浜松市とは、静岡県西部にある政令指定都市。 遠州地方の中心都市であり、旧浜松県の県庁所在地である。
浜松市 | |
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面積 | 約1511Km2 |
人口 | 約81.3万人 |
市章 | ![]() |
市の花 | ミカン |
市の木 | マツ |
市の鳥 | ウグイス |
隣 接 市 町 村 |
静岡県 3市3町 愛知県 2市1町1村 長野県 1市1村 |
概要
歴史
戦国~江戸時代には徳川家康の居城にもなった時期がある浜松城の城下町、また東海道の宿場町として栄えた。明治以降は工業都市として栄えている。1911年7月1日に市制が施行され、2011年7月1日に市制100周年を迎える。
戦前にいくつもの陸軍の軍事施設(歩兵第十七聯隊(明治41年~大正14年)、飛行第七聯隊(大正14年創設)、高射砲第一聯隊(昭和4年に豊橋から転営))があり、なおかつ軍需工場もあったために戦争時にはアメリカによる激しい攻撃が加えられ、街は焦土となった。
飛行第七聯隊は、戦後に航空自衛隊浜松基地となった。
2005年4月に人口で負けていた静岡市が政令市になった事に対抗し 2005年7月、北から南まで周辺12もの市町村を吸収して面積が日本2位の市になってしまった。
2009年4月に日本海の雄、新潟市の人口81万1775人を抜き、81万2412人となった。が、後述にある通り、ブラジル籍など外国人人口が多く2万7000人ほどおり(新潟市は約4000人)、外国人人口を除くと新潟市の方が人口が多い結果となっている。
産業
VOCALOIDを開発した(開発自体は隣の磐田市(旧豊岡村)にある豊岡工場のサウンドテクノロジー開発センターで行われた)ヤマハの本社がある事で有名。また、カワイの本社もここにあるほか、電子楽器ではヤマハと並ぶ世界的企業・ローランドも2005年に大阪市から本社を移転している。
音楽の町と言われる(または自称する)ことがあるが、楽器製造の町という面のほうが強い。浜松駅近くには浜松市楽器博物館があり、世界の楽器や昔の楽器を見たり、演奏をヘッドフォンで聴くことが出来る。ヤマハのピアノの製造拠点は掛川市に移ったものの、本社は浜松にある。
同じく、スズキ本社の所在地であり、スズキ乗りからは聖地と崇められている。近隣(磐田市)にはヤマハ(ヤマハ発動機)が、そしてホンダ発祥の地でもあるため、バイクの町と言われる(または自称する)ことがある。現在は浜松市でバイクの組み立ては行われていない。市で整備したオートバイ専用駐車場もそこそこあるが、あまり地元民は知らないようだ。
また、餃子の消費額を宇都宮市と争っていたりする。ちなみに浜松餃子にはもやしがついてくることが多い(他地域では珍しい)。
さらに浜松餃子にはこれといった概念がなく、3年以上浜松に住んでいる人が浜松で作れば浜松餃子ということになり、味付け、具材等は何でも良いらしい。(浜松餃子学会談)
2006年頃、独自調査で浜松餃子学会が勝手に日本一を宣言したことがあったが、裏づけが何もなかったため宇都宮餃子学会に対して謝罪したことがある。(宇都宮餃子学会は当時から総務省の家計調査を元に算出している。)
この件に関して、浜松餃子学会から浜松市民に対して説明等は一切されていない。
ちなみに消費額は浜松市が2014~16年の3年連続1位となっていたが、2017年は宇都宮市が1位に返り咲いている。その後は浜松と宇都宮で競っていたが、2021年は第三勢力の宮崎市にその座を奪われた。
また、日本一ブラジル人の多い市でもあり、日本語とポルトガル語が併記されている場合がある。ブラジル大使館も浜松市に置かれている。
舞台とする創作物・マスコットキャラクター
漫画「苺ましまろ」の舞台であり、同作中には実在する店舗や施設が何度か登場している。
