湘南モノレールが運行している路線については「湘南モノレール江の島線」の記事を参照。 |
湘南モノレールとは、神奈川県鎌倉市に本社を置く鉄道事業者である。正式社名は湘南モノレール株式会社。
概要
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運行路線は湘南モノレール江の島線(大船駅~湘南江の島駅6.6km)。主要株主は三菱関連(三菱重工業・三菱電機など)の会社で大半を占められている。実際、路線の建設と車両の製造には三菱グループが大きく関わっている。
また、京浜急行電鉄も割合ではわずかではあるが主要株主に含まれる。湘南モノレールの高頻度高密度ダイヤと、列車の高速運転という、実にモノレール会社らしくない運用は京急譲りなのではないか?という話もまことしやかにささやかれるが、実際の所は不明である。
なお、建設にあたっては、当時の京浜急行の私道直上(京浜急行のバス路線専用道)をほぼ沿うように路線が造られた。現在、この道路は鎌倉市と藤沢市の市道となっている。
年間の乗降客数は約1,000万人。沿線住民の足としてだけではなく観光路線としても活躍しており、懸垂型モノレール鉄道のパイオニア的存在である。
サフェージュ式モノレールについて
湘南モノレールは数ある懸垂式の中よりサフェージュ式を採用している。サフェージュ式とは以下のようなものである。
このタイプのモノレール最大の利点は荒天(雨または雪)に大変強いことである。なぜなら、動輪とガイドウエイが常に箱で覆われている為、動輪やガイドが雨で濡れることがなく、積雪の影響も全く受けない。
実際に、1994年(平成6年)2月12日に関東地方南部を襲った異常な大雪(1日の積雪量:東京・横浜24cm、千葉25cm。これでも南関東では観測史上でも上位に残る大雪クラスである)で他の鉄道(JR、私鉄とも)は軒並み運休を強いられた中、湘南モノレールだけは通常ダイヤのまま運行しつづけた。
加えて、主なモノレールが採用しているゴムタイヤ駆動輪によってガイドウエイとの摩擦力が強い為、登坂力が非常に強い。
いいことずくめのようにも思えるが、サフェージュ式の懸垂式モノレールにも特有の欠点がある。
それは、ガイドウエイを収めた桁が中空(箱形)の鋼製の為、跨座式モノレールと比較して走行音が響きやすいことだ。事実、列車が接近してくるとサフェージュ式モノレール独特の「カランカラン」という感じの、こもったような音が聞こえる。
とはいえ車輪がゴムタイヤということもあり、一般の鉄輪式の鉄道よりは騒音はずっと小さい。
車両
500系 | 5000系 |
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関連動画
関連項目
外部リンク
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