減価償却とは、CGモーションもまた資産であるという意味の単語である。
概要
すべての始まりは、『プリティーリズム・オーロラドリーム』でせいぜいハロウィン1回にしか使わないCGを京極尚彦が気合を入れすぎてとてつもないコストパフォーマンスの悪いものを作ってしまったことに始まる。あまりにもコストパフォーマンスが悪すぎて、ついに『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』、『プリティーリズム・レインボーライブ』での使用でも元手が回収できないほどであり、監督が変わった『プリパラ』に至ってもなお、使われ続けたのであったらしい。
ということを当事者証言として語ったのが菱田正和。そのとき彼は思い出の笑い話として以下のような表現を使ったのがすべての始まりである。
—— (笑)。今回の劇場版におけるプリズムショーで少し気になったところなのですが、各シリーズのハロウィン関係についての意匠が、かなり散見されていたと思います。あれは狙ってやっているのですか?
菱田 ああ。それこそ今お話した京極さんが、『AD』(プリティーリズム・オーロラドリーム)の時、「ドキドキハロウィンナイト」というジャンプを、相当気合を入れて作っちゃったんですよ(第30話「ドキドキハロウィンはときめきじゃナイト☆」)。
一度切りのジャンプなのに長いうえに、いろんな新しい素材を作ってしまって、「あれコストパフォーマンス悪いよね」という話になっていたんですよね。
それで『DMF』(プリティーリズム・ディアマイフューチャー)の時に、ハロウィンの時のステージ参考で使ったんです(第30話「ハロウィンコーデはラブミックスコンチェルト」)。
「それでもまだ減価償却できてないね」ということで、『RL』(プリティーリズム・レインボーライブ)の時に、モニターの中にその素材を使ったんですよ(第30話「誓いのクロスロード」)。
で、もう一回ぐらいかなということで、『プリパラ』でもあれを使って(第17話「恐怖のハロウィン!ジャック・OH!蘭たん!?」)、これでさすがにいいだろう、となった思い出深いジャンプなんですよ(笑)。
つまり、ハロウィンでやたらと同じようなCGの幽霊や背景を見かけるのは減価償却ということになったのである。
要約すると、同じような電車が出てきたり、やたらと同じような船が酷使されたり、過去作で見たような激エモモーションが再現されたりは、全部減価償却ってことだったんだよ!?
…なお、実際CGモデルをさらっと勝手に作ってることが多い現場らしいので、作られたリソースはふんだんにライブなどに反映されているそうだ。
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