海王ダンテとは、『ゲッサン』にて2016年から2021年まで連載された漫画:皆川亮二、原作:泉福朗による漫画である。
概要
18世紀後半、ヨーロッパ人が世界を開拓していく時代を舞台に、自らの肉体を犠牲に巨大な力を振るえる『魔導器』と世のあらゆることの理を教えてくれる『要素(エレメント)』の本を義理の祖父から受け継いだ若者ダンテが、古代文明の謎と自らの出生の謎を求めて世界を舞台に冒険する海洋ロマン漫画である。
単行本1巻のあらすじ
18世紀後半、北極点到達を目指すイギリス船の前に現れた少年ダンテ。彼もまたある目的のために北極点を目指しており、イギリス軍艦の乗組員たちと協力して北極点を目指すことになる。
彼の持つ巨大な本『要素(エレメント)』にはあらゆる物事に関する事が記載されており、それがもたらす知識は過酷な北極の旅の大きな助けとなり、さらに、彼の持つ『魔導器』は巨大な魔神を顕現させ操る能力が秘められていた。
ダンテの助けを得て、北極点を目指すイギリス軍。しかし、その行く手には18世紀にはあり得ない技術をもって作られたフランス軍の巨大な歩行戦艦が立ちふさがる。歩行戦艦を建造し、その指揮を執るのはダンテの幼馴染でもあり、あらゆるものを設計することができる本『構成(ビルド)』を持つナポリオ。彼もまた、ダンテと同じ目的で北極点を目指していたのである。
解説
『スプリガン(漫画)』から続く、超古代文明とその遺産を巡る戦いを描く皆川お得意のジャンルの漫画。
章ごとに舞台が北極・インド・アメリカ・オーストラリア・エジプトと移動しており、当時のヨーロッパ人たちの活動範囲がいかに広がっていたかを実感させてくれる。
また、単行本2巻以降は超古代文明の遺産の一つである『生命(ライフ)』の本によって大航海時代などに活躍した大海賊たちも復活し、さながらスーパー海賊大戦と言った様相も呈していく。
登場人物
- ダンテ
- あらゆる物事の理を記した『要素(エレメント)』の本と、肉体を犠牲に様々な超常現象を発生させる『魔導器』を持つ若者。
- 親がいない孤児でコルシカ島にて拾ってくれたコロンバス神父と共に暮らしていたが、ある事件をきっかけに『要素』と『魔導器』を受け継ぎ、コルシカ島から離れることになる。
- 北極でのイギリス軍との協力を契機にイギリス海軍に入隊し、士官候補として世界を巡り、その先々でナポリオやジョゼたちと激突や共闘を強いられる。
- ナポリオ
- ダンテの幼馴染にしてあらゆるものを設計できる本『構成(ビルド)』の持ち主。元はコルシカ島の有力者一族の一人だったが、ダンテと時を同じくしてコルシカ島を離れ、フランス軍に入隊する。
- 『構成』の力によって新兵器を次々と開発し、フランス軍での地位を高める一方、その最終目的は自らの力による世界征服。そしてそれによる世界平和の実現である。
- 作中では18世紀の技術では不足している資源やかつて『構成』が作り上げた超古代文明の遺物を求めて世界各地を飛び回っている。
- ジョゼ
- ナポリオの兄。ナポリオが北極で手に入れた『生命(ライフ)』の本を奪い、契約者となる。
- 『生命』の力を使って過去の海賊などを生き返らせ、大国の秩序の下にある現在の世界情勢をひっくり返そうと画策している。
用語解説
- 3冊の本
- 『要素(エレメント)』『構成(ビルド)』『生命(ライフ)』からなる意志を持つ巨大な本。そこに書かれている文字は言語学者でも解読できないが、契約者には自然に理解ができるようになっている。
- 現代の人間には本として認識されているが、本来の姿は本ではないとも言われており、その出自は失われた大陸アトランティスのようだ。
- 『要素(エレメント)』
- ダンテと契約したこの世のあらゆる理が記された本。ダンテに様々な知識を与えてくれる。ときおり、ダンテに語りかける際にダンテの幼馴染のエマの姿を取ることもある。
- 『構成(ビルド)』
- ナポリオと契約したあらゆるものを設計できる本。その知識を使ってナポリオは様々なオーバーテクノロジー兵器を作り出すが、部品の加工技術が『構成』の求める技術水準には追い付いておらず、耐久性などに問題があることが多い。
- 『構成』単体で自立稼働するための義体も製造したが、やはりその出来には満足いかないようだ。過去にはメジェド様だったこともある。
- 『生命(ライフ)』
- ジョゼと契約した、あらゆる生命を司る本。難病を直すことから始まり、体の一部分でもあれば死人を生き返らせることも可能な超常の力を持つ。生き返らせた死人は生首だけになっても短時間なら生存可能な程の生命力を誇る。
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関連項目
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