2011年、苺ましまろのイラストが車体にプリントされた痛タクシーが3台運用された。
(2011年3月1日~5月31日までの期間限定)
漫画「ガヴリールドロップアウト」の舞台であり、2017年1月より放送開始されたアニメでも上空から映し出された浜名湖や浜松城が描写されている。ほかにも2010年代後半以降、「クラシカロイド」「ゆるキャン△(舞台の一部として)」「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」など浜松を舞台・モデルとする創作物が続いている。
天才バカボンに登場するウナギイヌが公式マスコットキャラかつ“福”市長である。
しかし、ウナギイヌは使用のたびに許諾を取らないといけないなど面倒な点が多いことから、浜松市はライセンス契約の更新をしないことにし、代わりに市制100周年で作ったマスコットキャラ「家康くん」を”福”市長とすることに決定。
またNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地として浜松をPRするため新マスコットキャラクター「出世法師直虎ちゃん」が考案されたり戦国BASARAとコラボして家康と直虎の痛列車ラッピング列車が走っていたりする。
交通
市内を縦断する形で私鉄の遠州鉄道の路線がある。赤い電車が多い多かったことから「赤電」と呼ばれる。また、同社が市内(及びその周辺)のバス事業を行なっている。バスの路線は異常に多い。駅前ターミナルが16本(+浜松オートレース便や臨時便用の1本)、円形に配置されている。
遠州鉄道は昔から時代の先を行くことをしばしば行なっている。大正時代に鉄道電化をしたほか(東海道線の浜松までの電化は戦後になってからである)、鉄道・バス共用IC乗車カード(ナイスパス)導入は日本で初(2004年)であった。
また地方都市であるにもかかわらず、最新型の低床バス・ハイブリッドバスの導入も早い。これは、浜松市が1997年にオムニバスタウンに指定されたため+遠州鉄道がバスは全部新車を買い、なおかつ利用期間が短い傾向にあるのが理由である。(引退させた車両は、国内の他のバス会社や外国に譲渡している。)
しかし、自動券売機とICカードリーダーは全駅にあるが、自動改札機はどの駅にも設置しておらず、駅員がいる駅では今でもキップにハサミを入れる。ナイスパスについても、導入が早すぎて仕様変更にコストがかかる状態なため、TOICAなど他のICカードとの互換性がない状態が続いている。
ほかには東西に東海道本線があり、最近では名古屋でセントラルライナーに使われていた313系8000番台(銀色とオレンジの外見で、中にカーテンついてるアレ)も走るようになった。市の平野の北端を走る天竜浜名湖鉄道はワンマン運転のディーゼル1両or2両のローカル線として走っており、天竜区の北端には飯田線が通る。
先述の直虎ラッピング列車などに味を占めたのか、天竜浜名湖鉄道や遠州鉄道(赤電)ではラッピング列車の割合が高くなり、もはや通常色の方が逆に珍しいぐらいになってしまった。「赤電」とは一体…。
しかしながら、公共交通機関利用率は低く、自動車を使う市民が多い。人口10万人あたりの交通事故件数は全国の政令指定都市で最も多い。
高速道路としては東名高速、新東名高速、三遠南信道のほか、国道は市南部を迂回する1号線以外にも、中心部を結ぶ152号(北島~宮竹~連尺~有玉~浜北~二俣~水窪)、257号(篠原~高塚~連尺~三方原~金指~井伊谷~愛知県)などがある。
他の道路には「雄踏街道」「舘山寺街道」「自動車街通り」「姫街道」「柳通り」などの公的な通称のほか、「船越バイパス」などの俗称も見られる。
その他
