「海底大戦争スティングレイ」(原題:Stingray)とは、1962年にイギリスで制作・放映されたSF特撮人形劇。
各話約26分、全39話。
概要
海底安全パトロール隊WASP(World Aquanaut Security Patrol)と海底人たちとの戦いを描くドラマ。
ジェリー・アンダーソン作品では初のカラー制作で、オープニングでもカラー作品であることを強調している。
ジェリー・アンダーソン作品としては「サンダーバード」の1つ前の作品にあたる。日本だと、サンダーバードは古い作品ながら未だに高い知名度を誇るが、本作は日本での知名度はかなり低い(気がする)。
サンダーバードとスティングレイはストーリーに関連はない。が、裏設定で、サンダーバードの登場人物ゴードン・トレーシーがWASP所属の経歴があることになってたりする。
日本での初回放映は1964年から1965年。各話の放送順が英国放映時と異なっている他、オープニングが日本オリジナルの主題歌に差し替えられている。また、10話目からはトニー谷のナレーションが付くようになり、タイトルも「トニーの海底大戦争」というものに変えられた。かなり日本アレンジが強いが、だいたい当時の輸入番組ってこんなもんです。
登場人物
※以下、原語版での設定と日本語版独自の設定が混在しているかもしれませんが、ご了承ください。
海底安全パトロール隊WASP
WSP(World Security Patrol、世界安全パトロール)の支部で、地球の海底の安全を守る組織。都市マリンビルに基地を構える。
- トロイ艦長(日本語版の声:宗近晴見)
スティングレイ号の艦長。真面目で勇敢。
日本語版の声は「サンダーバード」のバージルと同じ人が担当している。 - フォンズ(日本語版の声:ミッキー・カーチス)
トロイの副官で、スティングレイ号のナビゲートを務める。ややお調子者。 - マリーナ
海底人の女性。言葉をもたない種族で、発声をせず身振り手振りで他者と意思疎通を図る。
タイタン大王に奴隷としてこき使われていたところを、トロイたちに助けられた。以降はWASPに所属し、トロイたちを手助けする。海底人だけあって、海中で呼吸が可能。潜水服なしで深海を泳げる。 - サム司令官(日本語版の声:天草四郎)
マリンビル基地司令官。下半身不随のためホバー椅子に乗って移動している。
(彼が下半身不随になった経緯は「不思議な海底人」にて。)
スティングレイ号への指示、基地の攻撃指令などを行う。 - アトランタ中尉(日本語版の声:松任谷国子)
基地のオペレーターで、サム司令官の娘。マリーナとはトロイ艦長を巡る恋のライバル。
海底人たち
作中にはいくつもの海底国が登場する。なかでも、海底王国タイタニアは登場回が多い。
- タイタン大王(日本語版の声:熊倉一雄)
銀色の肌をもつ、海底王国タイタニアの主君。地上人たちに戦争を仕掛ける。
住処には大王がギントト様と崇める大型魚がいる。 - スパイX20(日本語版の声:田村錦人)
タイタンの部下で、地上担当のスパイ。地上に居を構える。
登場メカ
スティングレイ号
WASPの最新型原子力潜水艦。ミサイルなどの武装を備えている。
マリンビル基地
WASPの本部で、敵の攻撃に備え、迎撃ミサイルや非常体制に入ると建物が地下のシェルターに潜行する装置が取り付けられている。(これがエヴァンゲリオンの第三新東京市の元ネタではないかと言われている。)
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関連項目
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