河嶋桃(かわしま もも)とは、アニメ「ガールズ&パンツァー」の登場人物である。CV:植田佳奈。
プロフィール
「片眼鏡の策士として、あうんの呼吸で会長の豪腕を支えている」 ガールズ&パンツァー公式サイトより
概要
県立大洗女子学園普通科3年、役職は生徒会広報。
ツリ目で片眼鏡をかけている。
生徒会長の角谷杏が干しいもを食べているばかりだけで働かないため、戦車に乗る際は操縦手以外のすべて(杏の乗降のための脚立代用を含む・後述)を担当している(上述の通り、一応名目上は砲手と装填手を担当)。
開始数話で見せる知性を感じさせる風貌と、公式サイトの紹介からクールな参謀タイプを思わせる。
・・・のであるが、その実非常に沸点が低く感情的になりやすい性格の持ち主。
そのせいか、話数が進む毎にメッキがボロボロと剥がれていく。
見た目と中身のギャップが激しい。だが、それがいい。
キャラクターを創る際に基になった人物等には、東映「トラック野郎」シリーズの主人公・星桃次郎(故・菅原文太さん)が含まれていると思われる。理由は「騒々しい所がある」「故郷(に近い存在)への、思い入れの強さ」、そして最終章第一話で(後にサメさんチームとなる)船舶科の荒くれ者達が「桃さん」と呼ぶ点から…
主な暴走活躍 (TVシリーズ)
- 「フッフッフ、ここがお前らの死に場所だ!」と言っておきながら返り討ちに遭う。(3話)
- 自分の立案した待ち伏せ作戦にツッコミを入れられてキレる。(3話)
- 3話で自分が作戦を立案したのに、それを忘れたのか、「姑息な作戦だな」と文句を言う。(4話)
- 戦闘中は興奮のあまりテンパってトリガーハッピーになってしまう。(4話ほか)
- テンパるあまり、囮役の味方を敵と勘違いして誤射。撃つなと言われても撃ちまくる。この時の表情は必見。(4話)
- 敵に包囲されてもとにかく射撃。「動く物は全て撃てぇぇぇぇ!」。(4話)
- 西住みほ隊長の戦術的撤退指令に「なにぃ!ゆるさんぞぉ!」→スルーされる(4話)
- 味方のピンチに颯爽と駆けつけるも、至近距離からの砲撃を外し袋叩きに遭う。「桃ちゃんここで外すぅ~?」(4話)
- 敵に背後を突かれてピンチに陥った時、普段のトリガーハッピーぶりがウソの様に大人しくなり、「
もうだめだぁ・・・おしまいだぁだめだぁ・・・もう終わりだぁ・・・」と、どこぞの王子みたいにヘタレる(6話) - 敵の砲弾が掠っただけで涙目になり「ダメダァー!やられたぁー!」(6話)
- 西住隊長からの「諦めたら負けなんです!」という励ましに皆が奮起する中、ひとりだけ「いやもうダメだよぉ、柚子ちゃぁぁん」と泣き言を言う。(6話)
- なんやかんやあって逆転勝利を収めるものの、放心状態のままホヘーとしている。かわいい。(6話)
- ミーティングで全員に向けて「次も絶対に勝ち抜くのだ、いいな、腰抜け共!」・・・お前が言うな。(7話)
- 校内新聞の見出しに「我が校は圧倒的ではないか」と書かせ、インタビューではあたかも自身の緻密な戦略の下でみほが行動したなどと情報工作した形跡があり、その熱弁は一時間にも及んでいる(内容は新聞部の判断により7行にカットされた)。(7話)
- その一方、柚子からは校内新聞のインタビューに「桃ちゃんはもっと練習したほうが良いと思います」と言われている(7話)
- アンツィオ戦に備えての練習時にアヒルさんチームの挑発に容易く乗り、完全に練習目的を忘れている。沸点低すぎ。(OVA)
- アンツィオ戦で、地形的に陣地形成の可能性も考慮して慎重に行動しようとしていたみほに対し、「アンツィオだぞ、そんな事はありえん!」と突撃を敢行しようとするなど相変わらずの猪武者っぷり。(OVA)
- みほによる陽動作戦でカメさんチームが囮となり、柚子の運転技術でアンチョビを誘い出す事に成功したが、桃の射撃のヘタさがアンチョビの視点から痛々しいほどに見える。(OVA)
- 決勝戦前日の時点で頭の中は「負け」が大部分を占めていた。(10話)
- 決勝戦の試合前の全員挨拶の時点で弱気。いつもの強気な表情はどこに行った。(10話)
- マウスを倒す妙案に「いいからとっとと言え!」→「まさかこんな作戦とは・・・」(12話)
