淫獄団地(いんごくだんち)とは、原作:搾精研究所、漫画:丈山雄為による「全年齢向け」漫画作品である。ジャンルは人妻エロティックサスペンス。
概要
連載誌はドラドラしゃーぷ#(KADOKAWA・富士見書房ブランド/月刊ドラゴンエイジWeb増刊・ニコニコ漫画連載)において2021年1月8日から連載を開始している。ニコニコ漫画の当該ページの概要欄曰く、作品の今後は再生数とお気に入り登録者数の伸びで決まる。
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……という触れ込みだったのにも関わらず、第一話にして既に公開1日目で閲覧数40万を突破し、ニコニコ漫画日計総合ランキングと少年漫画ランキング1位をかっさらった。その後も本編更新のたびに毎回のようにTwitterトレンド入りとニコニコ漫画の鯖落ちを果たす大人気っぷりを博している。
搾精研究所が過去連載していた作品はR-18作品(ノベライズも含む)だが、今作は年齢制限が設けられておらず建前上「全年齢向け」作品となっている。ニコニコ漫画のランキング・カテゴリは、内容からすれば青年漫画が適当だと思われるがなぜか少年漫画となっている。
性描写は青年漫画の範疇ではあるが、ニコニコ漫画連載版では掲載基準の問題で規制で隠されている面もあるため、その基準でもエロに過敏な方は見ないほうが良いだろう。だがエロティックを突き抜けるギャグ・勢いは健在である。
漫画を担当している丈山氏が、原作者の以前の作品のファンアートを投稿していたこと(→リンク1)(→リンク2
)、過去ジャンプSQで連載していた漫画がホラー、フェチ系作品を手掛けていたこともある。ちなみに、そのファンアートが漫画を担当しないかと話をもちかけられるきっかけとなったとのこと(→リンク3
)である。
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このことから原作を尊重しているのか、原作者の過去の作品を彷彿とさせる顔芸のシーンについて「(原作者の作風が)作画貫通」「原作貫通」とコメントされている。
漫画担当の丈山の多忙のため、4話以降はネーム原案も原作者の搾精研究所が担当することになったものの、漫画の丈山の判断で構図を変えることもあるようである。
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コミックス第1巻はドラゴンエイジコミックス(KADOKAWA/富士見書房ブランド)より2021年6月8日に発売予定と4月2日に公式Twitter解説と共に発表された。ニコニコ漫画で規制された部分は解除されるという。あわせて電子版の単話販売も5月2日より発売開始と発表され、発売されている。
単行本1巻発売当日に公式PVが発表され、You TubeのKADOKAWAチャンネルとニコニコ動画のドラゴンエイジチャンネルにそれぞれ投稿された。詳しくは後述。
Twitterのトレンドには第1話連載の開始時期は「淫獄団地」と出ていたものの、BANされてしまい浮上されなくなっている。そのため公式アカウントは「#INGOKUDANDHI」のハッシュタグも使っている。
あらすじ
高校卒業後に就職に失敗し引きこもっていた弱気な青年ヨシダは、父親が倒れたため父親が勤めていた仕事の団地の管理人を引き受けることになる。
その団地は少子化の時代に子供が多いものの、父親いわく頭のおかしい住人がウジャウジャおり特に人妻に気をつけろというが…。
登場人物
- ヨシダ
- 主人公。高校卒業後に就職に失敗ししばらく引きこもっていた気弱な青年。容姿は小柄で髪型はおかっぱ姿。父親が倒れたことで父親が勤めていた仕事である団地の管理人の代理を曲がりなりに初就職ということで意欲をもって引き受ける。
- トラブルの仲裁もこなし、カタギリの言い含め通りに夜に団地の見回りをするがその際に何故か懐中電灯とともに置いてあったペンチを用心のために持ち出した。カタギリから防犯カメラの設置を求められ設置工事を行っていたようである。
- 警察署に被害を訴えていたものの、ハイバラの妨害を受けており状況は全く改善せず、サカクラのリビドークロスの攻撃により心が折れかけていたが、カンザキによって10万円の対価を代償にリビドークロスの核の共振石を破壊できる道具を手に入れ団地に住む普通の住人を守るために奮闘することになる。
