河野太郎(1963年1月10日 - )とは、日本の衆議院議員。所属は自由民主党。
概要
神奈川県平塚市出身。選挙区は神奈川15区。父親は14期衆議院を務めた河野洋平で、いわゆる世襲議員であるが、洋平氏の選挙区をそのまま受け継いだわけではないため、3世議員ではあるものの、選挙区の「世襲」はしていない。
自らのBlogにて、「小さな政府と大きな年金」が持論ではあるが、「選択的夫婦別姓制度に賛成」「反官僚」「内閣総理大臣の靖国神社参拝反対」「民主党を中心とする議員連盟原発ゼロの会に所属」等、自由民主党の中ではいわゆるリベラルな活動が目立つ。
具体的な政策についてはWikipedia や 公式サイト を参照。
インターネットに詳しいらしく、ブログやMLは言うまでもなく、自身が自民党広報本部のマルチメディア局長を務めた際、YouTubeに開設された 同党の公式チャンネル「LDPChanel」に出演している。また、mixiのIDが150万台であることからも、それなりに早い段階でmixiに参加し ていたことが伺える。
ニコニコ動画に公式として登場したのは「教えてまつじゅん」の司会として登場したことが初出と思われる(松本純は頻繁に「河野太郎にWebサイトを勧められて始めた」と答えていることから、少なくとも1999年頃には政治におけるネット活用を広めていたことになる)。Twitterに関しては、「やらない」と明言していたが、ソフトバンク社長孫正義の進めにより、宗旨替えし、現在では、最も頻繁に呟く政治家のひとりとなっている。どれだけ検索避けを試みようが「ヤメレ。」と晒し上げ引用RTするという、自身の名に対するエゴサ技術に定評がある。
自民党内だけではなく他政党や英語が堪能なために海外の政財界にも人脈を築いている。また、政財界だけではなく、湘南ベルマーレの会長(現在は監査役)を務めたことがあり、中田英寿と親交があったり、原発には反対の立場であるため、STOP ROKKASHOにも共感し、坂本龍一や元LUNA SEAのSUGIZOとも繋がりがあったり、以前対談した堀江貴文、ひろゆきといったスポーツ界、音楽・芸能界、IT業界・・・と非常に幅広く親交がある。
韓国の元ハンナラ党議員で、元駐神戸大韓民国総領事館の李成権(イ・ソングォン)総領事をかつて秘書としていた。という噂があるがこれは誤りである。李成権が自身のプロフィールとして、河野太郎事務所で秘書をしていたとしている期間は2001年10月から2003年10月であるが、この期間、李成権は早稲田大学大学院に通っており、多くの国会議員が受け入れている留学生インターンのひとりにすぎない。
経歴
- 2015年10月7日、第3次安倍改造内閣で国家公安委員長・行政改革担当相に初入閣。それに伴い上記公式サイトの過去の発言を削除した。
- 2019年9月より防衛大臣。
- 2020年9月より行政改革担当、国家公務員制度担当、内閣府特命担当大臣(規制改革、沖縄北方)。
- 2021年1月より新型コロナウィルス感染症感染拡大に伴い、ワクチン担当大臣を兼務。
- 2021年10月より自民党広報本部長。
国籍法改正騒動
一部ネットメディアにより、国籍法改悪の立役者として祭り上げられた。
ここで言う、「国籍法改正騒動」とは、2008年06月の最高裁により当時国籍法の一文に法令違憲判決が出たため、国籍法の改正が必要になった事に端を発する騒動の事。同年11月、閣議決定後、国会に提出し審議を始めようとする際に、上記一部ネットメディアから、この法案は外国人が日本人になり済ますことができる危険な法案だ」との声がかかり、インターネットを中心として論議になった。
この時、河野が座長を勤めていた「二重国籍プロジェクトチーム」の「私案」をBlogおよびmixiで公開した際、これをソースとして、今回の「国籍法」とは直接関係がないにも関わらず、チャンネル桜は、河野太郎を「この”国籍法改正”の首謀者であり、売国奴である」と名指しした。同番組において、元弁護士で法務・自治団体副委員長である牧原秀樹が「聞いていない、知らなかった、これは問題だ」と言った主旨の発言をしたことから、それに説得力が生まれた。
これに対し、河野がBlog、およびmixiにて反論を行った際、一部ユーザーのコメントを削除したため、さらに炎上が拡大した。河野は、ユーザーのコメントを削除したことに関して謝罪(特定外国人に対しての差別的発言、事実誤認に基づく誹謗中傷が理由で削除したとのこと)し、現在はコメント欄は閉じ(mixiはコメント可能)、お問い合わせからの意見の投稿を呼びかけている。
河野談話
