ふはははははは! 消し炭にしてやるぜえええええええ!
消し炭(けしずみ)とは、敵を跡形もなく燃やし尽くすことではない。
概要
薪や炭の火を途中で消した後の燃え残り。
すぐに火がつくため、次に火を熾すときの焚付けに用いられる。
かつて一般家庭で炭火が使われていた頃には常識であった。
ガスが普及した現在も、キャンプやバーベキューで重要な知識である。
使い終わった炭は、単に水をかけたり埋めたりしたのでは完全に消火できない。
そのため、火消し壺に入れて空気を完全に遮断し、消火する必要がある。
消し炭は持ち帰って次回利用するか、(キャンプ場などの場合)指定の炭捨て場に廃棄しよう。
特性上、火気厳禁である。
また、炭は完全に灰にしないと分解されないため、自然の中に放置してはならない。
慣用句・隠語
「すぐ(火が)起こる」ことから、すぐ怒る人を称した言葉。
または、何かあると夜中でもすぐに起こされる人のことを指す。
廓詞では、上記の理由から寝ずの番を務める若い衆のことを「消し炭」と呼んでいた。
「すぐ火がつく」という意味で類似の用語には「焼け木杭(ぼっくい)」がある。
こちらは、「一度別れたカップルはヨリを戻しやすい」という意味で使われる。
消炭色
真っ黒に焼けた肌を指して「消し炭のよう」と表現することもあるが、近年これを表現する場合には「松崎しげる」が用いられる場合が多い。
消し炭にする
ファンタジー・超能力もののアニメ、またはライトノベルが隆盛した頃に登場した慣用表現。
炎系の呪文・能力を持つ敵が、「消し炭にしてやる!」というようになり、以降「消し炭=完全に燃やし尽くす」というニュアンスが含まれるようになったといわれている。
炎使いがこのセリフを言うこと自体は「(まだ生身の貴様を)火傷や焼死を通り越して炭化するほど燃やしてやる」と解釈できるので台詞として全く間違いではない。
しかし、元の意味を考えれば消し炭はまだ燃える余地があるから「消し炭」なのであり、これを「完全に燃やし尽くす」と解釈するのは誤りである。
物質的に正真正銘燃やし尽くすならば、「灰にしてやる!」ないしはそれを超えて「灰も残さん!」と言った方がより正確である。
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関連項目
- 炭
- 火
- 慣用句
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