市内の中区・西区に挟まれた佐鳴湖は昭和30年以降水質汚濁が進み、日本で一番汚い湖の称号を得ている。さまざまな対策が採られているが改善の傾向は見られない。もとは綺麗な湖だったんだけどねぇ。一応、平成21年度の水質検査でワースト5からの脱出に成功している。
隣接市町村
上記の表に収まりきらないのでここに記載。
行政区
政令指定都市化に伴い、7つの行政区が設置された。浜北以外は旧市町村をシャッフルして設置されたり、東西南北を区名にした等の為、批判もあった。
2024年をめどに、「中東西南と北区の三方原地区」「残りの北区と浜北区」「天竜区」の3区に再編される予定。天竜区以外の2区の名称は、市民からの公募から「中央区」と「浜名区」になる見込み。
中区 人口24.5万人・面積44.23K㎡
浜松中心部やその周辺を区域としている。
官庁や企業のビル、高層マンション等が建ち並ぶ。アクトシティ浜松という200メートルを越える超高層ビルもあり、静岡県で一番都会かもしれない。だが実際は静岡市の方が高層ビルの数で3倍以上多く、パルコや109、東急ハンズなどもある静岡市の方が都会に見えるようである。
アクトタワー(アクトシティ浜松):バブル景気に乗じて建てられた典型的な「バブルの塔」。1994年完成以降、東海道新幹線沿線で一番高い建物だったが、1998年にJRセントラルタワーズ(オフィスタワー245m、ホテルタワー226m、「世界一背の高い駅ビル」)にあっさりと抜かれた。経営はそこそこ黒字(らしい)。夜になるとカップルがいちゃつくスポットでもある。
一方で老舗百貨店であった松菱百貨店が2001年に倒産し、浜松市中心部の衰退の象徴のように空き物件として残っていたが、最近になり地権者全員が元松菱の建物を解体することで合意した。現在は更地になっており、市の中心部の一画に20年以上何も商業・オフィス施設がない状態が続くという結局衰退の象徴になっている。
その解体前、マスコミ向けの内部の公開によって、屋上に雑草が生えていたり、地下フロアが水漏れで水没しているためにポンプで水をくみだしているなど、建物の再利用が不可能であるという現実が一般人にも紹介された。
なお、隣にあるザザシティとの間に空中連絡通路があったが、通路完成後の一般開放数日前に松菱が倒産し、さらに松菱の建物の解体も決まったため、結局誰も使わないままに消えることとなった。
現在、松菱の建物は解体工事中である。書き忘れていたが、昔松菱地下にあったカステラ焼き(松菱のマークの焼印を入れていたので、「松菱まんじゅう」と呼ぶこともある)のお店は鍛冶町通りに店を移して現在も営業している。
さらに、松菱近くにあるSAGOが2012年2月をもって閉店したため、中心部の衰退はなお目立つこととなる。唯一の望みは、遠鉄百貨店がフォルテ跡地に新館をオープンさせ、県内最大規模の百貨店となったことくらいだろうか。浜松駅~新浜松駅の間、遠鉄百貨店・メイワン(浜松駅ビル)・ビックカメラのあたりが最も人通りが多い。
JR東海の浜松工場があるのもココ(南伊場町)。東海道新幹線の検査・整備を一括でココで行うため、引き込み線のための新幹線用踏切(日本で唯一)がある。
静岡大学浜松キャンパスもここ(城北)にある。戦前の浜松師範学校・浜松高等工業学校が起源であり、浜松高等工業学校は高柳健次郎により世界初のテレビジョン実験が行われた歴史的に意義のある学校である。
市の中心部のイメージだが住宅地も多く、北西部の花川・西丘・権七辺りでは畑も広がっている。
東区 人口12.6万人・面積46.29K㎡
浜松東部を区域とし、浜松市の郊外に位置する為人口が中区に次いで多い。天竜川水系が作り出した平野がほとんどを占め、住宅のほかに水田が多く、金原明善などを代表とする氾濫との闘いが続いた地域でもある。現在でも「明善記念館」が残る。
東名高速道路の浜松インターチェンジがあり、物流会社の拠点が設けられていることが多い。また、西端の三方原PAにもスマートインターチェンジができた。
