浅草線とは東京都交通局(都営地下鉄)が管理、運行している路線である。ナンバリングは「A」。
概要
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東京都大田区の西馬込駅から墨田区の押上駅を結び、全線が地下を走る路線であり、都営地下鉄最初の路線である。
泉岳寺駅方から京浜急行電鉄、押上駅方からは京成電鉄と直通運転を行っており、また京成と直通している北総・千葉ニュータウン鉄道・芝山鉄道の車両も乗り入れており、名目上の乗り入れ車両の種類は全国の鉄道の中で第1位となっていた(ただし、芝山鉄道は京成の色違いで保有車両も1編成のみ、千葉ニュータウン鉄道も北総の色違いで3編成のみ) 。その後、直通記録は東急東横線・副都心線系統ならびに相鉄の直通により追い抜かれている。
京急線が羽田空港、京成線が成田空港へのアクセス路線であり、浅草線も空港アクセス路線の一つとして利用されている。その為、大門駅(浜松町駅)からは東京モノレールと競合状態にある。
東京の地下鉄では銀座線・丸ノ内線に次いで3番目に古いが、前2つは第三軌条方式であり、架線集電式の地下鉄としては最も古い。この時期に建設した地下鉄にしてはそれなりの高速運転も可能で、横須賀・総武快速線に次いで千葉∼東京∼神奈川を直結する動脈になっている。
都営新宿線同様に、地下鉄線内に通過駅がある速達列車のエアポート快特が設定されている。
特に日中は2010年7月のダイヤ改正から直通先である京急・京成双方でも優等列車(京急:エアポート快特 京成:アクセス特急)として都心から羽田・成田両空港を結ぶ空港アクセス列車となった。
なおエアポート快特は日中40分間隔の運転であったが、2014年からは20分間隔に増発された。京成側のアクセス特急そのものは40分間隔のままであり、増発分は京成線の青砥・京成高砂止まりとなっている(青砥で京成本線の特急に接続)。
しかしながら、通過駅はあっても浅草線の途中駅には退避線がないため、線内での追い抜きがない並行ダイヤであり、浅草線内部分での短縮は2~3分程度しかないのが現状である (ただし同列車は直通先でも速達運転を継続し、そちらでの短縮は大きい。また浅草線末端の押上でも緩急接続で追い抜く)。
エアポート快特以外の種別は都営線内は全て各駅停車となる。
2022年度の1日平均乗降人員は約60万人で都営地下鉄4路線の中で3番目の数字である。
駅別乗降客数では押上駅が18.7万人で最も多く、以下泉岳寺駅(17.0万人)、三田駅(8.6万人)、大門駅(8.2万人)と続く。最小は高輪台駅で約1.2万人となっている。
なお、泉岳寺駅~押上駅を短絡新線で結ぶ構想があるが、それは「浅草線短絡新線」を参照のこと。
歴史
元々東京の地下鉄は営団地下鉄(現:東京メトロ)が整備していたが輸送需要の増大を受け東京都が国に対し地下鉄の建設の分担を要望し認められ、1号線の免許を営団が東京都と京浜急行へ譲渡したのが始まりである。
建設は西馬込~泉岳寺~押上間を東京都が、泉岳寺~品川間を京浜が担当している。最初に開業したのは昭和35年12月4日の押上~浅草橋間で西馬込まで全通したのは昭和43年11月15日の事である。
当初の名称は1号線であったが、昭和53年7月1日に現在の浅草線に変更している。
乗り入れ
押上~浅草橋間が開業した昭和35年12月4日から京成電鉄と相互直通運転を行っており、京浜急行とは大門~泉岳寺間が開業した昭和43年6月21日から開始している。
都営車両は押上~京成成田・北総線全線・泉岳寺~羽田空港間のほかに朝夕のラッシュ時には三崎口に、朝ラッシュ時には新逗子へと広範囲に運用されており、その関係で滞泊も広範囲に渡っている。
停車駅案内
使用車両
- 都営地下鉄5500形、E5000形電気機関車(大江戸線車両の回送用)
- 京急600・新1000・1500形
- 京成新3000・新3050・新3100・3400・3700形
- 北総7300・7500・7800形
- 千葉ニュータウン鉄道9100・9200・9800形
関連動画
関連項目
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