「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」(いわゆる河野談話)について、批判されるケースがある。この談話の持つ意味を議論する以前の問題として、この談話を発表したのは父である「河野洋平」であり、その息子である「河野太郎」には直接的な関係はない。
しかし、多くのインターネット掲示板、動画共有サイトなどで、この談話に対しての言説が行われる際、少なくない頻度で、河野太郎が批判されている。
それを意識してか、自身のブログで「いわゆる河野談話について」という記事を掲載した。
それによると、「河野談話」とは、
Q 河野談話は閣議決定されているのでしょうか。
A 閣議決定されていません。
であり、
Q では、河野談話はどういう性格のものなのでしょうか。
A 「内閣の意思」です。
前出の「オーラルヒストリー」のなかで石原官房副長官はこう述べています。
「あの表現は官邸の中で皆で相談して、最終的に決めたものなのです。当然外務省、厚生省、労働省など、関係する官庁には全部連絡して決めたわけですから、あれは内閣の意思でして、特定の人の意見ではない。内閣の責任で出した談話だということは間違いありません」
という性格のものであり、
Q 「河野談話」を修正、または撤回するためにはどうしたらよいのでしょうか。誰がやればよいのでしょうか。
A 「内閣の意思」は、総理大臣が明示的に踏襲すると発言しなくとも、明示的に否定しない限り、新しい内閣に引き継がれます。
「河野談話」を修正または撤回するためには、これまでの内閣の意思を変更するわけですから、「河野談話」に替わる内閣の新しい見解、意思を発表する、「河野談話」を踏襲しないという内閣の意思を明示する、または何らかの形での否定をすることが必要だと思われます。
内閣の意思をとりまとめ、総理または官房長官が新しい見解を発表するなどが必要です。
そのためには、1993年8月4日付け内閣官房内閣外政審議室の「いわゆる従軍慰安婦問題について」に替わる事実が出てくるか、あるいはこの調査結果を破棄するかということが必要になります。
という手続きが必要と言うことを示している。
さらに、
談話を出した本人のその後の意見というものは、談話には関係ありません。
とも述べている。
また2015年10月、国家公安委員長入閣の際に、産経新聞より「父の河野洋平氏が官房長官時代(平成5年)に発表した、慰安婦募集の強制性を認めた河野談話についてどのようにお考えか?」の質問に対し「個人としての見解を申し上げるのは適当ではない。政府として村山談話、河野談話を継承すると首相が申されているので、その通りであって付け加えることも引くこともない」と回答している。
Twitterからの偽者認定
Twitter社に対して、自身のアカウントの公式化を求めたが断れられた。
>河野太郎「私、河野太郎です」
>Twitter社「いいえ。あなたは河野太郎ではありません」
>河野太郎「・・・!」
日本ではそれなりに著名な政治家である(無名なジャーナリストでさえも公式化される)にもかかわらず、断られてしまったことにより、ネット上における自己申告による本人認証の難しさを改めて示した出来事であった。
原子力発電政策関連
以前より、「核燃料サイクル」に関して疑問を呈しており、少なくとも、2006年には、日本のプルトニウムとテロの脅威について言及しているブログ記事がある。また、この問題点を指摘する動画を2009年にYouTubeに挙げており、以前より原子力発電政策に関して、警鐘を鳴らしている。
2011年3月11日に起きた東日本大震災による東京電力福島第一原発事故により、原子力発電所に関しての様々な問題、課題、不手際が露呈していく中、こうした問題で培ってきた日本の原子力発電政策の問題点や反省点を指摘している。
なお、国会議員がこうした(原子力発電政策に関して否定的な)発言を明確にすることは珍しい。
これは、民主党は電力会社労働組合(電力総連他)や(原発を作っている)電機メーカー労組等から、自民党は電力会社そのものから支援・献金を受けており、多くの議員は原子力政策に対して否定的な立場を取ることは難しいためである。
2021年の時点で、「脱原発をめざす首長会議」の顧問を務めている。[1]
光の戦士
光の戦士といえば闇の勢力と戦う原口一博氏が有名だが河野太郎氏もその一人。
2009年9月26日、自民党総裁選にて突然「闇の勢力と戦い国民目線の政党に直す」と発言し党員に笑撃を与えた。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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- ページ番号: 740311
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