準大手私鉄とは、私鉄の区分の中で大手に順ずる中小私鉄である。
概要
日本民営鉄道協会(民鉄協)にて、大手私鉄とされている16社に次ぐ輸送規模や車両・路線を有しており、中小私鉄でありながら大手私鉄並みという事で、準大手私鉄と分類される。昔は準大手私鉄であったが、卒業し大手私鉄となった会社もある。相鉄(相模鉄道)は1990年に昇格し大手私鉄となった。逆に神戸電鉄は2005年に降格し中小私鉄となっている。
2025年度には新京成電鉄が京成電鉄に、泉北高速鉄道が南海電気鉄道にそれぞれ吸収合併される予定であり、関東から準大手私鉄が消滅するだけでなく、会社数が全盛期の半数以下の3社となる。
なお、準大手・中小私鉄ともに言えることであるが、これらの区分は民鉄協独自の指標によるものであり、中小企業の基準とは全く異なるものである。「中小私鉄」でも会社の規模自体は「大企業(=大手・中堅企業)」に該当する私鉄が結構ある点に留意する必要がある(2010年現在、中小私鉄のうち福島交通・秩父鉄道・関東鉄道・アルピコ交通・富山地方鉄道・遠州鉄道・大阪市高速電気軌道・神戸電鉄・広島電鉄・伊予鉄道の10社が、中小企業基本法で定義される「大企業」に該当する)。
準大手私鉄一覧
現在は以下5社が準大手私鉄とされている。順番は民鉄協の公式発表順による。括弧内の先頭は国交省の資料などでも使われる一般的なもの。
- 東京都市圏
- 大阪都市圏
- 山陽電気鉄道株式会社(山陽・山電・山陽電鉄・山陽電車)
- 泉北高速鉄道株式会社(泉北高速)※2025年度に南海電気鉄道に吸収合併予定
- 北大阪急行電鉄株式会社(北急)(第3セクター)
- 神戸高速鉄道株式会社(神戸高速)(第3セクター)
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関連項目
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