清霜(艦これ)単語

キヨシモ

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「もう、司令官ったら！…お姉様たちには内緒よ？いい？」

清霜（きよしも）とは、大日本帝国海軍所属の夕雲型駆逐艦19番艦「清霜」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場する艦娘（かんむす）である。
CV：金元寿子　キャラクターデザイン：藤川

概要？違うの？いいわ！どのみち出撃です！

本人の言うとおり、夕雲型駆逐艦姉妹の末妹である。（長らく帝国海軍駆逐艦娘の末っ子だったが、松型駆逐艦が実装され始め、彼女らのほうが清霜よりも後に進水しているため末っ子ポジは彼女らに譲る形となった。その内「竹」からは「清霜さん」「信頼できる先輩」と評されている。）2014年夏イベントのE-2（AL作戦2面目）、E-3（MI 作戦1面目）、E-6（EX 海域）のボスドロップとして実装された。つまり、手に入る人にはするっと手に入るが、入らない人には全然入らないアレであり、同じくボスドロップとして実装された姉の「早霜」共々、その姿を求める提督達の呻く声が上がった。（2015年夏イベントのE-4にて丙作戦でもドロップが確認されている。海風掘りのついでに狙ってみるのもいかがだろうか。）

長らく続いていた提督の呻く声も2015年 6月12日アップデート追加によるExtra operation・4-5「深海東洋艦隊漸減作戦」でボスドロップ出来るようになった・・・が、2015年 6月時点の最新追加海域だけに難易度もトップクラスであり、特にボスの港湾棲姫はゲージ破壊時の最終状態だと凄まじい耐久性と重装甲を持ち合わせるため熟練の提督でも撃破が容易ではない（月替わりで元に戻るが）幸い艦隊の編成に幅があるのでお気に入りかつ優秀な艦隊を編成して彼女を迎えに行こう。

キャラクターとしては一言で言えば元気系ロリっ娘。上記のセリフで示す通り提督好き。
が、最大の特徴は提督以上に戦艦大好き。
憧れのあまり自ら戦艦になろうとするところまで行ってしまう様は「提督LOVE勢」ならぬ「戦艦LOVE勢」とも。
しかし、ゲームの仕様上レベルが上がろうとも、残念ながら戦艦にはなれない。

制服は、夕雲型（＋「秋雲」）でお揃いの、臙脂色のジャンパースカートに青緑色のリボンタイで、同型艦が多い駆逐艦では珍しい、同一艦種で長姉から末の妹まで全員同じ服というスタイルとなった^[1]（夕雲型は、未実装艦が２隻残されているので、ひょっとすると別の服の駆逐艦娘が間に入る可能性もあるが…）。

姉妹艦の「長波」同様、表と裏で色が違う（銀＋青）独特の髪色の持ち主でもある。

　2018年 2月17日スタートの『捷号決戦！邀撃、レイテ沖海戦 (後篇)』にてレイテ沖海戦に参加した多くの艦娘に実装された「決戦 Mode」で、清霜はかつての護衛対象だった武蔵からのお下がりというべきグローブを身に着け、更に髪型も武蔵に似た撥ねッ毛になっている・・・だったが、残念ながら同年3月23日のイベント終了で元に戻っている。

　2020年 1月31日に追加実装された戦艦用対艦強化弾である「一式徹甲弾改」が実装され、装備妖精に武蔵改二の服を纏った清霜のような子が登場した。システム上どう頑張っても戦艦にはなれないが、装備改装2番艦の1人として清霜が選ばれた！やったね！

　実は図鑑以外のボイスで出身地を自称する艦娘は清霜しかいなかった（清霜の場合母港ボイス）。7年後、同じ浦賀船渠で建造された甲型駆逐艦の前級陽炎型駆逐艦「早潮」がログインボイスで浦賀生まれと言及するようになり唯一ではなくなった。

アニメ艦これ2期『「艦これ」いつかあの海で』劇中のレイテ沖海戦後の第4話以降に当時の僚艦朝霜らと共に登場した。ゲーム実装時以外で喋り動く清霜を初めて見る機会となった。（モブとしてはそれ以前にも登場している模様。）当該作品では「礼号組」駆逐3人娘として扱われるのが殆どだった。

ふふん、どお？これが史実だって。そろそろ戦艦にしてくれてもいいのよ？

夕雲型駆逐艦の最終艦となる19番艦「清霜」は、浦賀船渠にて1944年 2月29日進水、同年5月15日に竣工した^[2]『ふっふーん。浦賀生まれよ。いいでしょ？』
ソロモン方面で多数の駆逐艦を喪失した帝國海軍は早急に駆逐艦戦力を立て直すため、建造に時間が掛かる夕雲型の生産を中止した（夕雲型の工期は約1年2ヶ月と長かった）。よって清霜は最後に建造された夕雲型である。
ちなみに夕雲型の代わりに建造されるようになった松型は9ヶ月（後に6ヶ月に短縮）と短く、いかに夕雲型が難産であったかを物語っている。

