源重之(みなもとのしげゆき、?~1000?)とは、平安時代中期の歌人である。
百人一首48番の作者で、三十六歌仙の一人。清和天皇の曾孫で、清和源氏の一人である。
概要
その出自の割にはなかなか出世できず、地方官を転々とする生涯を送った。こうした経歴からか、旅の歌を多数詠んでおり、平兼盛・曽禰好忠とは歌人仲間で親しかったという。晩年は藤原実方に従って陸奥に赴き、実方が不慮の死を遂げると、その後を追うように現地で没した。
百人一首では「風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな」の歌が採録されている。百人一首以前にも、自作・多作問わず百首の歌をまとめた歌集は存在するが、その起源は、重之が冷泉天皇この歌を含めた百首の歌を捧げたことに由来すると伝えられている。
関連項目
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