浜松工場とは、静岡県浜松市にある東海道新幹線の車両工場である。
概要
現在は東海道新幹線専用の車両工場であるが、以前は在来線車両の検査も実施していた工場で、開設は1912年。開設から7年後の1919年にはC51の新製を行い、後にD51の新製も行っている。
東京駅と新大阪駅のほぼ中間地点に位置することから1962年に建設中だった東海道新幹線の検修施設に指定され、1965年より新幹線車両の全般検査を実施している。1976年には新幹線車両の廃車作業も開始されたほか、山陽新幹線・東北新幹線開業前には浜松工場で研修を実施したり、検査要員が浜松工場から仙台に転属したりしている。
民営化後の現在はJR東海が所有する新幹線車両のすべてとJR西日本から受託したドクターイエロー(923形T5編成)の検査及び廃車、試験車の組成変更などを担当している。
新幹線の検修開始後も在来線車両の検査を行っていた関係で、三線軌条が工場内には存在している。2011年に在来線車両の検査を名古屋工場に集約する形で終了。あわせて、新幹線の検修ラインのリニューアル工事を実施し、2017年に新ラインでの全般検査を開始した。このリニューアルに伴い、浜松工場の名物であった車両の吊り上げも終了となった。
工場とつながる引込線は東海道新幹線浜松駅に接続し、検査完了後の車両は浜松駅より試運転を行う。この引込線には東海道新幹線唯一の踏切(西伊場第1踏切)があり、工場への入出場の際に自走する新幹線車両が通過する。
なお、コロナ禍前は「なるほど発見デー」として年1回一般開放されていたが、現在はツアー形式に変更されている。
また、工場のリニューアルに前後して浜松工場での車両保存を終え、リニア・鉄道館への移設もしくは解体が行われている。
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