訓練航海後の6月18日、軽巡「長良」とともに徳島沖を出港。横須賀に寄港し、30日から伊号輸送任務に従事。7月1日、父島二見港に物資を揚陸し、翌日横須賀に帰投。17日、駆逐艦「冬月」等とともに沖縄の中城湾を経由して、南大東島に第28師団第36連隊兵員を輸送。

44年8月15日付けで同じ夕雲型駆逐艦の「早霜」「秋霜」と共に第二駆逐隊を再結成する^[3]。そのまま、栄光の第二水雷戦隊に配属となる（当時の二水戦旗艦は「能代」）

そして、「清霜」にとって初の大規模作戦への参加となったのが、レイテ沖海戦。10月24日、シブヤン海海戦に参加した清霜は戦艦「武蔵」の護衛を担当する。その日の午後、多数の命中弾を受けて速力が低下した武蔵は清霜を護衛に付け、艦隊から離脱。コロン湾を目指したが、19時35分に艦尾を空に向けて海中に没した。直衛をしていた「清霜」も直撃弾を受けて速度が出せなくなっており、満身創痍の状態で「浜風」と共に、「武蔵」の最期に立ち会うことになった。「武蔵」の沈没後は、乗組員の救助に当たっている。ちなみに武蔵沈没の様子を、清霜の乗組員が撮影している。『武蔵さん、元気かな？私も、頑張る！』

その後は、フィリピンを中心として活動し、護衛任務を経て、次に命じられたのが「礼号作戦」（サンホセ突入作戦とも）。フィリピンのミンドロ島に上陸し、サンホセに橋頭堡を築いた米軍に対し、その橋頭堡を攻撃する作戦であり、その司令官には当時の二水戦司令で「帰ろう、また来られるから」でお馴染み木村昌福少将が任じられた。重巡「足柄」、軽巡「大淀」も参加する中、旗艦を慣れ親しんだ駆逐艦「霞」に置いた^[4]

木村少将率いる部隊は、一路ミンドロ島に向かうが、既にその行動を探知していた米軍は、ミンドロ島の空港から攻撃機隊を発進させ、部隊を空襲する。時刻は20時過ぎで、夜戦とはいえ、天候は晴れで月齢11（半月より満月に近い）の月が煌々と輝いており、空からは丸見えだった。『夜の進撃かぁ…。あの夜、思い出しちゃう』

空襲の最中、「清霜」はB-25の爆撃により、左舷中部に250kg爆弾の直撃を受ける。重油タンクが吹き飛ばされ左舷の機関が停止、数分後には右舷機関も止まってしまい、航行不能となった上に大火災が発生、その数分後に爆発を起こして轟沈した（最期は魚雷艇の雷撃を受けた、とも言われる）。『え？左側？え？航行不能？そんな…やばい、じゃん…』
時に1944年 12月26日 23時15分。「清霜」は、竣工してわずか7ヶ月と10日余りという短い艦生を終える。

なお、「清霜」を失いつつ、木村少将率いる部隊は米軍の攻撃網を突破しミンドロ島に突入することに成功。米軍陸上施設を砲撃・破壊するという作戦目的を達成した。これが太平洋戦線における帝国海軍の組織的戦闘における最後の勝利であるとも言われている。

作戦達成後、「霞」と、後に第二十一駆逐隊で同僚となる夕雲型16番艦「朝霜」の駆逐艦2隻は、他の艦に先に帰るように命令しつつ、「清霜」の轟沈地点で機関を停止して乗組員の救助に当たった（機関を止めたのは、スクリューを回していると、海に浮かんでいる人を巻き込んでしまうため）。
敵の勢力圏内で機関停止という危険を冒す2隻に、獲物を見つけたとばかりに米魚雷艇2隻が襲いかかるが、それを艦砲射撃で追い払ったのは、命令を無視して周囲を警戒していた「足柄」と「大淀」だった。
こうして、2時間あまりの救助活動の結果、「清霜」の乗組員342名のうち、258名が救助された（他に米軍に5名が救助されている）。

1945年 2月10日、除籍。同時に第二駆逐隊も解散され、残された朝霜は第二一駆逐隊に編入された。

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脚注

*特III 型（暁型）は制服が統一されているが、吹雪型というくくりで見れば異なっているため、他に統一されているのは朝潮型のみ。
*詳細は「うらが組」記事参照。
*以前の第二駆逐隊は「夕立」「村雨」の沈没、「春雨」の大破による離脱のため43年7月に解隊されていた。なお、稼働艦の「五月雨」と損傷復旧後の「春雨」は、「有明」「夕暮」を失った第二七駆逐隊に編入されている。
*高速で動けることを目的としたため。戦艦「伊勢」「日向」も作戦に参加可能だったが、この観点から断っていた。

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初版作成日: 14/08/14 05:41