清瀬海 孝行とは、愛知県名古屋市中村区出身の元大相撲力士である。本名は市原 孝行(いちはら たかゆき)。
概要
愛称はイッチャン、ポスト増健。身長183cm、体重178kg、血液型はA型。得意手は突き、押し、左四つ、寄り、変化。好きな食べ物は寿司、嫌いな食べ物はプチトマト、好きな色はローズ、趣味は掃除。最高位は西前頭13枚目(2008年3月場所)。
中学〜大学で輝かしい実績を残し、現行制度では初めて幕下10枚目格付け出しで大相撲入りした。2chスレタイにもある「負けへんでぇ〜。。。」の謳い文句に恥じず大銀杏が結えないまま幕内に昇進した。しかし膝の怪我で番付を落として取り口も「汚相撲」と形容される消極的なものとなり、ついには賭博や八百長に片足を突っ込んで暗黒面に落ちた。
学生時代の活躍や力士としての体型、取り口から縦綱・柳川や斜綱・千代大龍と並び称する者も多い。
経歴
中学3年生で中学横綱に輝き、その後は埼玉栄高校で高校横綱、日本大学で国体横綱・アマチュア横綱など合計11個のタイトルを獲得した。大学は森(後の大翔湖)や山本(後の山本山)、南(後の天鎧鵬)などと同期で、4年時には主将を務めた。
2007年1月場所日大の先輩である木瀬親方(元前頭肥後ノ海)が師匠を務める木瀬部屋に入門し、幕下10枚目格付出で初土俵を踏んだ。負け越しなしで同年11月場所に新十両となると、いきなり13勝2敗で優勝同点の好成績を収め翌2008年1月場所に新入幕。十両1場所通過は21世紀初、髷姿を最初に披露したのは番付発表時だった。
大相撲解説者の北の富士は「180kgというアンコ型の大きな風体であるにもかかわらず器用な相撲をする」と評し、新入幕の場所では「新入幕なのに10年いるような外観だ」とも評した。みのもんたにもTBS『みのもんたの朝ズバッ!』において「この子本当に新入幕?」と評された。同場所は8勝7敗で勝ち越すものの、翌3月場所初日に右膝を負傷して途中休場し十両に陥落した。その後も怪我の影響で十両に低迷し、本来の相撲が取れず立ち合いの変化が多くなって解説者から厳しい批判を受けた。
2009年1月場所に「身を清める」との意味を込めて、四股名を本名の「市原」から「清瀬海」へと改めた。しかしその後も幕内復帰はならなかったどころか、2010年には野球賭博に関与したことが理由で7月場所を全休し翌9月場所に幕下へ陥落した。
さらに2011年2月2日に警視庁の大相撲野球賭博問題の捜査において押収された携帯電話から、春日錦に八百長の段取りを指示したEメールが発見されたと報道された。2010年5月場所3日目で清瀬海が春日錦を破った取組は、Eメールで打ち合わせた通りの取り口だったという。特別調査委員会は2011年1月場所でも清瀬海が八百長を行ったと判定し、同年4月1日に本人は日本相撲協会から引退勧告を受けた。本人は取材に対して「この処分については納得がいっていない」「疑わしいメールがあったかもしれないが、土俵上では(八百長を)やっていません」と語ったものの、同年4月5日に引退届を提出して受理された。ちなみに賭博問題の方は嫌疑不十分として不起訴処分になっている。
引退後の2011年11月に墨田区錦糸町にスナック「Snack 愛」を開店した。開店後にはテレビにも何回か出演している。
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関連コミュニティ
関連項目
- 琴光喜 - 日大のアマチュア横綱。不祥事で角界を去る。
- 柳川信行 - 中学横綱で日大卒。2011年に引退。
- 遠藤聖大 - 日大の国体横綱・アマチュア横綱。幕下10枚目格付出で入門、十両を1場所で通過し入幕。幕内在位時に膝の怪我で途中休場した。
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