渡り鳥とは、適した生活環境を求めて長い距離を定期的に移動する鳥である。別名は候鳥。
概要
住み心地の良い環境に応じてその生息地を変えていくものが多い。
季節の変化に伴い、寒する、餌がないといった理由で比較的温暖な地域に飛来するなど。
その目的地までに迷わないメカニズムには様々な説がある。
そして、それは未だに明確な解明までには至っていないのが現状である。
その中で有力な説を2つ上げると、体内時計と太陽の位置の利用説と地磁気説がある。
体内時計と太陽の位置の利用説は、渡り鳥は一年周期の体内時計と太陽・星座の位置を組み合わせて計算して、しっかりと記憶した地形を辿っているというもので、
地磁気説は、地球の磁場を利用して移動しているというものである。ただ、これらはいずれにしても有力な説であり確証ではない。
稀に迷ったり群れからはぐれてしまい、予想外の場所で発見されることもある。
また、渡り鳥が集団となってV字飛行しているのを見たことがある人は多いだろう。魔女の宅急便でも鳥のV字飛行が描かれているので想像出来ると思う。
その点はほぼ解明されていると言えるだろう。
V字飛行は渡り鳥が楽に長く飛行するためにあみだされた飛行隊形である。
V字隊形で飛んでいると、斜め前で飛んでいる鳥の羽から翼端渦という気流が発生するため、後続の鳥はその気流に乗って快適に飛ぶことが出来るのだ。
そして、先頭で飛んでいる鳥はリーダー鳥というわけではない。先頭は翼端渦を作るのがかなりの負担になるので、集団内で交代を繰り返している。
渡り鳥は日本を基準ととらえた場合、夏鳥、冬鳥、旅鳥 と3種類に分けられている。
代表的な夏の渡り鳥は、ツバメ、ハチクマ。冬はオオハクチョウやマナヅル。そして、旅鳥はチドリなどが有名であろう。
比喩
なお、比喩的表現としても渡り鳥という言葉は使われており
…などのことを指して使われている。
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関連項目
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