)」「風船付きのうんちが上がっていった後にうんちで画面が埋め尽くされる」などの演出がある。また、同作では稀に「荒れ狂う海と船があり奥に小さく富士山があり、そこに桃鉄のキャラがいる」というどこかの絵のような別パターンになることもあった。
なお、2021年には期間限定で、静岡県富士市の浮島沼つり場公園前に、実際に「決算」の看板が設置された。看板は透明になっており、看板越しに富士山と新幹線を写すことができる。
関連動画
関連項目
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