区役所は浜松インターチェンジ付近にあるが、商業的な中心はイオンモール市野からコストコがある宮竹にかけてと国道152号線沿い(宮竹~北島、有玉)である。笠井や中ノ町には昔からの建造物も残るほか、有玉台や半田山は昭和時代以降に開発された住宅地になっている。
区役所のある場所は人口の多い場所からは外れているが、トラックなどの物流の拠点にはなっており、周辺にはチョコバットやカンパン・かにぱん・源氏パイで知られる三立製菓の白鳥工場がある。ただしうなぎパイファクトリーのように自由に見学はできないので注意。
公共交通の中心となるような場所は乏しく、東海道線の天竜川駅や遠州鉄道の自動車学校前駅~遠州西ヶ崎駅など郊外型の鉄道駅がある。観光地も商業施設以外には大勢の人が惹かれそうなものは特にはない。
区の北西の端の半田山には浜松医科大学がある。たまに浜北にあると勘違いされている。
西区 人口11.0万人・面積85.49K㎡
浜松西部、旧雄踏町、旧舞阪町を区域としている。 浜名湖パルパルや舘山寺温泉、動物園・フラワーパーク・ガーデンパークなど、観光地でもある。航空自衛隊浜松基地も中区とまたがっているが、住所はココ(西区西山町)。
浜松の人でも西区伊左地町はよく伊佐見町と間違える。「伊佐見」は伊左地町・佐浜町・大人見町・古人見町をまとめた地域名(小学校・公民館)なので注意。間違われる理由は伊佐見橋、伊佐見小学校などが原因であろう。近くの伊左地交差点標識(舘山寺街道×県道66号)も最初は「伊佐地」と描かれていたが「佐」の「イ」だけが消されて縦長の「左」となっていたりするw。
伊佐地町は森の水車小屋の作詩家:清水みのるの出身地で町内にはそれを記念した「森の水車公園」がある。佐浜町はナウマン像が出土していることも一部で有名。
↑…っておいちょっと待て、先の編集者も漢字間違えてるじゃねぇか!「伊佐地町」じゃなくて「伊左地町」だよ!!
…舘山寺町や村櫛町はパルパル・フラワーパーク・ガーデンパークなど、弁天島と並んで表浜名湖の観光地の中心をなす。最近では周辺の「ぬくもりの森」も観光地として挙げられるようになった。一方でその近くに「平和最終処分場」「平和破砕処理センター」という市民以外には世紀末めいた名前の施設も周辺にある。平松町と和地町の間にあるゴミ処分場だから「平和」。
志都呂町にはイオンモールがあるほか、なぜか入野町にもイオンがあり、浜松駅を出て名古屋の方に行くと新幹線で2回も北側の窓からイオンを見ることができる原因になっている。志都呂からは春華堂のうなぎパイファクトリーも近い。
旧雄踏町は徳川家康の次男である結城秀康が生まれた中村家住宅を史跡としている。秀康がなんでここで生まれたかというと、正室築山殿の奥女中の於万に手を出して出来ちゃったので、臣下の本多作左衛門に預け宇布見村の中村家でこっそりと生ませたため。
旧雄踏町は合併前は浜名湖競艇の収入で立派な町内施設(小中学校等)を建設し、合併後は西区の区役所を誘致したりとチャッカリした立ち回りをしているw
「雄踏」の地名は金山神社の場所で日本武尊が「男らしく足踏みをした」という由緒ある言い伝えから。…ただ、部外者からすると「雄を踏む」という漢字が変な響きにも聞こえるとか聞こえないとか。
旧舞阪町は舞阪漁港を抱えシラスなどの新鮮な魚介類が水揚げされる。夏場には舞阪・雄踏の干潟で潮干狩りが盛んになる。しかし某北半島国産のアサリを放流していたことが最近になって判明し問題となっている。2020年前後からアサリは減少傾向にあり、潮干狩りは中止されている。
渚園や花火大会などで有名な弁天島についても、南西の「新弁天」以外は舞阪町に属する。新弁天は湖西市(旧新居町)。
南区 人口10.3万人・面積47.02K㎡
