清水寺とは、寺院の名前である。
全国にも同名の寺院(きよみずでら/せいすいじ)があるが、ここでは最も有名な京都市内の寺院を取り上げる。
概要
創建は平安時代より前と伝えられる。
本堂にある「清水の舞台」が、紅葉などと合わせてよく知られる。
思い切って物事を行うという意味の「清水の舞台から飛び降りる」という慣用句でも知られる。
ちなみに実際に清水の舞台から飛び降りた場合の死亡率は14.6%[1]。
今昔物語集でも、実際に戸を滑空用に使って飛び降りた人(検非違使忠明)がいたが、生き延びている。
また、毎年「今年の漢字」が発表される場所としても知られる。
清水寺の名前の由来は、境内にある「音羽の滝」。
3本の樋から清水が流れており、左から順に飲み水として「学業」「恋愛」「長寿」に効果があるとされる。
また、若い女性を中心に、境内にある「地主神社(じしゅじんじゃ)」も人気がある。
縁結びの神が祀られているとされており、2つの「恋占いの石」が置かれている。
片方の石から目を瞑ってもう片方の石に辿り着くことができれば、恋愛は成就すると言われる。
参道
祇園方面から二年坂、三年坂(産寧坂)を通るルートが最も古い参道であり、景観も保全されている。
沿道には多くの土産物屋が並ぶ。
最寄のバス停方面から向かう清水道・五条坂・茶わん坂のルートも人気が高い。
五条坂・茶わん坂周辺では、清水寺周辺や東山界隈で焼かれた「清水焼」という陶磁器を売る店が多い。
毎年8月にはここで「陶器まつり」が開催される。
アクセス
紅葉シーズンは混雑するため、時間に余裕を持つことをおすすめする。
また、別の場所を観光してから向かうのもおすすめ(まず最初に清水寺を目指す観光客が多く、混みがちなため)。
京都駅
烏丸口(京都タワー側)を出てまっすぐ進むと、バスターミナルのD1・D2乗り場がある。
そこから前面・側面の表示に「清水寺」と書かれているバスに乗り、「五条坂」下車、徒歩約10分。
番号でいうと86・100・106・110・206なのだが、種類が多い上臨時バスも多いため「清水寺」と書かれているかどうかで判断することをお勧めする。
C3乗り場から出る18も行くが、本数は少ない。
ちなみに鉄道で「清水五条駅」を目指す手段もあるが、乗り換えを挟むうえ、歩く時間が10分ほど伸びる。
四条河原町(阪急河原町駅)
京都の繁華街、四条河原町からも向かうことができる。
本数が多いのが、Eのりばから出る207。高島屋の反対側。
下車バス停は「清水道」。
金閣寺
京都観光で清水寺と並ぶ有名な場所だが、この2つを直接結ぶ公共交通機関はタクシー以外にはない。
移動手段は複数の方法が考えられるが、比較的混雑を回避できるのが「北大路バスターミナル」を経由する方法。
金閣寺を出てまっすぐ進み、2番目の信号を左に曲がる。
そこから出るバスで、12・59以外の番号のものに乗車し、北大路バスターミナル下車。
そこからBのりばに向かい、206のバスに乗車。下車バス停は「清水道」。
- 他のバス停と異なり、乗り換えが建物内のため案内が充実しており迷いにくい。
万が一迷っても窓口があり、係員の方が対応してくれる。 - 席に座れる可能性が高い。
金閣寺→北大路バスターミナルは日中の1時間あたり本数が約18本。
北大路バスターミナル→清水道は日中の1時間あたり本数が約8本で、うち半数がバスターミナル始発。
他にも西ノ京円町、熊野神社前バス停などで乗り換える方法もあるが、本数が少なく混みがちである。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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