- カタギリ
- 2号棟の住人の人妻。ヨシダにワタナベに関しての苦情を本人に言伝を依頼しつつ、変質者が多いことから夜の団地の見回りもヨシダの父親がしていたことからヨシダもするように言い含める。ワタナベが病院送りになった現場に立ち会うことになった。その後、団地に女性の扇情的な写真がバラ撒かれている事件にもヨシダを呼び出し防犯カメラの設置を求めた。後にヨシダが変質者に敗北した際には救助している。裏では親しいママ友と要注意人物情報を交換していた。
- 少年
- ジャングルジムから飛び降りてワタナベに注意された少年。何故か夜の団地を出歩いており変質者に襲われていた。
- ヨシダの父親
- 団地の管理人を務めていたが体を壊し入院する。息子のヨシダに管理人代理につけた。見舞いにきたヨシダに団地の住人の異常さなどを警告する。
- 『お宝』をダンボールに保存していた少年
- イチノセの写真やエロ雑誌を団地内の茂みのダンボールに保存していたが、エロ写真がバラ撒かれる事件が起こりその際に団地内の奥様方に発見され焼却処分され大泣きしていた。イチノセが撮った自身のエロ写真を拾って喜ぶなどませている模様。
- カンザキ
- 第4話に登場。憂国商事なる会社に勤める恐怖のセールスウーマン。パワフルかつ強引なセールス術により団地の住民の何人かが引っ越しせざるを得ない状況に追い込まれている(その為団地の住民ではないが危険人物ランクA認定されている)。彼女曰くリビドークロスは他社製品であり、その対処法を知っていた。その後ヨシダに無理やりボッタクリな値段でクレジットカードを奪い押し売りした。薬指に指輪をしており人妻である。自宅は隣町にあるアパート。
- 第6話にて10万円でリビドークロスに対抗できるグッズをヨシダに販売する。
- ゴウダ
- ワタナベが連れてきた助っ人人妻。空手の達人で、ヨシダを軽く触れただけでヨシダが脳震盪を起こして倒れてしまうほどの怪力を持つ。夫がシキジョウに襲われて寝取られてしまうが、シキジョウを追い詰めようとしたが逃げられてしまう。過去にもあったようで夫が浮気した経験はあるようだ。
- ヨシダに説得され犯人特定前の復讐は抑えられたものの、ヨシダの救援要請に答えシキジョウを撃退する。リビドークロスを着たシキジョウの動きを「人妻の動きじゃない・・・」という言葉がTwitterトレンドワードになる。
- ハイバラ
- ヨシダが警察署に赴いて被害を訴えた先の担当の女性刑事。容姿はスーツで不気味に片目に特徴がある。ワタナベたちを釈放した理由もヨシダへの態度も適当であり、タバコを吸いながら対応する。バニシング排斥婦人会と繋がっており足コキ暗示で記憶を消去する等リビドークロス案件の事件のもみ消しを行う。
次々と現れる変態人妻達
- ワタナベ
- 1号棟の住人の(元)人妻。学童擁護員のボランティア。息子が交通事故に合った経験から率先してやるようになったらしいが、実は自分の息子を性的に襲いかけ夫から離婚を言い渡され別居中。家の前に置かれた謎の宅配便を開いてしまうが…。後に病院送りとなってしまう。警察に送られたはずだが拘束されず3話にて団地に戻っていることが判明する。
- イチノセ
- 2号棟の住人の人妻。第2話に登場。自分の体に自信をもっている。旦那もいるが夫婦仲は倦怠期に入りあまりうまくいってない模様。とある少年が扇情的な表紙の雑誌を大切にもっていたところをきっかけとして自身の体写真を団地内にばらまくようになる。大人のエロ目線は嫌で少年の純真な眼は気に入っているようである。ヨシダのことも気に入った模様。団地でエロ写真のバラまきが問題になった際に謎のカバンを見かけ、それを着て夜の間にごみ集積所などあらゆる場所に写真をばらまいた。ヨシダにも勝利する。
- ミズタニ
- 3号棟の住人。第3話に登場。ローションを塗りたくり部屋で遊んでいたが、部屋はローションまみれになっており汚れていたため、早く帰宅した旦那に叱られていた。職業は水泳のインストラクター。長髪で太眉のほんわか女性の印象である。風呂でローション風呂は何度か楽しんでおり、何度も目詰まりを起こしている模様。ローションとともに人肌にふれるのが快感らしくそれを求め、風呂の目詰まりを修理しにきたヨシダにもローションまみれになった水着姿で抱きつく。ヨシダが逃げたがその先にリビドークロスが置かれていた。