- 決勝戦でみほとまほの、優勝を賭けた決着で皆が見守る中ただ一人失神しかけ、優勝すると同時に昇天した。(12話)
- みほに感謝の言葉を述べる途中、感極まって号泣。優勝旗を挙げる所では副隊長の身でありながら泣き顔を見られる恥ずかしさのあまりか、柚子の後ろに隠れていた。翌日も相変わらず泣き続けており、大洗町凱旋の時には泣き顔のまま凱旋している。(12話)
・・・とはいえ、背が低くて戦車のハッチまで自力で登れない杏のために自ら踏み台(物理的な意味で)になったり、杏の考えている事を察してすぐに他校に練習試合を申し込むなど、生徒会長の右腕としてきちんと活躍しているところもあるので、一概にダメな子とは言い切れないだろう。
むしろ、戦闘中に操縦手以外の殆どの役を一人でこなしている事を考えれば、優秀すぎるくらいである。・・・たぶん。
実際、9話でオーバーワークから解放された後、装填手として優れた腕前を見せた(2秒から3秒間隔)。
また、ヘッツァー仕様に38tが改修された後も、角谷杏会長の履帯破壊速射を阻害しない程度には、75mm砲弾の装填に早々に習熟している。想定内の対処問題に関しては、それなりにこなせる部類かもしれない。
「ポンコツ」・「豆腐メンタル」、第1話の悪印象などは確かに拭いがたいのであるが、終盤では「自分にできること」をきちんとこなそうとするまでに成長。何より本来は脆い人格なのに、本人に限れば卒業になんの支障もない学園艦廃校という苦行に対し、後輩たちのために、それなり以上に努力し、ある程度の成果も出した苦労人とも言える。
・・・桃ちゃん、全国大会優勝、とりあえずいろんな意味で本当にお疲れ様。
主な活躍(劇場版)
- 聖グロリアーナ、プラウダとの親善試合では会長が再び干し芋食ってばかりで働かなくなったため、またしても操縦手以外の役割をほぼ全て兼任していた。
そしてこの試合中、ついに自身初となる車両撃破を達成する(まぐれ当たりだけど)。ちなみに栄えある被撃破車はローズヒップのクルセイダーMk.Ⅲ。 - 大洗廃校から大学選抜との試合が決まるまでの間、会長不在の生徒会をまとめ上げ、各地に疎開する憂き目にあった生徒たちの生活インフラ確保に奔走した。風紀委員会(カモさんチーム)がやさぐれていたのとは対照的である。
会長の帰還直前、荷物を満載したリアカーを一人で頑張って引いていた姿はこの時期の彼女を象徴している。会長の姿を見た途端に泣き崩れるあたり、本質的には脆いが他人のためになら気丈に振る舞えるタイプなのだろう。 - こういった彼女の頑張りは戦車道チームの面々にも評価されていたらしく、このことが後の騒動の発端となっていく。
主な活躍(最終章)(ネタバレあり)
- 第一章は開幕から「河嶋桃留年!?」の報道が大洗女子学園を駆け巡るシーンで始まる。
実際には「どこにも入れる大学が無く、浪人確定か」という情報が誇張されたもの。しかし以後のシーンでも留年留年言われ続けることに…。 - 本人は受験勉強の傍ら、大洗女子学園に未だ残されているであろう戦車の捜索に邁進していた。曰く「二度と廃校の憂き目に会わないために、残せる物はこれぐらいしかない」とのこと。
- こういった彼女の姿勢が戦車道チームの面々に感銘を与えたのか、チーム全体で河嶋桃留年浪人阻止を後押しする方針が決定。
20年ぶりに復活した冬季大会「無限軌道杯」出場の際のチームの隊長に河嶋桃を据え、彼女がAO入試(一芸入試)の枠で角谷杏、小山柚子と同じ志望校に入学できるよう画策することとなる。 - 最終章から登場の新チーム、サメさんチームの参戦目的もまた河嶋桃への恩返し(昔退学の危機にあった彼女たちをかばったらしい)であり、前述の件を含め意外な人望を持つことが判明した。
- 隊長としては(エルヴィンにも言われているように)傀儡隊長であり、基本的には指揮は西住みほが務める。今までの戦歴もあってか、河嶋桃自身もみほの言うことは素直に聞く。緊急時にテンパるのは相変わらずだが。
しかし、サメさんチームのみは第一章時点では「隊長は桃さん」として、みほからの直接の命令は受け付けない姿勢を示している。今後どうなるか注目である。
関連動画
関連静画
関連項目
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