「海腹川背」(うみはらかわせ)とは、1994年12月23日に発売されたラバーリング・アクションゲームのタイトル及びプレイヤーキャラとして登場する女の子の名前である。
「海腹川背」の意味は、「海の魚は腹に、川の魚は背に脂がのっている」という板前用語に因んだ言葉であると説明書に記載されている。
なお、「海魚腹から、川魚背から」と言う、魚を調理する際に海魚は腹から先に割き、川魚は背から先に割くのがよいということを略して「海腹川背」と言う場合もある。
(魚の焼き方についての言葉として、「海背川腹」という言葉もあるようである。)
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以降、説明書の記載にしたがって、 →ゲームタイトルについての記載の場合は「海腹川背」 →キャラクターについての記載の場合は「海腹川背さん」 と区別するものとする。 |
概要
伸縮するゴムひも持つ少女「海腹川背さん」を操作して、”ラバーリングアクション”と呼ばれるゴムひもの先についたルアーを天井や壁に引っ掛けて撓らせる等してターザンの様なアクションを行って、障害物である魚類等を回避しながらゴールとなるドアを目指すゲームで、「海腹川背さん」自身のウェイトと、ゴムひもの反動から生み出される多彩なアクションに定評がある。
パズルアクションゲームとして楽しめる他、ラバーリングアクションによるステージ攻略性の多様さやルート分岐要素等から熟練するとタイムアタックが楽しめるゲームである。
なお、主人公の海腹川背さんのキャラクターデザインについては、童顔・巨乳キャラである事について、キャラクターデザインを担当した近藤敏信氏が、子供のイメージで描いていたところに、19歳という設定を聞かされて急遽胸だけ大きくしたという話があったが、近藤氏曰く、
その話はウソです…。ロリなのに巨乳で巨大なアホ毛というキャラクターを描いてしまった自分への照れ隠しでウソつきました。ごめんなさい。
引用元:GAMESIDE Vol.11 P17
とのことであった。まぁゲーム中はイベント画以外は二頭身なんですけどね。
よくある誤解として、「釣竿アクション」や「釣りゲーム」と呼ばれる事があるが、「海腹川背」はラバーリングアクションゲームであり、また海腹川背さんがゲーム中に釣竿を持つことはない。 ルアー付きの伸び縮みするゴムひもは素手で握っており、釣竿に関しては特定バージョンで流されるCMの中でのみ持っている。 (スーファミ版のボツ挿し絵では、ルアーを撃ち出す銃型の機器を持っていた事もある。これは、近藤敏信氏が描かれた同人誌「海腹川背・ほぼオフィシャル本」等に記されている。)
ゲームシステム
「ラバーリングアクション」と称する、伸縮自在のゴムひもを使用したアクションと攻略性の多様さが本作の売りであり、工夫することで他のアクションゲームでは不可能な動きも楽しめ、且つ、攻略性につながっている。
基本的な操作は、フックとなるルアーがついたゴムひもを伸ばして、
といったことが可能だが、ゴムひもの撓りを利用することで飛距離を伸ばしたり、すごい勢いで移動したり出来る等、単純そうに見えるが複雑な事が可能という初心者から上級者まで楽しめる内容の基礎となっている。
また、REPLAY機能が搭載されており、自分のプレイデータを記録し何度でも再生できる他、海腹川背・旬以降からはクリアタイムも記録され、一度でもプレイしたことのあるステージはいつでも練習する事が出来るようになった。
特に、クリアタイムの記録については1/100秒単位で計測する為、いかに素早くクリアするかという点のやりこみ要素がさらにパワーアップしている。
シリーズ一覧
家庭用機版(コンシューマ機版)
タイトル | 機種 | 発売元 | 人数 | メディア | 発売日 | 価格 |
海腹川背 | SFC | TNN | 1人 | 8Mロム | 1994年12月23日 | 9800円 (税抜) |
海腹川背・旬 | PS | エクシング | 1人 | CD | 1997年2月28日 | 5800円 (税抜) |
海腹川背・旬~セカンドエディション~ | PS | エクシング | 1人 | CD | 2000年1月26日 | 3800円 (税抜) |
海腹川背Portable | PSP | MMV | 1人 | UMD | 2008年3月27日 | 5040円 |
海腹川背・旬~セカンドエディション~完全版 | DS | Genterprise | 1人 | ロム | 2009年10月29日 | 5040円 (税込) |
さよなら 海腹川背 | 3DS | アガツマ・エンタテインメント | 1人 | ロム | 2013年6月20日 | パッケージ版 4980円 (税込) ダウンロード版 4500円 (税込) |
