淡路恵子(本名井田綾子、1933/7/17 - 2014/1/11)とは、日本の女優である。
概要
東京生まれ。1948年に高校を中退して松竹の養成学校に入ると、翌年黒澤明に注目されて映画『野良犬』に起用され、芸名もないまま映画デビューを果たす。その後松竹歌劇団に入団、草笛光子らとともに歌劇団のスターとなる。1953年頃から松竹映画の作品を中心に映画、ドラマに多数出演し、妖艶な美貌と堂々たる演技で地位を確立、以後50年以上にわたり、精力的な活動を続けた大女優。晩年は芸能界のご意見番としてバラエティ番組への出演も多く、歯に衣着せぬ発言で親しまれた。
華々しい芸歴の傍ら、私生活では2度の離婚を経験、4男をもうけるも三男は若くして事故死、四男は2件の窃盗事件(うち1件は淡路の自宅に盗みに入ったもの)を起こした上に自殺するなど、多くの苦難を味わっている。長男の島英津夫は俳優・歌手として活動している。
体調不良のために2013年夏に検査を受けた結果、食道と直腸に癌が見つかる。もとより大の病院嫌いで、四男出産以来40年近く病院に行ったことがなかったという。以後は療養を続けていたものの、2014年1月11日午後5時24分に死去。享年80歳。
この2014年の年始には大瀧詠一ややしきたかじん、小野田寛郎、佐久間正英、加藤精三、永井一郎らの訃報が1ヶ月以内に相次いで報じられ、一時期ネットですらその手の話題がメインになるというファンのみならず暗い年明けであった。
人物
- 先輩女優・淡島千景を尊敬しており、「お姉ちゃま」と呼んで慕っていた。芸名の「淡」は淡島の一字をもらったものである(「恵子」は黒澤明がつけた)。デビュー前には「妹です」と嘘をついて警備を通り抜けて淡島の楽屋に押しかけたこともあるという。2012年に淡島が亡くなった際には告別式で弔辞を読んだ。
- 愛煙家であり、「タバコは私の6本目の指」とまで公言する。吸い方の美しさは有名らしく、「芸能界でタバコを持たせたら右に出る女性はいない」と高橋英樹がテレビで言ったこともあるほど。お酒も好きで、ブランデーをよく飲んだ。
- 探偵社の顧問も務め、波瀾万丈の人生経験を活かして悩める女性達の相談を受けている。
ネットにおける淡路恵子
ネットにおいてはドラゴンクエストシリーズの大ファンであることがしばしばクローズアップされる。
- どうしてもドラゴンクエスト序曲を携帯の着信音にしたかったため、ショップに通いつめて店員に設定してもらった。
- 好きなモンスターはダンビラムーチョ。コミカルな動きがお気に入りだという。
- ラスボス前でセーブし、主人公の名前を変えて最初からプレイしなおす。「すぐにやり終えちゃうのはもったいない。続きがいつ出るかもわからないのに」
- DQ9については「セーブデータが1個しか作れない」「ゲームは一人でやるもの。すれ違い通信なんかいらない」「携帯ゲーム機は老眼にはつらい」と大層ご不満のようであったが、なんだかんだで300時間ほどプレイした結果再評価したらしい。セーブデータだけはどうにもならなかったのでもう1本買ったとのこと。
- DQ10をプレイするためにインターネット接続を勉強。ただし「ゲームに赤の他人が出てくるなんて嫌」「あれは絶対に売れない」とたびたび批判している。
- 昔はファイナルファンタジーもやっていたが、今ではやっていない。「主人公が喋るとだめ、感情移入できない」
- バラエティ番組出演時も重度のドラクエファンっぷりをたびたび見せている。
- 堀井雄二に会ったときは「3年ごとくらいには出してくれないと私死んじゃう。死ぬまで後3本か4本はやりたい」と直訴。
- 闘病時、病室のベッドの枕元にはスライムのぬいぐるみが置かれていた。
以上のエピソードから、「高齢芸能人ゲーマー」として鈴木史朗、加山雄三、大山のぶ代らと並び称されている。
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関連項目
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