清一色とは
本記事では1.について記述する。
概要
喰い下がりありの六翻役(鳴けば五翻)。手牌14枚をすべて一色に染め上げる至高の役。
その見た目の美しさと、役満を除いた全ての役の中で最も高い飜数を持つ打点の高さは病みつきになるほど……だが、それ相応に和了りにくく、リスクも高い。
まず、同じ色の牌が14枚も必要になるため、配牌の時点でよほど偏っていなければ厳しい。清一色を狙える配牌を引き当てても、往々にして「萬子だけ一切捨てられていない」と言うような河になるため、清一色狙いがすぐバレて警戒の対象になりやすい。特に、数牌の4~6などの、本来なら使い勝手が一番良く最後まで残されるはずの牌を最序盤から切っているとなおさらすぐバレるため、鳴き・出あがりはあまり期待できない。
また、一色で染まるということは構成が複雑になることも意味する。清一色でない、異なる色の数牌を使う普通の平和などの手や、清一色でもいくつも鳴いた手では、どの牌がどの面子に属しているのかは容易に判別出来る。しかし門前の清一色だと1つの牌が他の色んな牌と面子を組める状態になるため、待ちが3面張は当たり前、多ければ5面張以上にもなる事がある。うっかり誤リーチ・誤ロンしないように細心の注意を払わなくてはならない。
なお、九蓮宝燈は清一色の上位に位置する役で、111・2~8・999+何かという形である。また、ローカル役の大車輪は認められない場合、タンヤオ・平和・二盃口・清一色の11翻役となる。
例題(牌:麻雀牌の記事より拝借)
さて、何待ちだろうか?これでも分かりやすい方である。
答え:三萬・六萬・九萬
解説:12・345・345・678・66 → 三萬待ち、平和・一盃口
123・345・456・78・66 → 六・九萬、平和 九萬の場合さらに一気通貫
このように複数の組み合わせパターンが同時に存在するため、慣れていないと張ったはいいが何待ちなのか分からない…なんて事態に陥る。
自分が把握していない待ちでも、見逃したりツモったのに切ってしまったら当然フリテン扱いになる。
清一色に関する略称
- タテチン
メンチン - 「門前の清一色」の略。
- ムリチン
- 配牌の時点でそれほど偏っていた訳でも無いのに決め打ちで1色を残し残りを全て切るような強引な清一色や、聴牌できたものの適当にポン・チーしまくった結果に苦しい待ちでしか受けられない部分が残ってしまったような下手な清一色の事。
実演
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|萬|萬|萬|萬|萬 | 萬 | 萬|萬|萬|萬|萬|萬│萬││萬|
※上記にあるようにこれは清一色ではなく九連宝燈という役満である(しかも九面待ちのいわゆる純正九蓮宝燈)。しかし、こう宣言してしまうと折角の役満が「ツモ、チンイツ」の7飜役止まりになってしまう。
関連項目
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