さよなら 海腹川背 ちらり | PSVita | アガツマ・エンタテインメント | 1人 | ロム | 2015年4月23日 | パッケージ版 4800円(税抜) ダウンロード版 4200円(税抜) |
海腹川背 Fresh! | Nintendo Switch | サクセス | 1人 | ロム | 2019年4月25日 | 5800円(税抜) |
※スーファミ版が開発される前に、X68000で試作版が作られていたという。(情報元:1-6にて記載)
※2009年10月29日発売の、「海腹川背・旬 セカンドエディション完全版」には、スーファミ版「海腹川背」も収録されている。 これは、7月24日発売のファミ通に掲載された。
※雑誌TECH PlayStation 1997年6~8月号の付録CD-ROMには、海腹川背・旬の特殊テクニック練習用のステージが収録されている。これは販売されたゲームソフトには入っていない、専用のステージである。
PC版(Steam版)
タイトル | 機種 | 発売元 | 人数 | メディア | 発売日 | 価格 |
海腹川背 Umihara Kawase |
PC | デジカ | 1人 | ダウンロード販売 | 2015年11月2日 | 980円 |
海腹川背・旬 Steam Edition Umihara Kawase Shun : Steam Edition |
PC | デジカ | 1人 | ダウンロード販売 | 2015年11月24日 | 1180円 |
さよなら 海腹川背 Sayonara Umihara kawase |
PC | デジカ | 1人 | ダウンロード販売 | 2015年10月5日 | 1480円 |
海腹川背 Trilogy Umihara Kawase Trilogy |
PC | デジカ | 1人 | ダウンロード販売 | 2015年11月24日 | 2980円 |
※上記PC版タイトル欄では日本語タイトルとともに英名タイトルも併記した。なお、Steam上の検索では日本語タイトルの「海腹川背」でもヒットする。
※対応言語は日本語を含む8言語。(英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語、ブラジルポルトガル語、ロシア語)
※Steam版の「さよなら 海腹川背」はコンシューマ機での「さよなら 海腹川背ちらり」が元になっている。
※海腹川背 Trilogy(トリロジー)は「海腹川背、海腹川背・旬Steam Edition、さよなら 海腹川背」の三作品をバンドルしたものである。バラで買うよりお得。
※フルコントローラサポートは当然として、他にSteam実績、Steamトレーディングカード、Steamランキングなど、Steamならではの仕様が加わっている。
※Steam版リリース当初、発売元はアガツマ・エンタテインメントであった。しかし2015年12月11日に会社が解散したため、Steam上での販売が一旦停止される。その後、デジカが販売元となり2016年2月5日より販売再開されている。
関連動画
▼「海腹川背・旬」プレイ動画
▼ラバーリングアクションを用いた同人・フリーゲーム(※1作1動画に限定して掲載)
関連商品
PS版「海腹川背・旬」では、特定のフィールドをクリアするごとに、特定商品・企業のCMが流れた。その中でも、上記関連商品に上がっているこんぶ茶のCMを見たプレイヤーは数多いと思われる。
2008年7月に発売された「海腹川背サウンドトラック」が再販される事が決まり、4月18日現在、予約受付が行われている。 なお、発売予定日を4月23日とするオンラインショップがある
通り、本当に少数しか生産していない模様であり、最初で最後の再販、とまで公式で言っていただけのことがありそうだという。 予約するなら本当に急いだ方が… → 速攻で品切れになったっぽい。
が・・・PSVita版発売に伴い「SFC/PS/PSVita」その他を含むサウンドトラック発売決定!
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
- 「海腹川背・旬 セカンドエディション完全版」公式サイト
- 「迷羊亭」
キャラクターデザイン担当「近藤敏信」氏のサイト
- 「アトリエ鬱 準備室」
プログラム・ゲームデザイン担当「酒井潔」氏のサイト(現在関連のコンテンツなし)
- 「海腹川背 Fresh!」公式サイト
- 攻略ページ群:
- 情報交換:
- 「海腹川背 掲示板
」
- 「海腹川背 掲示板
- ニュースなど:
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