浜松南部、東南部を区域としている。 日本三大砂丘の1つ、中田島砂丘が有名。ダムができたことにより天竜川の河砂が流れてこなくなったので侵食が起きている。その結果、過去に埋めたゴミがでてきたり・・・・・
注:このためダムを悪玉にする勢力がいるが、特に秋葉ダムのおかげで三方原用水ができ三方原大地で大々的な農業ができるようになった。それまでは井戸水のみに頼らねばならず大規模な取水ができなかった。そのため、小規模な農業しかできず荒野に近い状態だった。なので戦前に軍事施設ができたのね。
また、毎年の5月3~5日には遠州浜海浜公園白羽地区、通称「たこば」等を舞台として浜松まつりの凧揚げが開かれている。組織委員会の発表によれば、3日間での人出は2016年で173万8000人と盛況を博している。
しかし、合併による祭りの「質の低下」など、祭りの変貌を危惧する声も近年高まっている。
この問題に関してはWikipediaが詳しい。
鉄道駅は東海道線の高塚駅のみ。北側にべったりと住宅地が広がっているため、東区以上に中心と呼べるような場所がなく、公共交通機関は各地から浜松駅を結ぶバスが中心。
スズキの本社が高塚町に所在する。かつては高塚周辺は昭和後期まで「可美村」であり、合併まで長らく浜松市内に取り残されていた。
北区 人口9.6万人・面積277.63K㎡
浜松北部・旧引佐郡を区域としており、浜松のベッドタウン的は機能を果たしている。細江町、引佐町は万葉集にも読まれる由緒ある地名。引佐町井伊谷はかつて井伊家が拠点としており、2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の舞台にもなった。
旧三ヶ日町では1958年に三ヶ日原人が発掘されたが、後に縄文人の一種らしいことがわかり現在では三ヶ日人と称される。また、都田町には、Jリーグ参入を目指すも実現できなかったHonda FCのサッカースタジアム「Honda都田サッカー場」があるが、そこまでの公共交通の便は非常に悪い。
三ヶ日みかんやフルーツパークが有名。隠れた名品として浜松周辺でしか売られていない「いなさ牛乳」を推したい。
旧細江町の区域に、かつて黒姫鉱山があり、マンガンを採掘していた。また、旧引佐町区域には竜ヶ岩洞という東海地方最大の鍾乳洞がある。ただし、一般に公開されているのは鍾乳洞全体の4割ほどである。
新東名高速道路引佐連絡路および浜松いなさJCT等に加え、三ヶ日JCTがある。浜北区と北区両方にまたがる形で新東名浜松SAおよびスマートICもある。新東名浜松SAは高速道路を使わなくても入ることが可能である。
忘れがちだが、アピタニトリとケーズデンキがある初生町、聖隷三方原病院や聖隷クリストファー大学・高校などがある三方原町などの三方原地区もとんがった形で北区に入っている。ここだけは3区制になった時には中区などと一緒になる予定。
浜北区 人口9.2万人・面積66.51K㎡
旧浜北市全域が区域となっている。天竜川水系が作り出した平野である点は東区と同じだが、そっちよりも水田以上に畑の比率が高い。また北部は山地・森林になっている。
1961年に浜北原人が発掘されたが、分類上原人でないため現在では浜北人と称される。とはいえ本州で唯一の旧石器時代の人骨化石の出土例なので重要な発見であることには変わりない。
遠州鉄道の中心駅は浜北駅で、遠州小松駅~遠州岩水寺駅が区内に入る。また、天竜浜名湖鉄道の宮口駅・岩水寺駅もある。浜北駅周辺の貴布祢が最も栄えるが、周辺の小松・美薗・小林にも住宅が多く、昭和以降は西部にある内野台・染地台(きらりタウン)などの開発が進んだ。
商業施設としてはサンストリート浜北やプレ葉ウォーク浜北がある。浜北森林公園や万葉の森公園、岩水寺、平口不動なども市民に親しまれている。「飛竜」から出される花火が名物の飛竜まつりのほか、浜松まつりとは別に行われる浜北節句凧まつりもあり、7月には遠州大念仏が盛んに行われる地域でもある。染地台には春華堂のテーマパークであるnicoeもある。