- その後、マンションの給水タンクにローションを投入するという悪行を引き起こしマンション棟全体をローションまみれにするという悪行を行う。その後ヨシダを死の間際まで追い詰めるも反撃され敗北する。
- サナモリ
- 4号棟の住人の女性。第4話に登場。危険人物認定は受けてないいたって普通の人妻とカタギリは言っていた。だがダンゴムシ型のリビドークロスを纏いセールスに怯えながら部屋に引きこもっていたが、ヨシダがカンザキに襲われ逃げていた際にリビドークロス内にかくまうが他のBランクと同様に欲望を解放してしまう。閉所性交愛者(クラストロフィリア)。
- 夫はオンラインゲームで知り合った小太り体型の温厚で優しい男で、くっついてると自分の部屋のように安心できるとか。妻の性癖にも理解を示し夜は押し入れの中で営んでいる。
- シキジョウ
- 色情魔人妻。妻がいる男を寝取るのが趣味。1000人寝取るまでは死にたくないらしい。ゴウダの夫に手を出し殺されかけるが、逃れたベランダでリビドークロスを手渡され、それを着用して逃げ出した。リビドークロスの姿は泥棒猫の日本語訳の通り猫のつけ耳や付け爪がなされた風貌となっている。
- ある夫婦を襲撃した後、シキジョウを発見したヨシダを襲ったところ、防犯ブザーを鳴らされゴウダにより倒される。
- サカクラ
- 酒乱魔未亡人。6号棟の住民。部屋に置かれている位牌と遺影から旦那は亡くしている模様。倒れていたヨシダを介抱するため部屋につれて帰るが、部屋に備え付けてある酒はテキーラなどアルコール度数が高いものばかりでお酒を飲むと一気に変態と化す。
- イカヤマ
- 8号棟の住民。アニメの影響で触手フェチに目覚め、夜な夜な林の中で蛸オナニーをしている。
バニシング排斥婦人会
- キリタニ
- 「調教魔」。バニシング排斥婦人会(以下BHF)の会長であり、前作「搾精病棟」にも登場していた腹黒ナース。元ヤンなのでストレスが溜まると素行が悪くなる。性癖にはあまり詳しくない模様。
- BHFは団地を恐怖で支配し会費も横領するなど私利私欲に満ちた集団である。また何者かの依頼を受け、変態人妻の情報を収集、送信することでリビドークロスと報酬500万円を得ている。
- ヌマジリ
- 「粘着魔」。バニシング排斥婦人会の副会長であり、前作「搾精病棟」にも登場していたネチネチナース。
- ショウダ
- 「正義魔」。BHFの実行部隊。身長2m30cmの大型人妻で、生身でもタンスを放り投げたりゴウダに手傷を負わせたりできるフィジカルエリート。かつては無害な人妻だったがストレスにより覚醒、正義マンを自称し身勝手な正義を建前に変態欲求を満たしていたところプレミアムリビドークロス"ジャスティス"に認められBHF入りを果たす。下の名前(マサミ)が判明している珍しいキャラ。破邪ぁ~。
- 自身の口にする正義が私刑を愉しむ口実に過ぎないことをヨシダに指摘されたことからBHF最初の刺客となる。ゴウダや反旗を翻したB級人妻たちを相手に大暴れし、A級人妻の強さと恐ろしさを存分に見せつけるも、最後はヨシダの新たな装備「ボルタックアーム」と彼の勇気の前に敗れる。
- アイゼン
- 「母性魔」。一方的に赤ん坊扱いしてくるヤバい雰囲気の糸目人妻。
- ハセガワ
- 「情報魔」。ニチャァ笑いが特徴的なメガネっ娘で他人のプライベートな情報に興奮する。BHFのデジタル分野担当でありBHFの本拠地やリビドークロスをやり取りする反社トンネルは彼女の部屋にある。
- アンドウ
- 「被虐魔」。BHFの実行部隊でド直球のドM人妻。ダメージを受けたらむしろ回復するので盾役を担っている。かつての職場の上司から受けた各種ハラスメントにより被虐趣味に目覚め、その男と結婚。しかし彼は家庭を持ったことから慈愛に目覚め加虐趣味を改めてしまい、欲求不満を抱えたアンドウはキリタニに心酔するようになっていく。
- シラカゲ
- 「覗き魔」。僕っ娘人妻。透明化のパーカー型リビドークロス?を着用したBHFの偵察兼実況役。夫からはシロちゃんと呼ばれており夫婦仲は良好だが恥ずかしがり屋で夜の営みは未経験な模様。「直帰します…」
- ツジサキ
- 「復讐魔」。BHFの実行部隊。ゴスロリ姿の人妻で普段はコンビニ店員をしている。キレやすい性格で些細な侮辱も許さず、復讐で性欲を満たすタイプ。ショウダとは親友の間柄。
