海原光貴(うなばらみつき)とは、とある魔術の禁書目録に登場する、アニメの後期OPで女子中学生2人をはべらかしている、男子中学生である。
- 常盤台中学の理事長の孫で、レベル4の「念動力(テレキネシス)」を有している、中学3年生。学校の成績は首席クラスだが実は能力を利用したカンニングを行っている為、御坂美琴からはあまり頭が良くないと思われている。アニメ1期18話に一瞬だけ登場。
- とある目的の為に、海原光貴の姿を借りて、行動しているアステカの魔術師エツァリの事。主に作中やアニメでは、海原光貴と言えば、こちらの魔術師エツァリを指す事が殆どである。
本稿では2について述べる。また、海原ではなく「エツァリ」という表記を用いる。
概要
学園都市内で、上条当麻を中心とした上条派が形成されつつあることを危惧した魔術勢力は、アステカ系魔術結社「翼ある者の帰還」に所属する魔術師エツァリをスパイとして学園都市に送り込む。
送り込まれたエツァリは、常盤台中学の理事長の孫の海原光貴の腕の皮を剥いで本人になりすまし、上条勢力の中心に近い御坂美琴に近づこうとする。しかし、御坂はエツァリ扮する海原光貴の誘いを断り続け、話はアニメ1期18話(原作5巻)に繋がってゆく。
なお、エツァリは本物の海原光貴を殺害しようとしたが、海原本人が自身の能力で身体を分子レベルで固めてしまい、殺害が不可能になったため、殺害ではなく監禁という方法を取っていた(このことについては、アニメ版では語られていない)。
エツァリからのデートの誘いを完全に断るため、御坂は上条当麻に彼氏を演じてもらい、デートをするように要求する。上条本人もその申し出を受けるが、そのデートの途中で監禁先から脱出した本物の海原光貴が、御坂に真実を告げてしまう。それを見ていたエツァリは、上条に襲いかかるが敗北してしまうのだった。
この時の本人の弁から、本人は手荒なことはしたくなかったようで、御坂美琴への想いも本物だったようである。また、本人の素顔も露わになり、本当は褐色肌であることが明らかになった。
ここから下は原作のネタバレ成分を多く含んでいます。 了承した方のみ反転して読んで下さい。 |
その後、敗れたエツァリは学園都市の暗部組織「グループ」に入り、一方通行、土御門元春、結標淡希らと行動を共にすることになる。
しかし、エツァリがグループに加入したことを快く思わない「翼ある者の帰還」は、エツァリとは師弟関係にあった少女ショチトルにエツァリを襲撃させる(なお、ショチトル自身は、既に原典「暦石」を使った兵器として改造されていた。この理由については、漫画『とある科学の超電磁砲』を参照)。
任務のため、第10学区の少年院に潜入していたエツァリはショチトルの襲撃を受けるが、何とかその場を凌ぐことに成功。その際、ショチトルの身体にあった原典を自分に移し、原典の力を借り、瀕死状態に陥ったショチトルを助けた。
学園都市の学園都市統括理事会の一人であった潮岸を襲撃した際は、潮岸の側近の一人に扮装していたテクパトルと闘う。テクパトルはショチトルの同僚だった少女トチトリ(こちらも既に、原典「月のウサギ」の素材に改造されていた。この理由についても漫画『とある科学の超電磁砲』を参照)を兵器として利用しエツァリに襲いかかるが、テクパトルは「月のウサギ」の内容を理解しようとせずにいたことや、エツァリが「月のウサギ」を写し取ったことが原因で、原典自身に見限られ殺されてしまう。その後、エツァリは「月のウサギ」と契約し、トチトリを救った。
原典
エツァリが保持しているのは、原典そのものではなく、原典の中にある記述の一部である。本物の原典「暦石」は、巨大な円盤状の石である。
魔術の原典には、己の知識を欲する物を守る傾向にある。そのため、原典の内容を理解しようとしないばかりか、原典の内容を理解しようとするエツァリを殺そうとするテクパトルは、原典にとって「敵」として映ってしまった。ただし、原典の内容を理解することは精神崩壊を引き起こすほどの危険な行為であり、原典を武器として使用する際に、精神汚染を防ぐ防護処置を予めとったテクパトルの行動は、魔術師としては間違った行動ではない。
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関連項目
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