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浅井長政（あざいながまさ 1545-1573）は、戦国時代の武将。近江浅井氏当主。
妻は織田信長の妹、お市の方。わずか29歳で死去した、近江の名君である。名字は「あざい」と読むのが正しいが、最近また「あさい」説が出ているらしい。
概要
浅井久政の長男として産まれる。
当時の浅井氏は、主に父・久政のせいで六角義賢に従属しており、そのため長政は元服当初は「賢政」と名乗っていたのだが、家臣に押され父・久政を追放して六角氏から独立。名を「長政」と改めた。
その後は六角義賢を相手に戦い、これを撃退し領土を広め、名君の片鱗を見せ始める。また長政は織田家と同盟を結び、信長の妹であるお市の方を妻とすることになった。
しかし信長が同盟の条件を破って朝倉氏を攻め始めると、長政は長年親しかった朝倉を重視し、織田との同盟を捨てて金ヶ崎で信長を攻めた。これは信長にとって非常に意外だったようで、命からがら金ヶ崎より逃げ延びている。
その後、両軍は姉川にて対決。長政は織田軍の１３段の構えのうち１１段を破る猛攻を見せたが、結局は織田・徳川軍に敗北している。
その後浅井家は反信長包囲網に加わり、毛利・武田・朝倉・一向宗勢力らと共に信長を苦しめることになるのだが、それぞれの勢力の足並みが揃わないうちに武田信玄が病死し、朝倉家は一乗谷に滅んだ。
1573年、織田軍は浅井の本拠地である小谷城を取り囲んだ。長政はお市や娘達を逃がすと、父と共に自害した。享年29。辞世は伝わっていない。
人物
美男子（あくまで当時の基準で）であり、妻お市の方とは非常に仲が良く、織田との同盟が破綻したあともお市と離縁しようとはしなかった。
彼とお市の娘達3人が「浅井三姉妹」である。長女・茶々は豊臣秀頼の母となり、次女・初は京極高次の妻となり、三女・江与は徳川秀忠の妻となり、長政の血筋は現在でも伝わっている。
あまり知られていないが、側室は普通に居た。嫡男・万福丸は側室の子であるという説がある。また次男（三男？）の浅井井頼は真田十勇士の根津甚八のモデルとなった。
信長の野望シリーズにおける浅井長政
「信長の野望 DS2」では父・久政と共にチュートリアルの説明担当として登場し、無能な父にゲームのやり方を様々な表情をしながら説明をする役割をしていた。チュートリアルのラストでは久政から家督を譲られ、本編では専用エンディングも用意されていた。
戦国無双シリーズにおける浅井長政
「貴婦人（お市）を守る騎士」というイメージでデザインされたため、金髪の美青年となっている。（黄金の頭蓋骨にされた逸話が元ネタになっているとの説もあるが定かではない）
1ではNPCで登場し、お市に連れ添う若き夫として描かれていた。幼妻を後ろから抱きしめることが多く、この頃からバカップルっぷりを発揮させていた。CVは笹田貴之氏。猛将伝でPC化されることを期待されていたが叶わなかった。PSP版ではお市にノリツッコミをする場面もあった。
２でようやくPCに昇格され、CVも神谷浩史氏に変更された。（神谷氏は決戦３でも浅井長政の声を担当しており、その縁で採用されたと思われる）武器は西洋槍（ランス）でリーチの長さを活かした通常攻撃と全ての攻撃に武器の属性を一定時間付加させる特殊技が売りでこの作品では最強の一人だった。世界観ぶち壊しとの声もあるが一応、姉川の戦いで１３段のうち１１段の構えを破ったことと彼の直情的な性格を現してこういう武器したとか。信義を非常に重んじる故に彼のシナリオは織田と朝倉の間に挟まれ、悩む描写が強調されていた。その結果が朝倉ワッショイである。
2Empiresでは捕縛すると「きつく縛ってくれ」という台詞を言うためM疑惑が浮上している。中の人の数 少ないＭボイスである為ファンは必聴かもしれない。
3ではさらに、天然ボケ・アホの子・ドジっ子という設定が加わり、ドリフのコント並に体を張ったムービーまである。強さは２猛将伝の頃より落ち着いた性能になっている。
無双OROCHIシリーズでは馬超、直江兼続と時代を超えて義戦士を結成している。
戦国BASARAシリーズにおける浅井長政
２でお市と共に初登場。キャッチコピーは『信義不倒』。CVは辻谷耕史氏。剣と盾を武器にし、義兄の信長と対比するかのように光属性を扱う正義感溢れる性格で戦国の世に蔓延る悪を「削除」しようとしている。しかし、先入観で善悪を決め付ける矛盾的な正義となっている。「削除する！」が口癖。
ウルトラマンを髣髴とさせる配色をしたデザイン、最初の３分間だけ効果がある専用アイテム、ライダーキックのような特殊技、技の最後にいちいちポーズを決めるモーション、戦隊もどきの五本槍を配下に引き連れている等々と特撮の集大成のようなキャラ付けになっている。
自虐的な性格のお市に苛立っているのか厳しい態度で当たってしまうが実際は大切に思っており、お市が倒れると激しく動揺したり元気づける為に花を与えたりする一面もある。要するにツンデレである。本人も厳しい態度をとってしまう事を気にしているらしくザビーに「あんまり怒っちゃ駄目ですヨ」と注意されて戸惑いながらも「私なりに心がけよう」と答えている。
２ではNPCで竹中半兵衛に「所詮は市の添え物」と言われたりとあまり良い扱いではなかったが、２英雄外伝ではPCに昇格した。お市シナリオでは死亡してしまうが、長政シナリオは挫折を乗り越えて魔王・信長を倒す王道展開となっている。その為、公式からお市→長政の順でプレイして下さいと公言されている。
英雄外伝とアニメ版ではいままでの有様を見つめ直して真の正義を知ったり、自分の正義と信念を貫き通して散ったりと格好良く描写されているが、２やBATTLE HEROESでの暴走気味な長政こそ本当の姿という意見もある。
3では死亡した設定になっている為、妻のお市は続投したが、本人は登場しない。
戦国大戦
スターターカード的な円陣持ちのアンコモンの彼と、スーパーレアの彼がいる。
スーパーレアの方は3コスト9/9魅力の騎馬隊と少し寂しいスペック。しかし同勢力で3コストなのは彼だけである。
羽を模した鎧と金髪美形の好青年という出で立ちと近江の鷹という二つ名を冠した彼の計略は大名陣形「正義の進軍」。
「運命を乗り越えよ！」
士気6で浅井朝倉家の武力＋4、とぱっと見計略効果を見れば一般的な大名采配に劣る、のだが敵陣に自分が進入すると武力が＋6へと上昇する。本人は騎馬隊のため機動性には優れており、統率も高いため敵陣に入ること自体は難しくはない。また城へと張り付いた味方を突撃で援護することにより、押しこんだときの爆発力はある反面、防戦時で使うと劣化陣形になってしまうのが難しいところ。また浅井朝倉家特有の事情として、仕様上同時展開ができない陣形が多く反面陣形と組み合わせられる采配が少ないため、同勢力にいる雨森弥兵衛が優秀な陣形を持っているのもあり、君主ながら中々その晴れ姿を見ることは少ない。同盟相手の当主である朝倉義景は浅井朝倉で引っ張りだこだと言うのに(スペック的な意味で)。
ちなみに戦国大戦では「あさい ながまさ」とルビが振られている。
そして何故かアンコモンよりスーパーレアの方が台詞が短いため、大名陣形特有のエフェクトが長いのも相まってかなり寂しい。
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関連項目
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