よく北区と間違えられるほか、中区にある浜松北高校の市外での略称も「浜北」なので結構ややこしい。名前の由来は「浜名郡の北」から。現在でも浜名の名前は区内の「浜名高校」などに残っている。
新東名高速「浜松浜北」インターチェンジがあり、浜松SAも北区とまたがって所在する。
3区制になったときは北区(三方原地区以外)と一緒になる予定。
天竜区 人口3.7万人・面積944K㎡
旧天竜市、春野町、龍山村、佐久間町、水窪町が入る。遠州鉄道の終点である西鹿島駅周辺が最も開けており、そこからさらに天竜浜名湖鉄道・バスで行った二俣地区のあたりが区の中心。他には飯田線が北の方を通っている。北側では長野県と接するが、そこに向かっている国道152号は青崩峠で分断されているため、自動車などは兵越林道で迂回することになる。
過疎化が進んでおり、39人/K㎡という ずば抜けて日本一人口密度が低い行政区である。 (天竜区とは合併しなくても人口的に政令市になれるので、浜松市と合併する必要がなかった気がしないでもない)ちなみにワースト2は札幌市南区の229人/K㎡、さらにワースト3は静岡市葵区の243人/K㎡。
他にも山地が多い行政区は存在するが、それは「山もある(けど都会や住宅地もそこそこある)」であり、天竜区は「ほとんど山」なのが特徴。伝説級の秘境駅の飯田線小和田駅や、酷すぎる崖崩れにより万年通行止めの静岡県道288号もこの区に属する。
冬には北部で雪が積もり、夏は特に旧佐久間町で多治見や熊谷に負けないくらいの猛暑を記録する。
全国秋葉神社の総本山「秋葉山本宮秋葉神社」があるのは天竜区春野町(旧周智郡春野町)。間接的に「秋葉原」の地名の由来となった。
秋葉神社は下社・上社と2箇所ある。両方とも自動車でいけるが、下社→上社まで1時間30分で登ることが出来る。っつーかコッチが表参道なんだけど、ナメテ登るとマジ死ぬ。途中に秋葉山秋葉寺(あきはさんしゅうようじ)があり。上社から徒歩10分ほど下ったところ。でも寺の部分は可睡斎(静岡県袋井市)のほうが本体のようだ。
船明ダム(ふなぎらだむ)はボート競技などのスポット、「トリビアの泉」に出てきた「月まで3km」の標識もこの近くにある。佐久間ダムの近くには佐久間発電所や佐久間周波数変換所があり、中部地方のみならず東日本への電力供給も可能となっている。
天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅には現役の転車台があり、隠れた鉄スポットでもあったが近年ではエヴァの聖地になった。国登録有形文化財。駅舎内に本社がある。
久根鉱山・峰之沢鉱山(旧龍山村)があり、かつては銅が採掘されていた。さらに上流に行けば佐久間ダムがある。三遠南信道の開通により、佐久間までは愛知県を経由して行きやすくなった。
「区の特性が他と違いすぎるほか、災害対応などの課題に対応する必要がある(要約)」という理由で、3区制になってもそのまま残ることになった。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 静岡県
- 政令指定都市
- 日本の市町村の一覧
- 中田島砂丘
- 浜松餃子
- 苺ましまろ
- planetarian
- 背すじをピン!と
- ガヴリールドロップアウト
- 炭焼きレストランさわやか(割と有名なハンバーグ屋)
- 浜松まつり
- 浜松ヨーヨーコンテスト
- うなぎパイ
- 弁天島(浜松市)
- 夏焼トンネル(心霊スポットとして有名)
- 浜松ストレート(新東名の区間)
- 浜松医科大学
- 学校法人聖隷学園
- 大福餅事件
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