用語集
- libido cloth(リビドークロス)
- 本作の肝となる謎の衣服。非常に露出度の高い、変態チックなデザインをしている。
libido clothと書かれたジュラルミンケースのようなカバンに入っており、トラブルを起こし、ヨシダと相対する人妻の前に忽然と出現する。
着用すると精神に異常をきたし、着用者の性癖を助長するような特殊能力が得られる。
戦闘能力が格段に向上する一方で弱点も存在し、共振石というパーツを破壊することで、着用者は気絶して機能停止する。
しかし破壊されても複製が容易、かつ記憶を消されてしまうため再びこの服を着てしまうようだ。
リビドークロス | データ | ||||||||||||||
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誘拐魔 |
着用者:ワタナベ(B)
手錠付のワイヤーを発射して、対象を拘束・打撃・捕獲する。絞殺にも使える。 |
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ばら撒き魔 |
エロ写真や怪文書を腕から射出する。 |
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Slimy 粘液魔 |
着用者:ミズタニ(ランク:B)
水鉄砲のような武器でローションを発射する。発射されるローションは、粘度を弱・中・強の3段階で調節が可能。 |
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引き籠り魔 |
着用者の背中に全身を覆うほどの巨大な装甲が装着される。防御形態になるとダンゴムシの様に丸くなり、鉄壁の防御力を誇る。最大火力は転がり突進。 |
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寝取り魔 |
着用者の身体能力を飛躍的に上昇させ、人妻離れした機動を可能にする。また鉤爪と合わせて、垂直の壁を豹のようによじ登ることもできる。 |
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Bacchus 酒乱魔 |
全身に着けられたタンクに入ったアルコール(エタノール)を気化させて、ジェットのように噴射して飛行を可能にする。 |
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触手魔 |
触手特化のリビドークロス。触手を手足と連動させて動かせる精密動作性とパワーを持つ。触手は筋肉の電気信号と連動しているため、電撃を受けると動きが乱れてしまう。 |
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正義魔 |
着用者:ショウダ ヒーロースーツのようなリビドークロス。元から剛力を持つショウダの力をさらに引き出す。また性癖第二解放なる必殺技と変身能力を有するプレミアムの共振石を使っており容易に複製できない欠点を持つ。 |
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被虐魔 |
着用者:アンドウ 詳細不明のリビドークロス。 |
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復讐魔 |
着用者:ツジサキ 詳細不明のリビドークロス。 |
危険度 ランク |
対象者 | 意味 |
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B | ワタナベ イチノセ ミズタニ |
犯罪兆候のある人妻 基本は無害だが、気をつけて接する必要あり |
B+ | シキジョウ サカクラ |
|
A | カンザキ | 団地を支配する凶悪ママ友集団 団地の構成員に対しての強烈なイジメにより 引っ越しを余儀なくされる被害家族が数世帯いる カンザキは住人ではないが認定されている |
S | 未確認反社会人妻 正体不明・関わったら死ぬとされている |
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