満州語単語

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マンシュウゴ
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満州語とは、中国満州族が話す言語である。

概要

中国東北地方にいる満州族が使っていた言語で、満州文字と言う漢字とは全く異なる文字を使う。

満州族が清朝を立て、明を滅ぼして中国を支配した頃には建物の額や書物に漢字と共に併記されるなどしばしば使用されていたが、清滅亡後は満州族が民族に同化していったこともあって死語になりつつある。たぶんもうすぐ死語になります。

モンゴル語と同じくアルタイ語族に属すると考えられ、実際に文法が似ている。

文字体系

今ではほとんどローマ字で書かれているが、満州文字というものが一応近世から存在し、シベ族はさらにそれを改変したシベ文字を用いている。

音韻体系

母音

7つ存在する。またアルタイ語族なので、おなじみの音調和が存在する。

  • a
  • e
  • i
  • o
  • u
  • ū
  • ioi

子音

唇音 歯茎 後部歯茎 そり舌音 硬口蓋音 軟口蓋音 口蓋垂音
[m] [n] ng[ŋ]
破裂音 p[p], b[b] t[t], d[d] c[tʃ], j[dʒ] k[k], g[ɡ] k[q], g[ɢ]
破擦音 (ts[ts], dz[dz])
摩擦音 f[f] s[s] š[ʃ] (ž[ʐ]) h[x] h[χ]
震え音 r[r]
側面音 l[l]
接近音(半音) w[w] y[j]

文法体系

アルタイ語族なので当然着の要素が大きい。

以下、一応簡単な表を掲載するが、これらよりも語幹形成接尾辞といった要素や、統語論のほうが難しい言語である。

名詞

語尾
-
属格 -i-ni
対格 -be
与位格 -de
奪格 -ci

人称代名詞

種類 属格 対格 与位格 奪格
1人称単数 bi min-i mim-be min-de min-ci
1人称複数除外形 be men-i mem-be men-de men-ci
1人称複数包括形 muse muse-i muse-be muse-de muse-ci
2人称単数 si sin-i sim-be sin-de sin-ci
2人称複数 suwe suwen-i suwem-be suwen-de suwen-ci
3人称単数 i in-i im-be in-de in-ci
3人称複数 ce cen-i cem-be cen-de cen-ci

動詞

種類 語尾
法命 -
希望 -ki
法許容形 -kini
法願望形 -cina
法懸念形 -rahū
終止法現在 -mbi
終止法了形 -habi-hebi-hobi、-kAbi
連体法未来形 -ra-re-ro
連体法過去形 -ha-he-ho、-kA
連体法回想 -mbihe
連用法不定形 -me
連用法先行形 -fi
連用法条件形 -ci
連用法逆数形 -cibe
連用法持続形 -hai-hei-hoi、-kAi
連用法終点 -tala-tele-tolo
連用法未然形 -nggalanggelenggolo

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